ピーターラビット映画は、ビアトリクス・ポターの世界的なベストセラー絵本をハリウッドが実写とCGで映像化したファミリー向けコメディ作品です。日本では2018年公開の第1作『ピーターラビット』と、2021年公開の続編『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の2作品が劇場公開されています。鑑賞する順番は、公開順どおりに1作目から2作目がおすすめです。
注目したいのは、千葉雄大がピーター役を続投している日本語吹き替え版と、2作目から登場する哀川翔演じるバーナバスです。また、原作絵本とは異なる人間ドラマ、実写俳優とCGの動物たちが共演する映像表現も、この映画シリーズならではの魅力です。2026年11月現在の作品情報、あらすじ、キャスト、上映時間、評判、続編の最新状況まで整理します。
【鑑賞順を解説】ピーターラビット映画は1作目から2作目の順番がおすすめ

ピーターラビット映画を初めて観るなら、公開順に鑑賞するのが最も自然です。
2作品は独立した冒険を描きながらも、登場人物の関係やピーターの成長がつながっています。特に2作目は、1作目で築かれたピーターとビア、トーマスの関係を理解していると、物語への入り込み方が変わります。
95分
日本公開:2018年5月18日
ピーターとトーマス・マグレガーの庭をめぐる争い、ビアとの関係を描く物語。
93分
日本公開:2021年6月25日
都会に飛び出したピーターが、バーナバスとの出会いを通じて成長する物語。
1作目『ピーターラビット』のあらすじ
舞台は、豊かな自然が広がるイギリスの湖水地方。
青いジャケットがトレードマークのウサギ、ピーターは、妹たちや仲間に囲まれて自由気ままに暮らしています。心優しい画家のビアも、ピーターにとって大切な存在です。
ところが、隣の家にロンドンからトーマス・マグレガーが引っ越してきたことで、平穏な生活が一変します。
潔癖症で動物嫌いのトーマスは、庭を荒らすウサギたちを追い払おうとします。一方、ピーターも大好きな庭を守ろうと反撃。両者のいたずら合戦は次第に激しくなり、ビアへの思いも絡んで大騒動に発展します。
本作の面白さは、かわいらしい動物映画という外見から想像する以上に、ピーターとトーマスの対立が激しいことです。
単純な善悪の構図ではなく、互いに譲れない事情を抱えた人間と動物の攻防として描かれています。
2作目『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』のあらすじ2作目では、ビアとトーマスが結婚し、ピーターたちは新しい生活を始めています。
しかし、ピーターはトーマスに叱られる毎日に不満を募らせます。自分は家族の一員として認められていないのではないか。そんな気持ちを抱いたピーターは、ついに湖水地方を飛び出して都会へ向かいます。
そこで出会うのが、亡き父親の親友だったと名乗るウサギ、バーナバスです。
バーナバスは都会で生き抜く術を知り尽くした、したたかなボスウサギ。ピーターは彼に父親の面影を重ね、認めてもらいたい一心で行動を共にします。
しかし、バーナバスの世界はピーターが考えていたものとは違っていました。
都会の動物たちを巻き込んだ大胆な計画が動き出し、ピーターは自分が本当に大切にすべきものを考えることになります。
1作目が人間と動物の対立を中心に描いていたのに対し、2作目は自分の居場所や仲間との信頼関係が大きなテーマです。
【キャスト比較】千葉雄大・哀川翔ら日本語吹き替え声優と登場人物の関係
ピーターラビット映画の日本語吹き替え版で特に注目されるのが、千葉雄大と哀川翔の組み合わせです。
1作目から続投する声優陣に加えて、2作目では新キャラクターを演じる実力派声優が参加しています。
主要キャラクターと吹き替えキャスト一覧| 登場人物 | 英語版キャスト | 日本語吹き替え | 役柄・関係 |
|---|---|---|---|
| ピーター | ジェームズ・コーデン | 千葉雄大 | 主人公のウサギ |
| ビア | ローズ・バーン | 渋谷はるか | 心優しい画家 |
| トーマス | ドーナル・グリーソン | 浅沼晋太郎 | ビアの隣人・夫 |
