2026年11月現在、菅田将暉の大河ドラマ出演作品は、次の3作品です。
- 2017年:『おんな城主 直虎』/井伊直政(万千代)
- 2022年:『鎌倉殿の13人』/源義経
- 2026年:『豊臣兄弟!』/竹中半兵衛
注目したいのは、出演するたびに人物の性格や物語上の立ち位置が大きく変わっていることです。
最初の井伊直政は、井伊家再興を目指して成り上がる若武者。2作目の源義経は、圧倒的な軍事的才能と予測不能な行動力を持つ武将。そして3作目の竹中半兵衛は、知略を武器に豊臣兄弟を支える軍師です。
3作品の出演時期・登場回・役柄比較| 放送年・作品 | 演じた人物 | 登場回・出演時期 | 役柄の特徴 |
|---|---|---|---|
| 2017年『おんな城主 直虎』 | 井伊直政(万千代) | 第38回初登場。第39回以降、物語後半で活躍 | 野心と行動力を持つ若武者 |
| 2022年『鎌倉殿の13人』 | 源義経 | 第7回終盤に登場。第8回から本格登場、第20回で最期 | 天才的な軍略と無邪気さ、危うさを併せ持つ武将 |
| 2026年『豊臣兄弟!』 | 竹中半兵衛 | 第8回に初登場。第9回から本格登場、第23回で退場 | 独特の思考と知略を持つ軍師 |
※登場回は、短い初登場シーンと本格的な登場を区別しています。
この一覧から分かるように、菅田将暉の大河出演は約5年、4年という間隔で続いてきました。2026年の出演は、2022年以来4年ぶりの大河復帰です。
なお、2017年の井伊直政役については、全50回のうち13回の出演が大河ドラマ出演データベースに記録されています。
【1作目・2017年】『おんな城主 直虎』の井伊直政役で見せた若武者の成長

菅田将暉が初めて大河ドラマに出演したのは、2017年放送の『おんな城主 直虎』です。
柴咲コウが主演を務めた同作で、菅田は井伊直政の若き時代にあたる虎松、のちの万千代を演じました。
井伊直政はどんな人物だった?井伊直政は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将です。徳川家康に仕え、のちに徳川四天王の一人として知られるようになります。
ドラマでは、幼少期に井伊家を取り巻く厳しい状況を経験した虎松が、成長して万千代と名乗り、家康に仕官するところから菅田の演技が本格化します。
特に印象的なのは、最初から完成された英雄として描かれていない点です。
万千代は、家康のもとで草履番から出発します。井伊家を再興するという強い意志を持ちながらも、若さゆえの未熟さや失敗を抱えています。
菅田は、こうした未完成の青年が少しずつ周囲に認められていく過程を、勢いのある演技で表現しました。
菅田将暉の初登場は第38回菅田が演じる成長した虎松が登場したのは、2017年9月24日放送の第38回「井伊を共に去りぬ」です。
続く第39回「虎松の野望」からは、万千代の青春期が物語の中心に加わります。
NHKの制作統括者も、この最終章を少年マンガのような青春物語として説明していました。
それまでの直虎の物語に、若者が自らの力で道を切り開くという新たな勢いが加わったのです。
初めての大河現場で経験した所作の難しさ2017年のインタビューで菅田は、大河ドラマの撮影に参加した当初、時代劇特有の動作や所作に苦労したことを振り返っています。
例えば、お辞儀一つを取っても、普段の動作とは異なる身体の使い方が求められました。
また、井伊直政という人物について事前に調べ、徳川四天王の一人としての完成された姿だけでなく、そこに至るまでの過程に面白さを感じたと話しています。
当時の菅田の演技で注目すべきなのは、歴史上の偉人を最初から立派な人物として演じるのではなく、泥くさい努力や若さを含めて人物を構築した点です。
【2作目・2022年】『鎌倉殿の13人』の源義経役で大きく変化した人物像
2度目の大河出演は、2022年の『鎌倉殿の13人』です。
