2026年のワールドシリーズは、米国東部時間の10月23日(金)に開幕した。全試合の開始予定時刻は午後8時(ET)。日本と米東部の時差は、この期間は13時間のため、日本時間では翌日の午前9時に相当する。
つまり、日本のファンにとっては、土曜日から木曜日にかけて午前中に試合を観戦する日程だった。
全7試合の開催予定と実際の結果出典:MLB公式2026年ポストシーズン日程・最終結果。開始時刻は米東部時間20時を日本時間に換算。第6戦・第7戦は開催された場合の予定。
試合会場とホームアドバンテージ2026年はレギュラーシーズンの成績によって、ブルワーズがホームアドバンテージを獲得した。
- ブルワーズ:103勝59敗
- レイズ:98勝64敗
ブルワーズは第1戦・第2戦を本拠地アメリカンファミリー・フィールドで開催。第3戦から第5戦まではレイズの本拠地トロピカーナ・フィールドに舞台を移した。
第6戦と第7戦が必要になった場合には、再びミルウォーキーに戻る予定だった。
ホームアドバンテージは単に観客の応援を受けられるというだけではない。移動負担や球場への慣れ、ホーム側の打順の利点など、短期決戦では複数の要素に影響する。
【全5試合を詳報】ブルワーズ対レイズの試合結果と勝負の分岐点

2026年のシリーズを振り返ると、ブルワーズが序盤から主導権を握り、レイズが第4戦で意地を見せた展開だった。
ただし、単純な一方的勝利ではない。第1戦と第2戦はいずれも1点差であり、第4戦は延長12回までもつれ込んでいる。
第1戦:ブルワーズが3-2で先勝10月23日(日本時間10月24日)、ミルウォーキーで開幕戦が行われた。
ブルワーズはレイズを3-2で下し、シリーズを1勝0敗とした。
MLB公式の試合レポートで特に注目されたのは、試合終了直前のリプレー検証だ。一度は試合終了と思われた併殺プレーの判定が覆り、ブルワーズは最後のアウトを取り直すことになった。
それでもクローザーのトレバー・メギルがジョニー・デ・ルカを三振に仕留め、勝利を確定させた。
ワールドシリーズの初戦から、判定ひとつで勝敗が変わりかねない緊迫した展開となった。
第2戦:ブルワーズが5-4で連勝10月24日(日本時間10月25日)の第2戦も、ブルワーズが5-4で勝利した。
序盤はレイズが4点を奪い、試合を優位に進めた。しかし、ブルワーズは反撃を続け、サル・フレリックの6回先頭打者ホームランなどで同点に追いついた。
最終的にはブルワーズが1点差で逃げ切り、シリーズ2連勝を達成。
レイズにとっては、序盤に築いた4点のリードを守れなかったことが痛かった。一方のブルワーズは、相手に先行されても試合を諦めない粘り強さを見せた。
第3戦:ブルワーズが10-1の大勝で王手10月26日(日本時間10月27日)の第3戦は、ブルワーズの攻撃力が爆発した。
スコアは10-1。これでブルワーズはシリーズ3勝0敗とし、球団初の世界一まであと1勝に迫った。
最大の見せ場は5回だった。
ブルワーズは2アウトから攻撃をつなぎ、なんと8得点を記録。7打者連続安打も生まれ、レイズの投手陣を攻略した。
先発ロバート・ガッサーも6イニングを無失点、被安打1に抑える好投を披露した。
MLB公式の試合報道でも、この5回の猛攻はシリーズを象徴する歴史的な場面として取り上げられた。
レイズはホームで大敗を喫し、3連敗。優勝までの道のりは極めて厳しくなった。
第4戦:レイズが延長12回の劇的勝利10月27日(日本時間10月28日)の第4戦は、レイズにとって負ければ優勝を逃す可能性が高まる重要な試合だった。
ブルワーズが3勝0敗で王手をかけていたため、レイズには絶対に負けられない状況だった。
試合は両チームが得点を重ね、2-2のまま延長戦に突入。
12回表にはブルワーズの新人遊撃手クーパー・プラットが勝ち越しホームランを放ち、3-2とリードした。
しかし、その裏にレイズが反撃。ジョニー・デ・ルカの適時打で同点に追いつくと、最後はベン・ウィリアムソンがサヨナラ適時打を放った。
結果はレイズ4-3ブルワーズ。
レイズはシリーズ初勝利を挙げ、3勝1敗とした。
ただし、この勝利だけで流れが完全に変わったわけではない。ブルワーズは依然として優勝まであと1勝という有利な立場にいた。
第5戦:ブルワーズが4-1で初優勝10月28日(日本時間10月29日)、トロピカーナ・フィールドで行われた第5戦。
