2026年大会の日本国内におけるテレビ中継は、NHK、日本テレビ系、フジテレビ系の3つの放送ネットワークが中心となった。放送局ごとの中継予定数は、NHKが地上波34試合、日本テレビ系が15試合、フジテレビ系が10試合。NHK BSやNHK BSプレミアム4Kも加わり、テレビだけでも複数の視聴手段が用意された。
各局の中継体制には明確な違いがある。NHKは開幕戦、日本代表戦、決勝など大会の節目となる試合を幅広く担当。日本テレビは日本代表のグループステージ第2戦を含む15試合、フジテレビはグループステージから決勝トーナメントまで10試合を生中継した。
| 放送局・サービス | 中継・放送試合数 | 主な担当内容 |
|---|---|---|
| NHK総合など地上波 | 34試合 | 開幕戦、日本代表2試合、決勝を含む主要カード |
| 日本テレビ系 | 15試合 | グループステージ9試合、決勝トーナメント6試合 |
| フジテレビ系 | 10試合 | グループステージ5試合、決勝トーナメント5試合 |
| NHK BS | 一部試合 | 日本対チュニジア、日本対ブラジルなど |
| NHK BSプレミアム4K | 全104試合 | 生中継と録画放送 |
| DAZN | 全104試合 | 全試合ライブ配信、日本代表戦は無料配信 |
この数字の根拠は、NHKが6月8日に発表した公式放送資料、日本テレビが5月14日に公開した中継カード、フジテレビが5月14日に発表した放送スケジュールだ。NHKの34試合は、グループステージ19試合と決勝トーナメント15試合の合計である。BSで放送する日本対チュニジア戦などは、この地上波34試合とは別に扱われる。
NHK総合:開幕戦から決勝までを担当NHKは大会の中心的な放送局として、グループステージから決勝まで幅広いカードを編成した。
グループステージでは19試合を地上波で生中継。日本代表の初戦となるオランダ戦と第3戦のスウェーデン戦もNHK総合が担当した。加えて、フランス、スペイン、アルゼンチンなどの強豪国の試合も放送対象となった。
決勝トーナメントでは15試合を地上波で生中継。準決勝、3位決定戦、決勝も放送し、日本代表が勝ち上がった場合の2回戦以降の試合も地上波で中継する体制だった。
なお、NHKの地上波34試合には総合テレビを中心にEテレでの中継も含まれる。NHK総合だけの放送本数と、NHK全体の地上波中継数を混同しないことが大切だ。
日本テレビ系:日本代表の第2戦を含む15試合日本テレビ系は、グループステージ9試合と決勝トーナメント6試合の計15試合を全国生中継した。
最大の注目カードは6月21日の日本対チュニジア戦。グループFの第2節という重要な試合で、放送開始は午前10時25分、キックオフは午後1時だった。
日本テレビは大会関連番組にも力を入れ、スペシャルナビゲーターには竹内涼真を起用。日本戦では本田圭佑がスペシャルアンバサダーとして登場し、解説を担当した。
日本代表戦以外では、ウルグアイ対スペインなどの注目カードも放送。グループステージから決勝トーナメントまで、世界の強豪国の戦いを幅広く取り上げた。
フジテレビ系:グループステージ5試合と決勝トーナメント5試合フジテレビ系は計10試合を生中継した。グループステージではフランス対セネガル、ポルトガル対コンゴ民主共和国、スコットランド対モロッコ、パナマ対クロアチア、コロンビア対ポルトガルの5試合を編成した。
決勝トーナメントでは、日本がグループステージを突破した場合に備え、ラウンド32の日本戦を放送する方針を発表。実際に日本はグループFを2位で通過し、ブラジルとの対戦が実現した。
その結果、6月30日午前0時50分からフジテレビ系で日本対ブラジル戦が生中継された。ほかにもフランス対スウェーデン、イングランド対コンゴ民主共和国、アメリカ対ベルギー、スペイン対ベルギーを放送した。
【日本代表戦の放送時間一覧】オランダ・チュニジア・スウェーデン・ブラジル戦

日本代表のグループステージはグループFで行われ、対戦相手はオランダ、チュニジア、スウェーデンの3カ国だった。
日本時間のキックオフは、初戦が午前5時、第2戦が午後1時、第3戦が午前8時。北中米開催という事情から早朝の試合もあったが、第2戦は日曜日の昼間に設定され、比較的観戦しやすい時間帯だった。
日本代表のグループステージ放送日程第1戦:日本対オランダ
2026年6月15日(月)午前5時キックオフ。NHK総合で生中継され、DAZNでもライブ配信された。
日本はオランダと2対2で引き分けた。大会初戦から強豪国を相手に勝ち点を獲得した試合であり、NHKの中継は関東地区の世帯平均視聴率27.1%を記録した。
第2戦:日本対チュニジア
2026年6月21日(日)午後1時キックオフ。日本テレビ系とNHK BSで生中継され、DAZNでも配信された。
日本テレビ系の放送開始は午前10時25分。試合前の情報や選手紹介を含めた長時間の番組編成となった。