小栗旬が北条義時を演じた同作で、菅田は源頼朝の弟・源義経を演じました。
脚本を担当したのは三谷幸喜です。
従来の悲劇の英雄像とは違う源義経源義経といえば、平家を滅ぼした天才武将でありながら、兄・頼朝と対立して悲劇的な最期を迎えた人物として知られています。
しかし、三谷幸喜の脚本では、従来の英雄像とは異なる性格が描かれました。
菅田が演じた義経には、次のような特徴があります。
- 戦場では驚異的な軍事的才能を発揮する。
- 思いついたことを迷わず実行する。
- 無邪気で子どものような一面がある。
- 他人の感情や状況への配慮が欠けることがある。
- 兄・頼朝への愛情は強いが、その関係をうまく築けない。
特に印象的なのは、残酷な行動を取った直後に、何事もなかったかのように明るく振る舞う場面です。
この相反する性格が、菅田版義経の大きな特徴になりました。
菅田将暉の義経は第7回から登場義経は第7回「敵か、あるいは」の終盤に登場し、第8回「いざ、鎌倉」で本格的に人物像が描かれます。
そして、2022年5月22日放送の第20回で義経の最期が描かれました。
源平合戦での活躍だけでなく、兄・頼朝との関係や、弁慶との絆など、義経の人生を多面的に描いた役柄でした。
菅田将暉が意識した「血の通った人物」出演発表時、菅田は義経について、歴史ドラマでは創作されたエピソードも多く、実像が分かりにくい人物であることに興味を持ったと説明しています。
また、実在の人物を演じるときには、きれいごとで終わらせず、人間としての実感を持たせることを意識していると語りました。
この考え方は、菅田版義経の表現に色濃く表れています。
単なる正義の英雄ではなく、才能があるからこそ周囲との摩擦を生み、愛情があるからこそ関係をこじらせてしまう人物として描かれたのです。
源義経役の評判は?放送当時、菅田の義経は大きな反響を呼びました。
特に第20回の最期の放送後には、視聴者の悲しみを表す「義経ロス」という言葉が報道各社で取り上げられました。
また、菅田が演じた義経の予測不能な性格や、戦場での圧倒的な存在感も作品評で注目されています。
小栗旬も、菅田について、難しい感情表現を自然にこなす力強い俳優として評価していました。
【3作目・2026年】『豊臣兄弟!』で竹中半兵衛役に挑戦
2026年、菅田将暉は大河ドラマ3作品目となる『豊臣兄弟!』に出演しました。
演じた人物は、戦国時代を代表する軍師・竹中半兵衛です。
出演発表は2026年1月7日。NHK大河ドラマ第65作として放送されている同作で、主人公の豊臣秀長を仲野太賀、兄の豊臣秀吉を池松壮亮が演じています。
菅田は、豊臣兄弟が出会う軍師という重要な役割を担いました。
竹中半兵衛はどんな人物?竹中半兵衛は、戦国時代に活躍した知略に優れた武将です。
美濃の斎藤龍興に仕えた後、豊臣秀吉の参謀として活躍したことで知られています。
後世には、黒田官兵衛とともに「両兵衛」と呼ばれる名軍師として語り継がれてきました。
菅田が演じる半兵衛は、単純に頭が良くて冷静な軍師というだけではありません。
知識への強い関心、独特の価値観、人との距離感など、少し変わった個性を持つ人物として描かれています。
竹中半兵衛の初登場は第8回、本格登場は第9回菅田演じる半兵衛は、2026年3月1日放送の第8回「墨俣一夜城」で初登場しました。
続く3月8日放送の第9回「竹中半兵衛という男」では、本格的に物語へ加わります。
第9回では、豊臣兄弟が半兵衛を仲間に迎えようとする過程が描かれました。
半兵衛は庵に閉じこもり、筆談で会話するなど、一般的な軍師のイメージとは異なる人物です。
小一郎と藤吉郎は、彼の独特な振る舞いに翻弄されながらも、優れた軍略家としての能力に魅了されていきます。
この登場方法は、菅田が過去の大河作品で演じた武将とは違う、新しい人物像を印象づけるものでした。
