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【なぜ地上波放送がない?】Netflix独占配信と2023年大会との違い

小野寺 拓海 小野寺 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
目次

2026年大会で最も大きな変更点は、試合映像の国内放映権がNetflixに独占的に付与されたことだ。日本国内では、NHKや民放各局、BS・CS放送局が本戦の生中継を行う従来の視聴方法がなくなった。

Netflixが全47試合の独占権を取得した経緯

Netflixは2025年8月、WBCの主催組織であるWORLD BASEBALL CLASSIC INC.(WBCI)との独占パートナーシップを発表した。契約対象は日本国内向けの全47試合。ライブ配信だけでなく、オンデマンド配信も含まれる。

注目すべきなのは、放映権の付与経路が2023年大会から変わったことだ。

2023年大会では、WBCIが東京ラウンドの主催者である読売新聞社を通じて国内放送局などに放送・配信権を付与していた。一方、2026年大会ではWBCIが読売新聞社を通さず、Netflixに日本国内の全試合の権利を直接付与した。読売新聞社も2025年8月の発表で、この契約変更を説明している。

放映権料は約150億円との報道も

地上波中継が実現しなかった背景には、放映権料の大幅な上昇もある。

日刊スポーツなどの報道では、球界関係者の話として、前回大会の放映権料が約30億円だったのに対し、2026年大会は約150億円に達したと伝えられた。これは公式に公表された契約金額ではなく、関係者の証言に基づく推定額だが、テレビ局にとって非常に大きな負担だったことを示している。

加えて、WBCは日本だけでなく世界市場での価値も高まっている。Netflixのように世界規模で会員基盤を持ち、スポーツライブ配信を強化する企業が参入したことで、従来の国内テレビ局中心の権利獲得競争とは異なる構図になった。

2023年と2026年の放送・配信体制を比較

大会の主催者、権利を持つ配信事業者、国内テレビ局の役割を整理すると、今回の変化が理解しやすい。

関係主体・項目 2026年大会の役割・状況 視聴者への影響 WBCI Netflixに日本国内の独占権を直接付与 本戦の映像配信先が一本化 Netflix 全47試合をライブ・オンデマンド配信 日本国内の映像観戦の中心 日本テレビ 15試合の中継制作を受託。地上波で関連特番も放送 制作と番組放送を担当 テレビ朝日・TBS 大会前の強化試合などを地上波中継 本戦の生中継とは別 NHK・民放各局 報道目的の試合映像やニュースを扱う ハイライトなどで結果を確認 2023年大会 テレビ朝日・TBSなどの地上波とPrime Videoが中継・配信 無料テレビ放送でも日本戦を観戦可能

この比較で押さえたいのは、日本テレビが中継制作を担当したからといって、地上波で試合そのものが見られるわけではないという点だ。制作を担う会社と、映像を視聴者に提供する権利を持つ会社は別の役割を担っている。

【強化試合はテレビで見られた】テレビ朝日・TBSの放送予定と関連特番

wbc放送日程

「WBCはNetflix独占なのに、テレビ朝日やTBSで野球中継を見た」という記憶がある人もいるはずだ。その理由は、本戦と大会前の強化試合が別の放送権で扱われていたためである。

3月2日・3日のWBC強化試合

東京プール開幕前には京セラドーム大阪で侍ジャパンの強化試合が行われた。日本代表が出場した2試合は地上波で放送されている。

- 3月2日(月)
- 対戦:オリックス・バファローズ対日本
- 試合開始:19:00
- 放送:TBS系列
- テレビ放送開始:18:45

- 3月3日(火)
- 対戦:阪神タイガース対日本
- 試合開始:19:00
- 放送:テレビ朝日系列
- テレビ放送開始:18:30

侍ジャパン公式の試合記録によると、オリックス戦は4対3で日本が敗れ、阪神戦は5対4で日本が勝利した。いずれも本戦ではなく、調整を兼ねた強化試合である。

2月の侍ジャパンシリーズも地上波放送

さらに2月には、ラグザス侍ジャパンシリーズ2026が開催された。こちらもWBC本戦とは異なる大会前の代表強化試合で、テレビ朝日系列とTBS系列が中継を担当した。

- 2月22日:日本対福岡ソフトバンクホークス(テレビ朝日系列)
- 2月23日:福岡ソフトバンクホークス対日本(TBS系列)
- 2月27日:日本対中日ドラゴンズ(TBS系列)
- 2月28日:中日ドラゴンズ対日本(テレビ朝日系列)

