『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティ・マクフライが高校のダンスパーティーで弾いた、鮮やかな赤いエレキギター。チャック・ベリーの「Johnny B. Goode」を演奏するあの名場面で使用された楽器は、アメリカの老舗ギターブランド、ギブソンのES-345(チェリーレッド)です。しかし、このギターには映画ファンも驚く年代設定の矛盾、実際の録音を担当した別のギタリスト、そして40年以上行方が分からない撮影用の実物という、いくつもの謎が残されています。
2025年に映画公開40周年を迎えたことで、ギブソンは記念モデルを発売するとともに、失われたオリジナルギターの世界規模の捜索を開始しました。2026年11月現在も続く捜索では、続編で使用された別のES-345が発見される一方、初代作品の赤いギターは依然として見つかっていません。
【ギターの正体】マーティ・マクフライが弾いた赤いギターはギブソンES-345

マーティが「Johnny B. Goode」を演奏する場面で手にしているのは、Gibson ES-345 Cherry Red(ギブソンES-345・チェリーレッド)です。
このギターは単なる撮影用の小道具ではありません。作品を象徴するビジュアルとして定着し、映画とロックギター文化を結び付ける存在になりました。
Gibson ES-345とはどんなギター?ES-345は、アメリカのギターメーカーであるギブソンが1959年に発売したセミアコースティックギターです。
代表的な特徴は次のとおりです。
- ボディ:メイプル系材を使用したセミホロウ構造
- ピックアップ:2基のハムバッカー
- 電子回路:Varitone(バリトーン)回路
- ネック:マホガニー
- 指板:ローズウッド
- 外観:ダブルカッタウェイのボディと高級感のある装飾
ES-345は、人気モデルES-335と上位機種ES-355の中間に位置するモデルとして登場しました。
特に注目したいのがVaritoneスイッチです。音色の特性を切り替えられる仕組みで、一般的なギターとは異なる幅広いサウンドを生み出せます。
また、ステレオ出力を備えた仕様もES-345の特徴です。
見た目の華やかさだけでなく、機能面でも当時のギブソンが技術的な工夫を盛り込んだモデルでした。
なぜ赤いES-345が映画の象徴になったのか映画の演奏場面では、赤いボディとゴールド系の金属パーツがステージ上で強い存在感を放ちます。
1950年代の高校生たちの前に、1985年からやってきたマーティが登場するという設定にも、このギターのデザインはよく合っていました。
加えて、ES-345の華やかな外観と、マーティが披露する激しいロックギターのパフォーマンスとの対比も印象的です。
映画を見たことがある人なら、デロリアンと並んで、この赤いギターを作品の象徴として思い浮かべる人も多いはずです。
【時代考証の謎】1955年の舞台に1959年発売のギターが登場した理由
この映画のギターを語るうえで、最も興味深いのが年代設定の矛盾です。
物語の中でマーティが演奏するのは、1955年11月の高校のダンスパーティー「Enchantment Under the Sea」です。
ところが、劇中で使用されているES-345は1955年にはまだ発売されていません。
ES-345の発売年は1959年ギブソンの公式製品情報によると、ES-345が初めて発売されたのは1959年です。
つまり、映画の舞台である1955年より4年も後に登場したギターが、1955年の高校生の手に渡っていることになります。
これは明確な時代考証上の矛盾です。
さらに興味深いのは、この問題を制作側も事前に認識していたことです。
楽器を提供したノーマン・ハリスも年代の違いを指摘撮影用のギターを提供したのは、ロサンゼルスの有名なヴィンテージギターショップ「Norman's Rare Guitars」のオーナー、ノーマン・ハリスです。
ギター専門メディアGuitar.comが2023年に紹介したハリスの証言によると、当初、制作スタッフは1955年という時代設定に合わせて、赤くてトレモロアームの付いたギターを探していました。
ハリスが候補として提案したのは、当時すでに存在していたフェンダー・ストラトキャスターや、ビグスビーを搭載したグレッチでした。
しかし、最終的に撮影で選ばれたのはギブソンES-345です。