| フロプシー | マーゴット・ロビー | 清水理沙 | ピーターの妹 |
| モプシー | エリザベス・デビッキ | 木下紗華 | ピーターの妹 |
| カトンテール | デイジー・リドリー | 下田レイ | ピーターの妹 |
| バーナバス | レニー・ジェームズ | 哀川翔 | 2作目のボスウサギ |
| ナイジェル | デヴィッド・オイェロウォ | 安元洋貴 | 2作目の出版社社長 |
※日本語吹き替えの主要キャスト。1作目からの続投と2作目からの新規参加を含む。
千葉雄大が演じるピーターの魅力1作目と2作目の両方で主人公ピーターの日本語吹き替えを担当。やんちゃで自信家な一面と、仲間や家族に認めてもらいたいという繊細な気持ちを持つキャラクターを演じています。
千葉雄大の吹き替えで注目したいのは、ピーターの生意気な言動だけでなく、寂しさや葛藤が表れる場面です。
特に2作目では、トーマスとの関係に悩むピーターの心情が物語の中心になります。単なるいたずら好きのウサギではなく、居場所を探す主人公としての側面が強くなるため、1作目との演技の変化にも注目です。
哀川翔が演じるバーナバスは2作目の重要人物2作目から登場するバーナバスの日本語吹き替えを担当。都会の動物たちを率いるボスウサギという、ピーターとは対照的なキャラクターです。
バーナバスは、ピーターにとって単なる新しい友人ではありません。
父親の親友だったという話を聞いたピーターは、彼に父親の面影を重ねます。そのため、バーナバスから認められたいという感情が、ピーターの行動に大きく影響します。
哀川翔の存在感のある声は、バーナバスの威圧感や親しみやすさを表現するうえで印象的です。
2作目で新たに加わった声優陣ソニー・ピクチャーズの2021年4月21日付の公式発表では、続投組に加えて次の声優陣の参加が発表されました。
- 安元洋貴: 出版社社長ナイジェル役。
- 森久保祥太郎: バーナバスの仲間であるこねこのトム役。
- 木村昴: 大道芸リス役。劇中歌も見どころ。
- 鈴木達央: まちねずみジョニー役。
- 千葉繁: ニワトリのJWルースター2世役。
ビア役の渋谷はるか、ベンジャミン役の吉田ウーロン太、フロプシー役の清水理沙、モプシー役の木下紗華、カトンテール役の下田レイも続投しています。
こうした声優陣の充実ぶりも、日本語吹き替え版を選ぶ理由の一つです。
【原作との違い】ビアトリクス・ポターの絵本と実写CG映画は何が違う?
1902年に刊行された『ピーターラビットのおはなし』の作者。映画シリーズは、その絵本のキャラクターと世界観を現代的なコメディへと発展させています。
ピーターラビットの物語は、ビアトリクス・ポターが1893年9月4日に友人の息子ノエル・ムーアへ送った絵手紙から始まりました。
その後、物語とイラストが書籍としてまとめられ、1902年に『The Tale of Peter Rabbit』として出版されました。
原作では、ピーターは母親からマグレガーさんの畑に入らないよう注意されます。しかし、好奇心に負けて畑に入り、野菜を食べているところを見つかってしまいます。
逃げ回るピーターは服をなくしながらも、何とか危険な庭から脱出します。
この物語の中心にあるのは、いたずら好きなウサギの冒険と、好奇心が招く危険です。
映画版で大きく変わったポイント| 比較項目 | 原作絵本 | 映画版 |
|---|---|---|
| 物語の中心 | ピーターの冒険 | 人間と動物の対立・友情・家族 |
| ビア | 登場しない | 画家として登場 |
| トーマス | 登場しない | マグレガー家の人物として登場 |
| バーナバス | 登場しない | 2作目の重要人物 |
| 作風 | 短い児童文学 | 現代的なコメディ・冒険映画 |
映画版は原作の筋書きをそのまま再現した作品ではありません。
特にビアとトーマスの恋愛関係や、ピーターが人間社会と関わる展開は映画独自の要素です。
また、原作では短いエピソードとして描かれるピーターの冒険が、映画では長編の人間ドラマへと拡張されています。