日本はチュニジアに4対0で勝利。関東地区の世帯平均視聴率は30.2%、個人平均視聴率は20.4%だった。
第3戦:日本対スウェーデン
2026年6月26日(金)午前8時キックオフ。NHK総合が生中継し、DAZNでもライブ配信された。
試合は1対1の引き分け。日本はグループFを2位で通過し、決勝トーナメント進出を決めた。関東地区の世帯平均視聴率は35.0%、個人平均視聴率は19.8%に達した。
以上の3試合の放送局と結果は、日本サッカー協会の大会公式ページでも確認できる。
決勝トーナメント1回戦:日本対ブラジル日本代表はグループFを突破し、6月30日(火)午前2時にブラジルとのラウンド32に臨んだ。
中継はフジテレビ系とNHK BSが担当し、DAZNもライブ配信した。フジテレビ系の番組は午前0時50分から放送された。
試合はブラジルが2対1で勝利。日本は決勝トーナメント1回戦で敗退した。これにより、2026年大会における日本代表の公式戦は終了した。
日本代表の放送カードを整理すると、地上波での視聴機会はグループステージの3試合すべてに加え、決勝トーナメント1回戦にも用意されていた。チュニジア戦は日本テレビ系、オランダ戦とスウェーデン戦はNHK総合、ブラジル戦はフジテレビ系で視聴できた。
【開幕戦・決勝の放送局】NHK総合とBSの役割を解説
ワールドカップの中でも、開幕戦と決勝は特に注目度が高い。2026年大会では、両試合ともNHK総合が地上波中継を担当した。
開幕戦はメキシコ対南アフリカ開幕戦は2026年6月12日(金)午前4時キックオフのメキシコ対南アフリカ。NHK総合で生中継された。
開催地の現地日付では6月11日、日本時間では翌12日となる。北中米開催の大会では、このように現地時間と日本時間の日付が異なるケースが多かった。
決勝はスペイン対アルゼンチン決勝は現地時間7月19日、日本時間7月20日(月)午前4時キックオフ。NHK総合では午前3時から放送を開始し、BSP4Kでも生中継された。
対戦カードはスペイン対アルゼンチン。NHKは試合前から関連情報を届け、決勝の模様をNHK ONEでも同時・見逃し配信した。
したがって、2026年大会の開催期間は現地時間では6月11日から7月19日、日本時間では6月12日から7月20日となる。日程を検索する際は、どちらの時間基準で記載されているかを確認したい。
【DAZN・NHK BS・BSP4Kの違い】全104試合の見逃し配信と視聴方法
2026年大会の放送体制で大きな特徴となったのが、テレビ放送とインターネット配信の役割分担だ。
地上波は主要カードを広く届ける仕組みだったのに対し、DAZNは全104試合のライブ配信を担当。NHK BSとNHK BSプレミアム4Kは、地上波とは異なる形で視聴機会を補完した。
DAZNは全104試合をライブ配信DAZNは2026年大会の日本国内における全104試合の配信権を獲得。全試合をライブ配信し、日本代表の試合は全試合無料で配信する方針を発表していた。
通常のDAZN有料プランでは全104試合が視聴対象となり、有効な有料契約がない場合でも日本代表戦は無料で視聴できる仕組みだった。
また、DAZNの公式ヘルプでは、フルリプレイや拡張ハイライトにも対応すると案内されていた。試合をリアルタイムで見られなかった人にとって、見逃し配信は便利な選択肢となった。
ただし、見逃し配信には配信期間があり、オフライン視聴用のダウンロードには対応していない。2026年11月時点で過去の試合を探す場合は、DAZN内で各試合の配信状況を確認する必要がある。
NHK BSは地上波で見られない日本戦を補完NHK BSは、日本対チュニジア戦や日本対ブラジル戦などを生中継した。
特に日本対チュニジア戦は、日本テレビ系だけでなくNHK BSでも視聴できた。地上波の受信環境がない場合や、衛星放送を利用している家庭にとっても選択肢があった。
NHK BSプレミアム4Kは全104試合をカバーNHK BSプレミアム4K(BSP4K)は、今大会の全104試合を放送した。
ただし、全試合がリアルタイムの生中継だったわけではない。NHKの公式発表では、地上波で生中継する34試合はBSP4Kでも同時生中継し、残りは録画放送を含めて全試合をカバーする構成だった。
つまり、4Kで全試合を視聴できることと、全104試合をリアルタイムで見られることは別の話だ。生中継にこだわる場合はDAZN、4K映像で全試合を楽しみたい場合はBSP4Kという使い分けが合理的だった。
NHK ONEなら同時配信と見逃し配信に対応NHK ONEでは、地上波で放送する計34試合の同時配信と見逃し配信が実施された。大会期間中のデイリーハイライトや2分間の短尺ハイライトも配信対象となった。
NHK ONEを利用する際には、NHKの受信契約に関する確認が必要となる。すでに世帯で受信契約を締結している場合、追加の受信料負担は不要だが、NHK ONEアカウントと受信料アカウントの登録・連携が必要となる。
