今回の大会で大きく変わったのは、テレビ放送とインターネット配信の役割分担です。
DAZNが全104試合のライブ配信を担当する一方、NHKと民放各局は注目カードを選んで地上波・BSで中継しました。つまり、地上波だけですべての試合を見られるわけではありません。
FIFAの大会概要によると、2026年大会は12グループ・48カ国によるグループステージ72試合と、32チームによるノックアウトステージ32試合で構成されました。合計104試合という規模は、従来大会から大幅に拡大したものです。
放送・配信サービス別の担当範囲今回の国内向け放送体制は、次のように整理できます。
- DAZN: 全104試合をライブ配信。
- NHK総合: グループステージと決勝トーナメントを合わせて34試合を生中継。
- NHK BS: 日本代表戦など一部試合を生中継。
- NHK BSプレミアム4K: 全104試合を生中継または録画放送。
- 日本テレビ系列: 日本代表のチュニジア戦を含む15試合を生中継。
- フジテレビ系列: 10試合を生中継。
特に押さえておきたいのは、NHK BSプレミアム4Kの「全104試合」とNHK ONEの「34試合」は同じ意味ではないという点です。
前者は録画放送を含む大会全試合のテレビ放送、後者はNHK総合で生中継する試合を中心としたインターネット配信です。
【日本代表戦の日程】オランダ・チュニジア・スウェーデン戦の放送時間

日本代表はグループFに入り、オランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦しました。
3試合とも北米開催だったため、日本で観戦する場合は早朝や午前中の試合が中心となりました。
日本サッカー協会(JFA)が公表した日程・放送情報を整理すると、次のとおりです。
日本対オランダ:6月15日(月)午前5時
グループF・第1節
- 日程:2026年6月15日(月)
- キックオフ:午前5時(日本時間)
- 放送:NHK総合
- 配信:DAZN
- 結果:2-2
初戦の相手は欧州の強豪オランダでした。
日本時間の午前5時開始という早朝開催で、平日の月曜日だったこともあり、リアルタイム視聴には早起きが必要なカードでした。
NHK総合で生中継され、DAZNでもライブ配信。試合は2-2の引き分けに終わりました。
日本対チュニジア:6月21日(日)午後1時
グループF・第2節
- 日程:2026年6月21日(日)
- キックオフ:午後1時(日本時間)
- 放送:日本テレビ系列、NHK BS
- 配信:DAZN
- 結果:4-0
第2戦のチュニジア戦は、3試合の中で最も視聴しやすい日中の時間帯でした。
日本テレビ系列が地上波中継を担当し、NHK BSでも生中継。DAZNでもライブ配信されました。
日本代表はこの試合で4-0の勝利を収め、グループ突破に向けて大きな勝ち点3を獲得しています。
日本対スウェーデン:6月26日(金)午前8時
グループF・第3節
- 日程:2026年6月26日(金)
- キックオフ:午前8時(日本時間)
- 放送:NHK総合
- 配信:DAZN
- 結果:1-1
グループステージ最終戦の相手はスウェーデン。
日本時間の午前8時開始で、通勤・通学時間と重なる可能性のある試合でした。NHK総合とDAZNで中継され、結果は1-1の引き分けとなりました。
日本はグループFを2位で通過し、決勝トーナメント進出を決めています。
【放送局を徹底比較】NHK・日本テレビ・フジテレビ・DAZNの関係
各サービスの違いを理解するには、放送対象となる試合数だけでなく、視聴方法と生中継・録画の違いを確認することが大切です。
以下は各局・サービスの公式発表をもとにした比較です。
| 放送局・サービス | 放送・配信内容 | 視聴上の特徴 |
|---|---|---|
| DAZN | 全104試合 | 全試合ライブ配信、日本戦は無料配信 |
| NHK総合 | 34試合 | 地上波生中継、NHK ONE対象 |
| NHK BS | 一部の試合 | 日本代表戦などを生中継 |
| NHK BSプレミアム4K | 全104試合 | 生中継・録画放送 |
| 日本テレビ系列 | 15試合 | 日本対チュニジアなど |
| フジテレビ系列 | 10試合 | 決勝トーナメントなど |
| NHK ONE | 地上波中継対象34試合など | 同時・見逃し配信 |
NHK総合はグループステージ19試合、決勝トーナメント15試合の計34試合を生中継しました。
日本代表のグループステージでは、オランダ戦とスウェーデン戦を地上波で放送。チュニジア戦はNHK BSで中継されました。
また、決勝トーナメントでは準決勝や決勝などの注目カードもNHK総合で放送されました。
日本テレビ系列:チュニジア戦を含む15試合日本テレビ系列は、グループステージ9試合、決勝トーナメント6試合の合計15試合を担当しました。
日本代表のチュニジア戦が大きな注目カードとなり、ドイツ対コートジボワールなど海外の強豪国の試合も放送対象となりました。
日本テレビの公式発表では、試合中継に加えてニュース番組や関連情報番組でも大会を取り上げる方針が示されていました。
フジテレビ系列:決勝トーナメントの注目試合を担当フジテレビ系列は10試合を生中継しました。
グループステージ5試合に加え、決勝トーナメント5試合を編成。日本代表がグループステージを突破した場合のラウンド32も担当しました。
実際には6月30日、日本対ブラジル戦がフジテレビ系列とNHK BSで生中継されています。
NHK BSプレミアム4K:全104試合をカバーNHK BSプレミアム4Kは、今大会の全104試合を放送対象としました。
ただし、ここで注意したいのが、生中継と録画放送が混在していたことです。
地上波で生中継される34試合はBSプレミアム4Kでも同時生中継されましたが、残りの試合は録画放送を含む編成でした。
したがって、「NHK BSプレミアム4Kで全104試合が見られる」という説明と「全104試合をリアルタイムで見られる」という説明は区別する必要があります。
【無料視聴と見逃し配信】DAZNとNHK ONEは何が違った?