そのため、絵本の静かな雰囲気を期待して観ると、映画のテンポやユーモアに驚く可能性があります。
一方、原作のキャラクターを知っている人にとっては、見慣れた動物たちが新しい性格や関係性を持って動き回る面白さがあります。
実写とCGを組み合わせた映像表現ピーターラビット映画の映像は、完全なアニメーションではありません。
人間の俳優が実際の風景やセットで演技し、ピーターやベンジャミン、妹たちなどの動物を3DCGで描く、実写とアニメーションの融合形式です。
制作を担当したのは、オーストラリアの映像制作会社として知られる です。
同社の制作記録によると、1作目ではCGの動物たちと実際の俳優が自然に共演できるよう、撮影現場で小道具のウサギを使って演技の位置や動きを確認していました。その後、映像制作の工程でCGキャラクターに置き換えています。
特に難しかったのが、毛並みや衣服の動きです。
ウサギの毛が風になびく様子、走る際の体の揺れ、服との接触など、細かな動きを表現する必要がありました。
オーストラリア映像博物館ACMIも、ピーターラビット映画の実写とアニメーションの融合技術を紹介しています。
この映像技術によって、絵本の水彩画から飛び出してきたような動物たちが、実際の庭や街で暮らしているように見えるのです。
【評判を検証】ピーターラビット映画は面白い?評価が分かれる理由と監督の作品性
ピーターラビット映画の評判を調べると、動物のかわいらしさやテンポのよい展開を評価する声がある一方、原作のイメージとの違いに戸惑う意見も見られます。
この評価の分かれ方には、映画化にあたっての大胆なアレンジが関係しています。
1作目の評判と興行成績2018年5月18日に日本公開された1作目は、公開直後から幅広い観客を集めました。
ソニー・ピクチャーズが同年5月21日に公表した資料によると、公開初日から3日間の成績は次のとおりです。
| 日付 | 動員数 | 興行収入 |
|---|---|---|
| 5月18日 | 33,500人 | 4,204万7,700円 |
| 5月19日 | 71,442人 | 9,311万6,900円 |
| 5月20日 | 73,523人 | 9,287万9,100円 |
| 合計 | 178,465人 | 2億2,804万3,700円 |
同社の発表では、ぴあ映画初日満足度で91.9点を獲得したことも紹介されています。
加えて、2018年6月18日の発表時点で、日本国内の興行収入は10億円を突破していました。
ただし、こうした初期の評価は公開直後のものであり、現在の視聴者全体の評価と同じではありません。
2026年時点での視聴者の評価映画レビューサイトFilmarksでは、検索時点で両作品とも3.6前後の評価が表示されています。
| 評価のポイント | 1作目 | 2作目 |
|---|---|---|
| 動物のCG | 毛並みや表情が魅力 | 動きや表情がさらに豊か |
| コメディ | 人間とウサギの攻防 | 都会での大騒動 |
| 物語の中心 | 対立と恋愛 | 家族・友情・成長 |
| 好みが分かれる点 | 原作との作風の違い | ブラックユーモアや展開 |
評価の傾向から見えてくるのは、かわいい動物の映像だけでなく、コメディとしての大胆さが作品の特徴になっていることです。
一方、絵本の穏やかな雰囲気をそのまま期待する人には、いたずらや対立の激しさが強く感じられる場合があります。
ウィル・グラック監督作品としての特徴『ピーターラビット』シリーズの監督・脚本家。コメディや恋愛、音楽を取り入れたテンポのよい作品を手がけています。
代表的な監督作品には、次のような映画があります。
- (2010年)
- (2011年)
- (2014年)
- 『ピーターラビット』(2018年)
- 『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(2021年)
- (2023年)
グラック監督の作品に共通する特徴は、登場人物の関係性をコメディとして大胆に動かす演出です。
1作目では、ウサギと人間の対立を激しいいたずら合戦として描き、2作目では都会を舞台にした犯罪映画のような展開を取り入れています。