2月の侍ジャパンシリーズと3月のWBC強化試合、そして3月5日から始まる本戦は、それぞれ放送・配信の扱いが異なる。テレビで見られる強化試合があったからといって、本戦も同じ放送局で見られるとは限らない。

日本テレビのWBC関連特番は全9枠

日本テレビは2026年1月29日、Netflixとのプロモーションパートナーシップを発表した。Netflix独占配信映像の中継制作を15試合受託するとともに、地上波で開幕特番など9つの特別枠を設ける計画を公表した。

制作を担当した試合の内訳は次の通りだ。

- 東京プール:日本戦4試合を含む計10試合の国際映像制作
- 準々決勝・準決勝・決勝:計5試合の日本向け独自映像制作

地上波の関連番組では、開幕特番や各試合の詳報、準々決勝・準決勝・決勝の振り返り番組などが放送された。試合映像をフルで視聴する中継ではなく、試合の情報や大会の盛り上がりを伝える役割だった。

【BS・CS放送はある?】テレビ中継・ニュース・ラジオの違い

WBC2026の本戦については、地上波だけでなくBS・CS放送にも試合の生中継予定はなかった。NHK BSやスポーツ専門チャンネルに契約していても、それだけで本戦の試合映像を見られるわけではない。

ここで区別したいのが、試合全体の中継と報道用の映像である。

テレビニュースではハイライトを確認できる

読売新聞社の2025年8月の説明によると、NHKや民放各局は報道目的で試合映像を放映できる。そのため、ニュース番組やスポーツ情報番組で試合の重要場面、得点シーン、結果などを確認することは可能だった。

ただし、これは試合全編の録画放送や再放送を認めるものではない。テレビニュースのハイライトとNetflixのフルゲーム配信は、別の視聴方法として理解する必要がある。

ラジオなら侍ジャパンの試合を実況で楽しめた

映像以外の選択肢として注目されたのがラジオ中継だ。ニッポン放送は「ショウアップナイター」60周年記念企画として、侍ジャパンが出場する本戦の全試合を実況生中継した。

また、文化放送も準々決勝のラジオ生中継を実施した。映像がなくても、実況や解説を通じて試合の展開を追える点は、テレビ放送がない大会における重要な選択肢だった。

【Netflixの料金・視聴方法】見逃し配信とアーカイブの確認方法

2026年大会の本戦を映像で観戦する場合、Netflixへの加入が必要だった。スマートフォン、タブレット、パソコン、スマートテレビなど、Netflix対応端末で視聴できる仕組みだ。

2026年10月現在のNetflix料金

Netflixの日本向け料金は、2026年10月30日時点で次の3プランとなっている。WBC開催時も全プランで試合配信を視聴できた。



広告つきスタンダード

890円


/月(税込)

フルHD・同時視聴2台。料金を抑えたい人向け。


スタンダード

1,590円


/月(税込)

広告なし・フルHD・同時視聴2台。


プレミアム

2,290円


/月(税込)

4K・HDR対応・同時視聴4台。

料金は2026年10月30日時点。Netflixの料金案内に基づく。

WBCのライブ配信では、通常は広告なしのスタンダードやプレミアムでも広告が挿入された。また、試合のライブ映像はフルHD(1080p)で配信されたため、プレミアムプランを契約すればWBCだけ4K画質になるという仕組みではなかった。

NetflixでWBCの試合を探す方法

大会期間中に利用された視聴方法は、Netflixのアプリや対応テレビからWBC特集ページを開くというものだった。



Netflixにログインする

契約済みのアカウントでアプリや対応端末にログインする。


WBC2026の特集ページを探す

ホーム画面の特集バナー、または検索機能から大会名を入力する。


ライブ配信・見逃し配信を選ぶ

試合一覧から日本戦や海外の対戦カードを選択する。


再生する

ライブ配信またはアーカイブとして公開されている試合を再生する。

Netflixの公式視聴ガイドでは、WBC特集ページにライブ配信中の試合、過去の試合のフル映像、全試合のハイライト、侍ジャパンのベストプレー集などをまとめて掲載する仕組みが案内された。

WBCの見逃し配信はいつまで見られる?