ハリスはES-345が1950年代後半まで登場していないことを制作側に伝えましたが、映画側は芸術的な演出を優先しました。
つまり、単純な調査不足ではなく、映像としての魅力を重視した選択だったのです。
1955年の時代設定とギターの年代を比較| 項目 | 年代・内容 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 映画の舞台 | 1955年 | マーティがタイムスリップした時代 |
| Fender Stratocaster | 1954年登場 | 当時の時代設定に合う候補 |
| Gibson ES-345 | 1959年発売 | 映画に登場したギター |
| 撮影用ギター | 1960年または1961年製と推定 | ギブソンが捜索時に示した推定 |
| 映画公開 | 1985年 | オリジナル作品の公開年 |
| 40周年記念モデル | 2025年発売 | Gibson CustomとEpiphoneが展開 |
特に注意したいのは、ギブソンが2025年の捜索情報で、行方不明の実物を1960年または1961年製と推定している点です。
1955年製のES-345が存在するわけではありません。
また、2025年に発売された「1955 ES-345」という記念モデルの名称も、実際の発売年を示すものではありません。映画の舞台となった年を冠したコレクター向けのモデルです。
【演奏シーンの裏話】マーティのギター演奏を録音したのはティム・メイ
映画を見ていると、マイケル・J・フォックス本人がES-345を弾いて、そのまま「Johnny B. Goode」の音を録音したように感じます。
しかし、実際の音楽制作には別のギタリストが参加していました。
その人物が、アメリカのセッションギタリスト、ティム・メイ(Tim May)です。
録音に使われたのはValley Arts製のストラトタイプ2023年10月、ギター専門メディアGuitar WorldやMusicRadarなどが、ティム・メイ本人のインタビューを紹介しました。
そこで明らかになったのが、あの有名な「Johnny B. Goode」のギター録音に使用された楽器です。
それは映画でマーティが持っていたギブソンES-345ではありません。
ティム・メイが使用したのは、Valley Arts製のSスタイル・ギターでした。
ストラトキャスターに似た形状のギターで、フロイドローズ・トレモロを搭載しています。
メイは当時、レスポールやES-335も選択できる状況でしたが、最終的にこのSスタイルを選びました。
その理由は、演奏に求められた表現の幅にあります。
制作側が目指したのは、チャック・ベリーの1950年代風ロックンロールから、1980年代のエディ・ヴァン・ヘイレンを思わせるテクニカルなギタープレイまでを一つの演奏にまとめることでした。
フロイドローズによる音程変化やハンマリングを使った演奏にも、このギターが適していたのです。
マイケル・J・フォックスは本当にギターを弾けなかったのか?ここにも誤解があります。
マイケル・J・フォックスは撮影前からギターを演奏した経験があり、映画のためにギターの練習にも取り組みました。
ギター講師を務めたのはポール・ハンソンです。
フォックスはインタビューで、演奏場面の準備に約4週間を費やしたことを振り返っています。
また、撮影では手元の演奏動作もきちんと見せられるよう、監督のロバート・ゼメキスに自分の演奏を撮影してほしいと伝えていました。
つまり、マーティの演奏は単にギターを持ってポーズを取っているだけではありません。
実際に練習を重ね、ギターを弾く人物として説得力のある動きを身に付けていたのです。
演奏シーンにはロック史へのオマージュもあるマーティの演奏が特別なのは、単に速弾きを披露するからではありません。
演奏中には、歴代のロックギタリストを思わせるパフォーマンスが盛り込まれています。
| ギタリスト | 代表的な演奏スタイル | 映画での表現 |
|---|---|---|
| チャック・ベリー | ロックンロールのリズムとフレーズ | 「Johnny B. Goode」の原点 |
| ジミ・ヘンドリックス | ギターを頭の後ろで弾く | 後ろに回して弾く動作 |
| ピート・タウンゼント | ウィンドミル奏法 | 腕を大きく回す動作 |
| エディ・ヴァン・ヘイレン | タッピング奏法 | 高速のテクニカルな演奏 |
| その他のロックギタリスト | 多彩なステージアクション | ロック文化の集大成 |