大会後に過去の試合を視聴する場合は、NHK ONEでの配信終了やアーカイブの有無にも注意したい。
【大会後に見えた放送実績】視聴率から読み解く2026年W杯
放送予定と実際の視聴状況を比較すると、日本代表戦が地上波中継の大きな柱だったことが分かる。
ビデオリサーチが公表した関東地区の番組平均視聴率によると、日本対オランダ戦、日本対チュニジア戦、日本対スウェーデン戦はいずれも高い数字を記録した。
日本代表3試合の視聴率実績- 日本対オランダ:世帯27.1%、個人14.8%
- 日本対チュニジア:世帯30.2%、個人20.4%
- 日本対スウェーデン:世帯35.0%、個人19.8%
いずれも関東地区の番組平均視聴率であり、全国平均ではない。特にスウェーデン戦は世帯35.0%を記録し、グループステージ最終戦への関心の高さを示した。
日本対チュニジア戦も世帯30.2%、個人20.4%となり、日本テレビ系の中継が大きな視聴を集めた。日本対オランダ戦も世帯27.1%で、NHK総合の早朝中継として存在感を示した。
この数値はビデオリサーチの公表資料に基づく。
地上波放送と配信サービスの役割分担2026年大会では、地上波の放送試合数だけで全104試合をカバーすることはできなかった。
一方で、NHK、日本テレビ、フジテレビの3系列は、日本代表戦や決勝など多くの視聴者が関心を寄せるカードを地上波で届けた。テレビをつけるだけで観戦できる環境は、スポーツファン以外にも大会への関心を広げる役割を果たした。
DAZNは全104試合をライブ配信することで、地上波の放送枠に入らない試合まで視聴したい層をカバー。BSP4Kは高精細映像と録画放送を組み合わせ、テレビで全試合を追いたい人の選択肢となった。
この構造から分かるのは、放送局別の中継試合数だけでサービスの充実度を判断できないということだ。無料で主要カードを見るのか、全試合をリアルタイムで追うのか、録画でも全試合を楽しみたいのかによって、適した視聴方法は異なる。
【ワールドカップ放送予定地上波一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ワールドカップは地上波だけで全104試合を見られた?
A1:いいえ。NHK、日本テレビ系、フジテレビ系が一部の試合を生中継したが、全104試合を地上波だけで視聴することはできなかった。全104試合のライブ配信を担当したのはDAZNだった。
Q2:日本代表のオランダ戦は何時から、どの局で放送された?
A2:2026年6月15日(月)午前5時キックオフで、NHK総合が生中継した。DAZNでもライブ配信された。
Q3:日本対チュニジア戦は日本テレビとNHKのどちらで見られた?
A3:日本テレビ系とNHK BSの両方で生中継された。キックオフは6月21日(日)午後1時で、日本テレビ系は午前10時25分から放送を開始した。
Q4:NHK BSプレミアム4Kなら全試合を生中継で見られた?
A4:全104試合を放送したが、すべてが生中継ではない。地上波で生中継する34試合は同時生中継となり、残りは録画放送を含む編成だった。
Q5:日本代表戦はDAZNの有料契約がなくても見られた?
A5:DAZNは日本代表の全試合を無料ライブ配信する方針を発表していた。大会期間中は対象試合を無料で視聴できる仕組みだった。
Q6:2026年大会の開幕戦と決勝はどの局で放送された?
A6:開幕戦のメキシコ対南アフリカ、決勝のスペイン対アルゼンチンは、いずれもNHK総合が生中継した。決勝は日本時間7月20日午前4時キックオフだった。
まとめ:2026年ワールドカップの放送実績と失敗しない視聴方法
2026年のFIFAワールドカップは、NHK、日本テレビ系、フジテレビ系がそれぞれの放送枠を担当し、地上波34試合、15試合、10試合という体制で生中継を行った。
日本代表のグループステージは、オランダ戦とスウェーデン戦がNHK総合、チュニジア戦が日本テレビ系で放送された。さらに決勝トーナメントのブラジル戦はフジテレビ系とNHK BSが担当した。
開幕戦と決勝はNHK総合、全104試合のライブ配信はDAZN、全104試合の生中継・録画放送はNHK BSプレミアム4Kという役割分担も明確だった。
今回の大会を振り返るうえで押さえておきたいのは、地上波の放送予定と全試合の視聴可能性は同じではないという点だ。主要カードを無料で楽しむなら地上波、試合を網羅するならDAZN、4K映像で全試合を楽しむならBSP4Kという判断基準が分かりやすい。
大会は終了したものの、2026年の放送実績は、今後の国際大会におけるテレビとインターネット配信の関係を考えるうえでも重要な事例となった。次回大会でも、放送局の公式発表、キックオフ時刻、配信対象試合を照らし合わせることが、見たい試合を逃さないための基本となる。