菅田将暉が明かした竹中半兵衛の役作り2026年4月のインタビューでは、菅田自身が半兵衛の人物像について詳しく説明しています。
役作りのヒントになったのは、小一郎役の仲野太賀からの提案でした。
仲野は、半兵衛を知識に強い関心を持つ「ギーク」で、どこか重さのある人物として捉えることを提案したといいます。
菅田もこの解釈に納得し、オタク気質や独特のユーモアを持つ人物として演じることを意識しました。
特にこだわったのは、視線と会話の表現です。
半兵衛は相手の目をしっかり見て話す人物ではなく、会話中も別の思考を巡らせているような印象を持つ人物だと菅田は解釈しました。
そのため、相手と会話しているようで、実際には自分の思考に没頭しているような雰囲気を演技に取り入れています。
知略に優れた人物を、単に難しい言葉を話す役として演じるのではなく、思考の速さや奥行きまで表現しようとした点が興味深いところです。
竹中半兵衛の最期は第23回「さらば半兵衛」菅田が演じる竹中半兵衛の物語は、第23回「さらば半兵衛」で大きな節目を迎えました。
この回では、荒木村重の謀反を背景に、黒田官兵衛の子どもである松寿丸の命を救うための策略が描かれます。
半兵衛は秀吉と小一郎に救出策を提案し、自らも行動を起こします。
そして、病を抱えながら豊臣兄弟を支えてきた半兵衛の最期が描かれました。
この回は、菅田の出演期間を振り返るうえで欠かせないエピソードです。
病弱な半兵衛を表現するために行った減量第23回の撮影に関して、チーフ演出の渡邊良雄は、菅田が徹底した役作りに取り組んだことを明かしています。
半兵衛が病によって徐々に衰弱していく姿を表現するため、菅田はトレーナーに相談し、食事管理などの指導を受けながら減量しました。
加えて、最期の場面では、かつらではなく地毛を使用することも提案しています。
髪のボリュームを抑えることで、病により弱っていく身体の印象を視覚的にも表現しようとしたのです。
単に表情や声の演技だけでなく、身体全体を使って人物の変化を見せた点は、今回の役作りにおける大きな見どころでした。
減量した具体的な体重は公表されていません。
【徹底比較】井伊直政・源義経・竹中半兵衛で菅田将暉の演技はどう変わった?
3作品を比較すると、菅田将暉が演じてきた武将には、共通点と明確な違いがあります。
いずれも歴史上の重要人物であり、優れた能力を持つ一方で、周囲との関係や自分自身の感情に葛藤を抱える人物です。
3人の武将のキャラクター比較
井伊直政(万千代)
- 強い野心と行動力
- 未熟さを抱えながら成長
- 井伊家再興への強い意志
2017年『おんな城主 直虎』
源義経
- 卓越した軍事的才能
- 無邪気さと残酷さの同居
- 兄への愛情と孤独
2022年『鎌倉殿の13人』
竹中半兵衛
- 深い知識と独特の思考
- 他人と距離を置く個性
- 仲間との交流による心境の変化
2026年『豊臣兄弟!』
興味深いのは、3人とも単純な善人や英雄として描かれていないことです。
井伊直政には野心と未熟さがあり、源義経には天才的な才能と危うさがあります。竹中半兵衛には知識への執着と人付き合いの不器用さがあります。
つまり、菅田の大河出演歴には、能力の高さと人間としての不完全さを同時に表現する役柄が続いているという共通点があります。
これは、菅田が2022年の義経役の出演発表時に語った、実在の人物に人間らしさを与えるという演技への考え方ともつながります。
菅田将暉の大河ドラマ出演に対する評判作品ごとの反響を比較すると、次のような特徴があります。
| 作品 | 注目されたポイント |
|---|---|
| おんな城主 直虎 | 若武者の成長、勢いのある演技、青春ドラマとしての展開 |
| 鎌倉殿の13人 | 従来の義経像を覆す個性、戦場での存在感、最期の演技 |
| 豊臣兄弟! | 風変わりな軍師像、独特の演技、病を抱える人物の最期 |
『鎌倉殿の13人』では、義経の退場後に「義経ロス」が報道されました。