試合終了後はオンデマンド形式で見逃し視聴できることが、Netflixの事前説明で明らかにされていた。ライブ配信終了直後からアーカイブで試合を確認できる仕組みだった。

ただし、大会終了後のアーカイブ配信期間については、当時のNetflixの説明でも終了日が確定していなかった。したがって、2026年10月現在、全47試合がすべて視聴可能であると一律に保証することはできない。

今から過去の試合を見たい場合は、Netflixのアプリ内で「2026 ワールドベースボールクラシック」と検索し、見逃し配信やハイライトの掲載状況を確認するのが確実だ。

【WBC2026放送日程】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:WBC2026は地上波で放送されなかったのですか?

A1:本戦全47試合の地上波生中継はありませんでした。日本国内の映像配信権をNetflixが独占取得したためです。ただし、強化試合や関連特番、ニュース番組のハイライトは地上波で放送されました。

Q2:テレビ朝日やTBSで侍ジャパンの試合を見ることはできましたか?

A2:3月2日のオリックス戦はTBS系列、3月3日の阪神戦はテレビ朝日系列で放送されました。ただし、これは大会前の強化試合です。3月5日からの本戦は両局とも試合の生中継を行っていません。

Q3:WBC2026の準決勝と決勝は日本時間で何時でしたか?

A3:準決勝は3月16日(月)と17日(火)の午前9時、決勝は3月18日(水)の午前9時開始でした。いずれも米国マイアミで開催された試合です。

Q4:Netflixは一番安いプランでもWBCを見られましたか?

A4:はい。大会期間中は広告つきスタンダードを含む全プランで視聴できました。ただし、ライブ配信では広告なしのプランにも広告が入りました。

Q5:WBC2026はAmazonプライム・ビデオやDAZNでも見られましたか?

A5:日本国内向けの本戦映像はNetflixの独占配信だったため、Amazonプライム・ビデオやDAZN、ABEMAなどで本戦を視聴することはできませんでした。2023年大会の配信先と混同しないよう注意が必要です。

Q6:WBC2026の全試合を今から見逃し視聴できますか?

A6:Netflixでは大会期間中、全47試合の見逃し配信が提供されました。ただし、アーカイブの配信終了日は当時明示されていません。現在の公開状況はNetflix内の大会特集ページで確認してください。

まとめ:WBC2026放送日程と失敗しない視聴方法の判断基準

2026年のWBCは、全47試合をNetflixが日本国内で独占ライブ配信するという、従来のテレビ中心の観戦スタイルから大きく変わった大会だった。

侍ジャパンの1次ラウンドは3月6日、7日、8日、10日の各19時開始。準々決勝は3月15日10時に行われ、日本はベネズエラに敗れて大会を終えた。準決勝は3月16日・17日、決勝は3月18日9時に開催され、ベネズエラが米国を破って初優勝を果たしている。

【プロの結論】放送権とテレビ局の役割を区別することが重要

今回の大会から読み取れる最大の変化は、野球中継の制作能力を持つテレビ局が存在していても、放映権を持つ事業者が別なら地上波で試合を放送できるとは限らないということだ。

日本テレビはNetflix向けの中継制作を担当し、テレビ朝日とTBSは大会前の強化試合を放送した。NHKや民放各局はニュースでハイライトを伝えた。それぞれの役割は異なり、どれも本戦の独占配信権とは別の話である。

また、2026年大会のNetflix独占契約を、次回以降のWBCにも自動的に当てはめることはできない。大会ごとに放映権の契約条件は変わる可能性があるため、次回大会ではWBCIの公式発表と国内放送・配信事業者の発表を確認することが、最も確実な情報収集方法となる。

WBCは単なる野球中継ではなく、日本のスポーツ視聴文化と放送・配信ビジネスの転換点を示した大会でもあった。2026年の放送日程を振り返る際には、試合日時だけでなく、誰が権利を持ち、どの事業者が制作し、どの媒体で視聴できるのかという3つの視点を押さえておきたい。

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小野寺 拓海

アニメ誌編集を経て Web メディアへ。放送・配信の日程は作品公式サイトと各配信サービスの告知で確認し、ガジェットの仕様はメーカーの公式スペック表を引用します。

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