ブルワーズはレイズを4-1で破り、シリーズ通算4勝1敗で優勝を決めた。
先発のジェイコブ・ミジオロウスキーは5回2/3を無失点に抑える好投を披露。第4戦の延長戦で受けた痛手を引きずることなく、チームを勝利に導いた。
打線ではウィリアム・コントレラスが6回に適時二塁打を放ち、クリスチャン・イエリッチを生還させる貴重な追加点を記録した。
この勝利によって、ブルワーズは球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成。
1982年以来44年ぶりとなるワールドシリーズ出場を、初の世界一という最高の形で締めくくった。
【MVPは誰?】ウィリアム・コントレラスが評価された理由
ブルワーズの捕手・打撃と守備の両面で活躍
打撃だけでなく、投手陣をリードする能力と走者を刺す守備力も高く評価された。
2026年のワールドシリーズMVPには、ブルワーズの捕手ウィリアム・コントレラスが選出された。
MLB公式の発表によると、コントレラスは5試合で打率.381、4打点、OPS.864を記録。攻撃面だけでなく、守備でも大きな存在感を発揮した。
コントレラスのシリーズ成績- 打率:.381
- 安打:8本(21打数)
- 打点:4
- OPS:.864
- 盗塁阻止:4回(相手の盗塁企図9回中)
特に評価されたのが、捕手としてのゲームコントロールだった。
レイズはポストシーズンで機動力を武器にしていたチームだったが、コントレラスは盗塁を4回阻止し、相手の走塁を抑え込んだ。
さらに2026年にMLBで導入されたABSチャレンジシステムでも優れた判断力を披露した。
ABSは、ストライク・ボールの判定に対して選手がチャレンジできる仕組み。コントレラスはワールドシリーズで13回のチャレンジを行い、そのうち10回で判定が覆った。
打撃、守備、投手との連携、判定への対応。複数の領域でチームに貢献したことがMVP受賞につながった。
なお、捕手がワールドシリーズMVPを獲得するのは、2015年のサルバドール・ペレス以来。コントレラスはこの歴史にも名を刻んだ。
【第6戦・第7戦がなかった理由】ワールドシリーズ7戦制の仕組み
2026年の日程を確認した人の中には、第6戦が10月30日、第7戦が10月31日と予定されていたのに、なぜ試合が行われなかったのか疑問に感じた人もいるだろう。
答えは、ワールドシリーズが7試合制ではなく、最大7試合の4勝先取制だからだ。
4勝を先に獲得したチームが優勝ワールドシリーズは、アメリカンリーグとナショナルリーグの優勝チームが対戦するベスト・オブ・セブン方式を採用している。
つまり、最大7試合を戦い、先に4勝したチームが優勝する。
2026年のブルワーズは次のように勝利を積み重ねた。
- 第1戦:勝利(1勝)
- 第2戦:勝利(2勝)
- 第3戦:勝利(3勝)
- 第4戦:敗北(3勝1敗)
- 第5戦:勝利(4勝1敗)
第5戦終了時点でブルワーズが必要な4勝に到達したため、シリーズは正式に終了した。
したがって、第6戦と第7戦には開催する必要がなくなった。
ホーム・アウェーは2-3-2方式ワールドシリーズでは、原則として2-3-2方式で開催地が移動する。
- 第1戦・第2戦:ホームアドバンテージを持つチームの本拠地
- 第3戦・第4戦・第5戦:対戦相手の本拠地
- 第6戦・第7戦:最初のチームの本拠地に戻る
2026年はブルワーズがレギュラーシーズン103勝、レイズが98勝だったため、ブルワーズがホームアドバンテージを獲得した。
このため、ブルワーズの本拠地で2試合、レイズの本拠地で3試合を実施。もし第6戦・第7戦が必要なら、再びミルウォーキーで開催される予定だった。
この仕組みを理解しておけば、ワールドシリーズの日程表に第6戦・第7戦が掲載されていても、必ず開催されるわけではないことが分かる。
【MLB歴代優勝チームに新たな歴史】ブルワーズ初制覇の意味と放送情報
2026年のブルワーズ優勝は、単なる1シーズンの結果にとどまらない。
球団の長い歴史とミルウォーキーの野球文化にとって、大きな節目となった。
ブルワーズは44年ぶりの出場で初の世界一ブルワーズが前回ワールドシリーズに進出したのは1982年だった。
当時はアメリカンリーグ所属で、セントルイス・カージナルスと対戦。シリーズは7試合までもつれ込み、ブルワーズは3勝4敗で敗れた。