『豊臣兄弟!』でも、第23回放送後に半兵衛の最期が視聴者の間で話題になり、菅田の演技や人物の美しい最期に対する称賛が取り上げられています。
特に半兵衛については、登場当初の風変わりな軍師という印象から、豊臣兄弟との関係を深め、最後には仲間を思う人物へと変化する過程が評価のポイントになりました。
【プロの結論】菅田将暉の大河出演歴から見える俳優としての進化
菅田将暉の大河ドラマ出演歴を振り返ると、単に人気俳優が歴史上の有名人物を演じてきたというだけではないことが分かります。
3作品を通じて見えてくるのは、人物の内面を異なる角度から掘り下げる演技の変化です。
井伊直政では身体を使った成長表現初出演の『おんな城主 直虎』では、若者が経験を積みながら成長していく姿が中心でした。
若さ、勢い、未熟さを含めた表現が、井伊直政という人物の魅力につながっています。
源義経では感情の振れ幅を表現『鎌倉殿の13人』では、天才的な戦術家でありながら、人間関係に不器用な義経を演じました。
明るさと残酷さ、愛情と孤独という相反する感情を同時に成立させた点が印象的です。
竹中半兵衛では内面と身体の変化を表現『豊臣兄弟!』では、独特な思考を持つ軍師として登場し、豊臣兄弟との関係を通じて変化していく人物を演じました。
加えて、病による衰弱を身体的な役作りでも表現しています。
3作品の中でも、人物の変化を長い時間軸で表現するという点で、半兵衛役は菅田の演技へのこだわりがよく表れた役柄でした。
菅田将暉の大河出演歴を評価するときは、出演回数や登場時間だけでなく、各作品でどのような人物像を作り上げたのかに注目することが大切です。
【菅田将暉の大河出演歴】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:菅田将暉が出演した大河ドラマは全部で何作品?
2017年『おんな城主 直虎』、2022年『鎌倉殿の13人』、2026年『豊臣兄弟!』の3作品です。
Q2:菅田将暉が竹中半兵衛を演じたのは何話から?
第8回「墨俣一夜城」で初登場し、第9回「竹中半兵衛という男」から本格的に登場しました。第23回「さらば半兵衛」で役柄の最期が描かれています。
Q3:菅田将暉が源義経を演じたのは何話から何話まで?
第7回の終盤に登場し、第8回から本格的に人物像が描かれました。第20回で義経の最期が描かれています。
Q4:井伊直政役の菅田将暉は何話から登場した?
2017年9月24日放送の『おんな城主 直虎』第38回「井伊を共に去りぬ」で登場しました。第39回から万千代の物語が本格化しています。
Q5:『豊臣兄弟!』は菅田将暉にとって何作目の大河ドラマ?
3作目です。『おんな城主 直虎』『鎌倉殿の13人』に続く出演で、前作から4年ぶりの大河ドラマ出演となりました。
まとめ:菅田将暉の大河3作品は役柄の違いに注目
菅田将暉の大河ドラマ出演歴を整理すると、2017年から2026年までに3作品へ出演していることが分かります。
- 2017年『おんな城主 直虎』: 井伊直政(万千代)。若武者の成長を表現。
- 2022年『鎌倉殿の13人』: 源義経。天才的な軍略と危うい人間性を表現。
- 2026年『豊臣兄弟!』: 竹中半兵衛。知略と独特の個性、病に向き合う姿を表現。
2026年11月現在、竹中半兵衛の出演エピソードは第23回で完結しています。『豊臣兄弟!』自体はその後も続いていますが、菅田将暉が演じた半兵衛の物語はすでに大きな節目を迎えました。
3作品を並べて見ると、井伊直政の若々しい勢い、源義経の予測不能な存在感、竹中半兵衛の知的で繊細な人物描写という、それぞれ異なる魅力が浮かび上がります。
菅田将暉の大河出演歴は、歴史上の人物を演じるたびに新しい表現を見せてきた俳優としての歩みそのものです。過去2作品と『豊臣兄弟!』を見比べることで、同じ俳優が時代や人物の違いをどのように演じ分けてきたのか、より深く楽しめます。