フォックス自身が好きなギタリストへの敬意を込めて演出を考えたことも、作品公式の紹介で明らかにされています。
この場面は、1950年代のロックンロールと1980年代のハードロックをつなぐ、映画ならではの音楽的な演出だったのです。
【Lost to the Future】行方不明のES-345は2026年現在どこにある?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のギターには、もう一つ大きな謎があります。
それは、撮影で使用されたオリジナルのES-345が、現在どこにあるのか分からないという問題です。
2025年6月3日、ギブソンは映画公開40周年を記念して、世界規模の捜索プロジェクトを発表しました。
プロジェクト名は「Lost to the Future」。
映画のキャストや関係者も協力する、大規模なギター捜索です。
オリジナルギターはなぜ行方不明になった?ギブソンの公式発表によると、映画の撮影時に使用された赤いES-345は、ノーマン・ハリスが提供した楽器でした。
しかし、撮影終了後にその所在が分からなくなります。
1989年公開の続編『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の制作時にも、スタッフが初代作品のギターを探しましたが、発見できませんでした。
それ以降、長期間にわたって行方不明の状態が続いています。
捜索で重要になった12フレットの特徴2025年7月4日、ギブソンは捜索に関する追加情報を公開しました。
ギブソンのブランド体験ディレクター、マーク・アグネシが紹介した重要な特徴が、12フレット部分にある通常とは異なるパラレログラム型のインレイです。
一般的なES-345に見られる分割型のインレイとは異なる特徴で、同じような赤いギターと区別するための手掛かりになります。
また、ギブソンは対象のギターが1960年または1961年製と考えられることや、当時のシリアルナンバーの特徴についても説明しました。
2025年9月には続編のギターが発見された捜索活動では、重要な進展もありました。
2025年9月26日、Guitar Worldは、ギブソンが『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で使用されたES-345を発見したと報じました。
この楽器については、ノーマン・ハリスの店から売却された後の所有履歴をたどることにも成功しています。
しかし、ここで注意したいのは、発見されたのが初代作品のオリジナルではなく、続編で使われた別のギターだということです。
初代作品のチェリーレッドES-345は、依然として見つかっていません。
2026年10月21日の最新状況:マイケル・J・フォックスも独自の見解2026年11月2日現在、最も新しい注目情報の一つが、10月21日のGuitar Playerによる報道です。
毎年10月21日は、シリーズの物語にちなんだ「Back to the Future Day」として知られています。
この日に公開された記事では、マイケル・J・フォックスが、失われたギターについて自分なりの推測を語ったことが紹介されました。
フォックスの見解は、ギターの価値が将来高まることを見越した誰かが、撮影後に持ち去ったのではないかというものです。
ただし、これは本人の推測であり、盗難が確認されたわけでも、持ち去った人物が特定されたわけでもありません。
同記事では、2026年時点でもオリジナルギターは発見されておらず、捜索が続いていることが報じられています。
加えて、ドキュメンタリー『Lost to the Future』についても、フォックスはギターが見つかった後に公開される可能性を示唆しています。
現在の状況を整理すると、次のとおりです。
- 初代映画のオリジナルES-345:行方不明
- 続編で使用されたES-345:2025年に発見
- 12フレットの特殊なインレイ:重要な識別情報
- Gibsonの捜索:2026年も継続
- Lost to the Future:捜索を追うドキュメンタリーとして制作が進められている
このプロジェクトは、単なる映画グッズ探しではありません。映画制作の歴史と、実在するヴィンテージ楽器の所有履歴を追跡する調査でもあります。
【40周年記念モデル】Gibson CustomとEpiphoneのES-345は何が違う?