そのため、ピーターラビット映画は単純な児童文学の映像化ではなく、監督の得意とする現代的なコメディの要素が強く反映されたシリーズなのです。
2026年最新情報:ピーターラビット映画の第3作は公開される?第3作については、過去にウィル・グラック監督が構想を語っています。
2021年6月の映画情報メディアTHE RIVERのインタビュー記事では、監督が『ピーターラビット3』について、すでにアイデアやストーリーがあると明かしたことが報じられました。
加えて、その後の海外インタビューでは、脚本がほぼ書き終わった段階だと説明したと伝えられています。
しかし、ここで区別したいのは、脚本や構想が存在することと、映画の正式な製作決定・公開日が発表されることは別だという点です。
2026年11月2日現在、第3作の日本公開日や正式な公開スケジュールは確認できません。ソニー・ピクチャーズの公式作品情報で案内されている既公開作品は、2018年作と2021年作です。
したがって、現段階では第3作を2026年公開予定の映画として扱うことはできません。
今後の続編情報を追う場合は、ウィル・グラック監督の発言だけでなく、ソニー・ピクチャーズの正式な製作発表や公開日発表を確認することが大切です。
【よくある質問】ピーターラビット映画に関するFAQ
Q1:ピーターラビット映画は全部で何作品ありますか?
A1:2026年11月現在、日本で劇場公開された実写CG映画は2作品です。2018年の『ピーターラビット』と、2021年の『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』があります。
Q2:ピーターラビット映画はどの順番で観ればいいですか?
A2:2018年の1作目から2021年の2作目の順番がおすすめです。ピーターとビア、トーマスの関係がつながっているため、公開順に観ると物語を理解しやすくなります。
Q3:ピーターラビットの日本語吹き替えは誰ですか?
A3:主人公ピーター役は千葉雄大です。ビア役は渋谷はるか、トーマス役は浅沼晋太郎が担当しています。2作目ではバーナバス役として哀川翔が参加しています。
Q4:ピーターラビット映画の上映時間は何分ですか?
A4:1作目は95分、2作目は93分です。2作品を続けて鑑賞すると合計188分、約3時間8分になります。
Q5:映画はビアトリクス・ポターの原作絵本に忠実ですか?
A5:原作の登場人物や基本設定を生かしていますが、ストーリーは大きくアレンジされています。特にビアやトーマスとの関係、恋愛要素、都会での冒険などは映画独自の展開です。
Q6:ピーターラビット映画の第3作は決定していますか?
A6:監督が2021年に第3作の構想や脚本について言及したことは報じられています。ただし、2026年11月現在、正式な公開日や製作スケジュールは発表されていません。
まとめ:ピーターラビット映画は公開順に観ると魅力が深まる
ピーターラビット映画は、ビアトリクス・ポターの絵本を現代的なコメディとして再構築した2作品のシリーズです。
2018年公開の1作目は、ピーターとトーマスの対立、ビアをめぐる人間ドラマが中心。2021年公開の2作目は、バーナバスとの出会いを通じて、ピーターが自分の居場所や仲間の大切さを考える物語になっています。
特に注目したいのは、次の3点です。
1. ストーリーを楽しむなら1作目から2作目へ。 登場人物の関係性がつながっているため、公開順が最適です。
2. 日本語吹き替え版も見逃せない。 千葉雄大の続投に加え、哀川翔、安元洋貴、森久保祥太郎、木村昴らの参加が作品を盛り上げます。
3. 原作とは別の魅力を楽しむ。 実写とCGの融合、テンポのよいコメディ、ブラックユーモアなど、絵本とは違う映画ならではの表現が詰まっています。
2026年現在、第3作の正式な公開情報はありませんが、監督が過去に続編の構想を明かしていたことから、今後の発表にも関心が集まります。
原作のファンはもちろん、家族で楽しめる冒険コメディを探している人にもおすすめできるシリーズです。まずは2018年の1作目から、ピーターたちのにぎやかな世界を楽しんでみてください。