今回の大会で多くの視聴者が気にしたのが、無料で試合を見る方法でした。
実際には、DAZNとNHK ONEでは無料視聴の仕組みも対象試合も異なります。
DAZN:日本代表戦は全試合無料ライブ配信DAZNは2025年12月4日の発表で、日本国内における全104試合の配信権を獲得したことを公表しました。
加えて、日本代表戦については全試合を無料ライブ配信すると発表しています。
この仕組みの大きな特徴は、通常の有料契約をしていなくても日本代表戦を視聴できる点でした。
一方、海外代表同士の試合を含む全104試合を視聴する場合は、対象となる有料プランが必要でした。
大会期間中のDAZNの視聴条件では、Standardプランが全104試合の対象。一方、Baseballプランはそのままでは対象外で、World Cup Add-Onの購入が必要と案内されていました。
DAZNの見逃し配信:ライブを見られなくても試合を振り返れるDAZNではライブ配信だけでなく、試合終了後のフルリプレイやハイライトも提供されました。
具体的には次のような視聴方法が用意されていました。
- ライブ配信:試合をリアルタイムで視聴。
- フルリプレイ:試合終了後に試合全体を視聴。
- ハイライト:試合の重要な場面を短時間で確認。
- 拡張ハイライト:通常のハイライトより長い映像で試合を振り返る。
DAZNの公式ヘルプでは、全104試合がオンデマンドで視聴できる一方、オフライン再生用のダウンロードには対応しないと案内されていました。
NHK ONE:地上波34試合とハイライトが対象NHK ONEは、NHKのインターネット配信サービスです。
大会では、NHK総合で放送する34試合と、大会期間中のハイライト番組が同時配信・見逃し配信の対象となりました。
例えば、次のような視聴方法が可能でした。
- NHK総合の生中継をインターネットで同時視聴。
- 放送終了後に対象試合を見逃し視聴。
- 大会期間中のデイリーハイライトを視聴。
- 2分程度にまとめられた短時間のハイライトを確認。
ただし、NHK BSやBSプレミアム4Kでのみ放送された試合まで、すべてNHK ONEで見逃し配信されたわけではありません。
NHK ONEは全104試合を配信するサービスではないという点が、最も大きな注意点でした。
無料視聴と有料視聴の違い| 視聴方法 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| DAZN無料配信 | 日本代表戦などの無料対象試合 | 日本戦をライブ視聴 |
| DAZN有料プラン | 全104試合 | ライブ・フルリプレイ |
| NHK総合 | 34試合 | 地上波で無料視聴 |
| NHK ONE | NHK総合の対象試合 | 同時・見逃し配信 |
| NHK BSプレミアム4K | 全104試合 | 生中継と録画放送 |
ここでいう無料は、対象試合を視聴する際の追加の有料契約が不要という意味です。NHKの受信契約や各サービスのアカウント登録など、利用条件はそれぞれ異なります。
【大会終了後の振り返り】日本代表の結果と放送予定の関係
2026年11月現在、ワールドカップはすでに終了しています。
そのため、当時の放送予定だけでなく、日本代表がどのような結果を残したのかも確認しておきましょう。
日本代表のグループF最終順位JFAの公式記録によると、日本代表のグループステージの結果は以下のとおりです。
| 対戦相手 | 試合結果 | 勝ち点 |
|---|---|---|
| オランダ | 2-2 | 1 |
| チュニジア | 4-0 | 3 |
| スウェーデン | 1-1 | 1 |
| 合計 | 1勝2分け | 5 |
日本は勝ち点5でグループFの2位となり、ノックアウトステージに進出しました。
ラウンド32はフジテレビとNHK BSで中継日本代表の決勝トーナメント初戦はブラジル戦でした。
- 日程:2026年6月30日(火)
- キックオフ:午前2時(日本時間)
- 対戦:日本対ブラジル
- 放送:フジテレビ系列、NHK BS
- 配信:DAZN
- 結果:日本1-2ブラジル
日本は佐野海舟選手のゴールで先制しましたが、後半に2失点。惜しくも1-2で敗れ、ラウンド32で大会を終えました。
JFAの試合報告でも、5度目の挑戦となったラウンド32突破はならなかったと伝えられています。
世界王者はスペイン大会の決勝は7月19日に開催され、スペインがアルゼンチンを延長戦の末に1-0で下しました。
FIFA公式発表によると、決勝の決勝点を決めたのはフェラン・トーレス。延長106分のゴールによってスペインが2度目のワールドカップ優勝を果たしました。