2025年10月21日、ギブソンは映画公開40周年を記念した特別コレクションを発表しました。
注目を集めたのは、Gibson CustomとEpiphoneから発売された2種類のES-345です。
どちらも映画の赤いギターをモチーフにしていますが、価格帯、製造仕様、限定本数などに違いがあります。
1. Gibson Custom Back to the Future 1955 ES-345 Collector's Editionこちらは、ギブソンのカスタムショップが製作した最上位のコレクター向けモデルです。
世界限定88本という希少性が最大の特徴です。
88という数字は、映画に登場するデロリアンがタイムトラベルを開始する速度、時速88マイルに由来しています。
主な特徴は次のとおりです。
- チェリーレッドのエイジドフィニッシュ
- メイプル・ポプラ・メイプルの3層ボディ
- ソリッドメイプルのセンターブロック
- マホガニーネック
- ローズウッド指板
- Gibson Custombucker Alnico 3ピックアップ
- 6段階のモノラルVaritone
- Bigsby B7ビブラートテールピース
- 12フレットの特徴的なパラレログラムインレイ
特に注目したいのは、映画で使用されたオリジナルギターの特徴を再現した12フレットのインレイです。
専用のハードケースには、映画に登場するMarvin Berry and The Starlightersのグラフィックが施されています。
ギブソン公式の商品ページでは、発売時の価格として19,999ドルが掲載されていました。限定88本のため、一般的な量産ギターとは異なるコレクターズアイテムです。
2. Epiphone Back to the Future ES-345もう一つは、ギブソン傘下のエピフォンから登場した記念モデルです。
こちらは世界限定1,985本。
映画が公開された1985年にちなんだ数字になっています。
主な仕様は以下のとおりです。
- チェリーレッド仕上げ
- 5層メイプルボディ
- ソリッドメイプルのセンターブロック
- マホガニーネック
- ローズウッド指板
- Alnico Classic PROハムバッカー
- モノラルVaritoneスイッチ
- Bigsby B70ビブラートテールピース
- ゴールドハードウェア
- Hill Valley Musicのデカール
ヘッドストックの裏側には、劇中の楽器店をモチーフにしたHill Valley Musicのデカールが配置されています。
加えて、専用ハードケースには映画のバンドをイメージしたグラフィックが採用されています。
こちらはGibson Custom版より手に取りやすい価格帯を意識したモデルですが、世界1,985本の限定生産です。
なお、2026年11月時点でギブソンの公式商品ページは、このEpiphoneモデルについて「販売終了・入手不可」と案内しています。
2モデルの違いを比較| 比較項目 | Gibson Custom | Epiphone |
|---|---|---|
| 商品名 | 1955 ES-345 Collector's Edition | Back to the Future ES-345 |
| 限定本数 | 世界88本 | 世界1,985本 |
| ボディ | 3層メイプル・ポプラ・メイプル | 5層メイプル |
| ピックアップ | Custombucker Alnico 3 | Alnico Classic PRO |
| テールピース | Bigsby B7 | Bigsby B70 |
| Varitone | 6段階 | モノラル仕様 |
| 主な特徴 | 特別なインレイとエイジド加工 | 映画を再現した外観と装飾 |
| 位置付け | 高級コレクター向け | 記念・演奏用モデル |
Gibson Customは、希少性や製作仕様、ヴィンテージギターとしての完成度を重視する人に向いています。
一方、Epiphoneは映画のデザインを楽しみたい人や、実際に演奏することを目的とする人に魅力的な選択肢です。
ただし、どちらも映画で実際に使われたオリジナルの撮影用ギターではありません。
また、2026年時点では両モデルともメーカーの通常販売で簡単に購入できる状況ではなく、中古市場やコレクター市場での流通状況を確認する必要があります。
【購入・ギター選び】マーティと同じES-345を手に入れるには?