その後、長い年月を経て2026年に再びワールドシリーズへ進出し、ついに球団初の優勝を達成した。
MLB公式の優勝報道では、ミルウォーキーの街にとっても1957年のブレーブス以来となる野球の世界一だと紹介されている。
一方、レイズにとっては2026年が球団史上3度目のワールドシリーズ出場だった。過去には2008年と2020年にも進出しているが、2026年もタイトル獲得には届かなかった。
2026年MLBポストシーズン日程の流れワールドシリーズに至るまでのポストシーズン全体も振り返っておきたい。
| 大会 | 2026年の開催時期 |
|---|---|
| ワイルドカードシリーズ | 9月29日開始 |
| ディビジョンシリーズ | 10月3日~10日 |
| ナ・リーグ優勝決定シリーズ | 10月11日開始 |
| ア・リーグ優勝決定シリーズ | 10月12日開始 |
| ワールドシリーズ | 10月23日~28日 |
ナ・リーグではブルワーズがドジャースを4勝0敗で破り、ア・リーグではレイズがガーディアンズを4勝2敗で下して進出した。
特にブルワーズは、前年まで連覇を達成していたドジャースをリーグ優勝決定シリーズでスイープ。強豪を破ってワールドシリーズに進んだ勢いを、そのまま最終決戦でも発揮した。
ワールドシリーズのFOX放送はどうなっていた?2026年大会の米国内放送は、FOXとFOX Deportesが担当した。
MLB公式の視聴案内では、以下の放送・配信サービスが案内されていた。
- FOX:テレビ放送
- FOX Deportes:スペイン語テレビ放送
- FOX One:ストリーミング配信
全試合が対象で、第5戦までの中継が行われた。
なお、これは米国内の放送権に関する情報であり、日本国内の視聴サービスや放送局を示すものではない。日本から視聴する場合は、国内のMLB放映権を持つサービスの対象試合・配信条件を確認する必要がある。
【MLBワールドシリーズ日程2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のワールドシリーズは日本時間でいつ開幕しましたか?
2026年10月24日(土)午前9時に第1戦が開始されました。米国現地時間では10月23日(金)午後8時です。
Q2:2026年のワールドシリーズは何勝何敗で決着しましたか?
ミルウォーキー・ブルワーズがタンパベイ・レイズを4勝1敗で破りました。第5戦で4勝目を挙げ、球団史上初のワールドシリーズ優勝を達成しています。
Q3:第6戦と第7戦が開催されなかったのはなぜですか?
ワールドシリーズは7試合の4勝先取制だからです。ブルワーズが第5戦で4勝目を挙げたため、第6戦・第7戦は不要になりました。
Q4:2026年のワールドシリーズMVPは誰ですか?
ブルワーズの捕手ウィリアム・コントレラスです。打率.381、4打点を記録し、盗塁阻止や投手陣のリードでもチームに貢献しました。
Q5:2026年のワールドシリーズはFOXで放送されましたか?
はい。米国内ではFOXとFOX Deportesがテレビ中継を担当し、FOX Oneでも配信されました。日本国内の視聴方法は別途、国内の放映権・配信契約を確認する必要があります。
まとめ:2026年はブルワーズが球団初の世界一を達成
2026年のMLBワールドシリーズは、ブルワーズとレイズによる対決となり、10月23日から28日までの米国開催期間に全5試合が行われた。日本時間では10月24日から29日までの午前9時開始だった。
ブルワーズは第1戦から第3戦まで連勝し、第4戦では延長12回の末に敗れたものの、第5戦で4-1と勝利。シリーズ4勝1敗で球団初のワールドシリーズ制覇を達成した。
ウィリアム・コントレラスのMVP受賞も、2026年大会を象徴する出来事だった。打撃成績だけでなく、捕手としての守備、盗塁阻止、ABSチャレンジシステムへの対応まで評価された結果である。
今回の大会から覚えておきたいのは、ワールドシリーズは最大7試合の4勝先取制であり、日程表に記載された第6戦・第7戦は条件付きの予定だということ。2026年のように第5戦で優勝が決まれば、残りの試合は開催されない。
長年タイトルに届かなかったブルワーズが、ついにMLB歴代優勝チームの一員となった2026年。ミルウォーキーの野球史に残るシーズンとして記憶されることになった。