この結果、2026年大会はスペインの優勝で幕を閉じています。
【プロの結論】自分に合った視聴方法を選ぶための判断基準
今回の放送体制から分かるのは、サッカー中継の視聴方法が一つではなくなっているということです。
テレビで見るのか、スマートフォンで見るのか、全試合を追いかけるのかによって、適したサービスは変わります。
地上波で無料視聴したい人NHK総合、日本テレビ系列、フジテレビ系列の中継対象試合であれば、地上波テレビで視聴できます。
特に日本代表戦を中心に観戦する人には、テレビ放送が分かりやすい選択肢でした。
日本代表戦だけ無料で楽しみたい人DAZNの日本代表戦無料配信が適していました。
日本代表の全試合が無料ライブ配信の対象となっていたため、通常の有料プランに加入していない人でも観戦できました。
全104試合を楽しみたい人全試合をリアルタイムで視聴したい場合はDAZNが中心となりました。
NHK BSプレミアム4Kも全104試合をカバーしましたが、録画放送が含まれるため、すべてをライブで見たい場合とは条件が異なります。
録画や見逃しで確認したい人NHK ONEは地上波中継対象の34試合を中心に視聴する方法、DAZNは全104試合のフルリプレイを含めて振り返る方法として、それぞれ異なる強みがありました。
今回のように北米3カ国で開催され、日本との時差が大きい大会では、リアルタイム視聴にこだわらず見逃し配信を活用することも合理的な選択でした。
【FIFAワールドカップ2026の放送予定】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:FIFAワールドカップ2026の全104試合を無料で見る方法はありましたか?
DAZNが全104試合をライブ配信しましたが、全試合が無料だったわけではありません。日本代表戦は全試合無料配信の対象で、その他の試合は対象プランでの視聴が基本でした。NHKの地上波やBSでも一部試合を無料で視聴できました。
Q2:日本対オランダ戦は何時から放送されましたか?
2026年6月15日(月)午前5時キックオフでした。NHK総合とDAZNで中継・ライブ配信されました。
Q3:日本対チュニジア戦のテレビ放送局はどこでしたか?
日本テレビ系列とNHK BSで生中継されました。キックオフは6月21日(日)午後1時(日本時間)でした。
Q4:日本対スウェーデン戦はNHKで見られましたか?
はい。6月26日(金)午前8時からNHK総合で生中継され、DAZNでもライブ配信されました。
Q5:NHK BSプレミアム4Kでは全104試合を生中継しましたか?
全104試合が放送対象でしたが、生中継と録画放送が混在していました。全104試合がすべてリアルタイムで放送されたわけではありません。
Q6:NHK ONEで全104試合を見逃し視聴できましたか?
いいえ。NHK ONEの対象はNHK総合で生中継する34試合とハイライト番組などでした。NHK BSやBSプレミアム4Kだけで放送された試合を含む全104試合の見逃し配信には対応していませんでした。
Q7:日本代表はワールドカップ2026でどこまで勝ち進みましたか?
日本はグループFを2位で通過し、ラウンド32に進出しました。ブラジルと対戦して1-2で敗れ、ベスト32で大会を終えています。
まとめ:2026年ワールドカップの放送予定から分かる視聴方法の違い
FIFAワールドカップ2026は、全104試合という過去最大規模で開催され、日本国内でもNHK、民放、DAZNによる複数の視聴手段が用意されました。
特に押さえておきたい要点は次の5つです。
- DAZNは全104試合をライブ配信。
- 日本代表戦はDAZNで全試合無料配信。
- NHK総合は34試合を生中継。
- NHK BSプレミアム4Kは録画放送を含めて全104試合を放送。
- NHK ONEはNHK総合の対象試合とハイライトを同時・見逃し配信。
日本代表のグループステージは、オランダ戦が午前5時、チュニジア戦が午後1時、スウェーデン戦が午前8時という日程でした。試合ごとに放送局が異なったため、事前に確認しておくことが観戦のポイントでした。
2026年大会はすでに終了しましたが、放送権の分担や無料配信、見逃し配信の違いは、今後の国際大会を楽しむうえでも参考になるでしょう。
【最も重要な判断基準は「何試合見たいか」です。】 日本代表戦だけなら無料配信、全試合を追うなら全試合対応の配信サービス、テレビ中心ならNHK・民放の中継予定を確認する。この使い分けが、ワールドカップを無理なく楽しむための基本です。