マーティの赤いギターに憧れて、ES-345を実際に購入したいと考える人もいるでしょう。
その場合は、単に外観が似ているかどうかだけでなく、製造年代、電子回路、ピックアップ、テールピースなどを確認することが大切です。
ヴィンテージのGibson ES-345オリジナルの雰囲気を重視するなら、1959年以降のヴィンテージES-345が候補になります。
特に1960年代初頭のモデルは、映画のギターの年代推定とも関連するため、コレクターの関心を集めやすい存在です。
購入時には次の点を確認しましょう。
- シリアルナンバーと製造年代
- ネックやボディの修理履歴
- ピックアップの交換履歴
- Varitone回路の動作
- オリジナルパーツの残存状況
- テールピースの仕様
ヴィンテージ品は個体差が大きく、改造や修理の履歴によって価値が大きく変わります。
現行Gibson ES-345映画の記念モデル以外にも、ギブソンの通常ラインや限定仕様のESシリーズを比較する方法があります。
ただし、ES-345というモデル名が付いていても、年代によって仕様が異なる場合があります。
映画のオリジナルと完全に同じ外観やパーツ構成になるとは限りません。
Epiphoneという選択肢エピフォンは、ギブソンのデザインをより幅広い価格帯で楽しめるブランドです。
40周年記念モデルはメーカー公式ページで販売終了となっていますが、通常のESタイプや中古の記念モデルを探すという方法もあります。
購入判断では、映画との関連性だけでなく、演奏性やメンテナンス性も考慮したいところです。
プロの結論:
マーティのギターを選ぶなら、目的を3つに分けて考えると失敗しません。
1. 映画の再現を最優先するなら、チェリーレッドのES-345とBigsby搭載仕様を重視する。
2. ヴィンテージの価値を重視するなら、製造年代とオリジナルパーツの状態を確認する。
3. 実際の演奏を重視するなら、ピックアップ、ネック形状、重量、Varitoneの使いやすさを比較する。
見た目だけで選ぶのではなく、ギターとしての性能と所有する目的を一致させることが重要です。
【よくある質問】バック・トゥ・ザ・フューチャーのギターに関するFAQ
Q1:マーティ・マクフライが弾いていた赤いギターのメーカーと種類は?
A1:アメリカのギブソンが製造したES-345です。チェリーレッドのセミアコースティックギターで、映画の「Johnny B. Goode」の演奏場面に登場します。
Q2:なぜ1955年の映画に1959年発売のギターが登場するの?
A2:撮影用ギターを提供したノーマン・ハリスは、制作側に年代の違いを伝えていました。しかし、映画では歴史的な正確さよりも映像上の演出が優先され、ES-345が採用されました。
Q3:「Johnny B. Goode」を実際に演奏したのは誰?
A3:ギター録音を担当したのはセッションギタリストのティム・メイです。映画で使用されたES-345ではなく、Valley Arts製のストラトタイプを使って録音しました。
Q4:マイケル・J・フォックスはギターを弾ける?
A4:はい。映画のためにポール・ハンソンの指導を受け、約4週間にわたって練習しました。劇中の演奏動作にも本人の努力が反映されています。
Q5:映画で使用された本物のES-345は見つかった?
A5:2026年11月現在、初代作品で使用されたオリジナルは発見されていません。ただし、続編『PART2』で使用された別のES-345は2025年に発見されています。
Q6:40周年記念モデルは何本限定?
A6:Gibson Custom版が世界88本限定、Epiphone版が世界1,985本限定です。88はデロリアンのタイムトラベル速度、1,985は映画の公開年に由来します。
Q7:Lost to the Futureとは何?
A7:ギブソンが2025年に始めた、映画のオリジナルES-345を探す世界規模のプロジェクトです。同名のドキュメンタリーも制作されており、俳優や映画関係者、ギター業界の専門家が参加しています。
まとめ:マーティの赤いギターは映画とロック史をつなぐ特別な存在
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の赤いギターは、ギブソンES-345のチェリーレッドモデルです。
しかし、その背景には単なる映画の小道具という言葉では片付けられない物語があります。
1955年の舞台に1959年発売のギターを登場させた時代考証上の矛盾、ティム・メイによるストラトタイプを使った録音、マイケル・J・フォックス自身の演奏練習、そして40年以上にわたるオリジナルギターの行方不明事件。
2025年には映画公開40周年を記念してGibson CustomとEpiphoneから特別モデルが登場し、作品の音楽的な遺産を改めて印象付けました。
そして2026年10月21日には、フォックス自身の推測も新たに報じられました。それでも、初代作品のオリジナルES-345はまだ発見されていません。
映画の中では1955年の高校生たちを驚かせたギターが、現実の世界では2026年になっても謎を残している。
それこそが、マーティの赤いES-345が今も世界中の映画ファンとギタリストを魅了し続ける理由なの可能性があります。