2022年の日本生命セ・パ交流戦は、5月24日から6月12日までの日程で開催されました。予備日を除く開催期間中、セ・リーグ6球団とパ・リーグ6球団が対戦し、全108試合が組まれています。
各球団は相手リーグの6球団とそれぞれ3試合、合計18試合を戦いました。通常のリーグ戦とは異なり、普段は対戦しない球団の投手や打者と対峙するため、チームの総合力が試される大会です。
2022年大会の主な開催条件は次のとおりです。
- 開催期間:2022年5月24日~6月12日
- 参加チーム:セ・リーグ6球団、パ・リーグ6球団
- 1球団あたりの試合数:18試合
- 全試合数:108試合
- 指名打者制:パ・リーグ球団の主催試合のみ
- 優勝条件:交流戦の勝率第1位
NPBの開催要項では、勝率第1位の球団を交流戦優勝球団と定めています。2022年は全12球団が18試合を消化し、引き分けなしで順位が確定しました。
【2022年セ・パ交流戦最終順位】12球団の勝敗・勝率・ゲーム差一覧

ここからは、検索されることの多い2022年の交流戦順位表を詳しく紹介します。
以下は、日本野球機構(NPB)が公開している2022年度のチーム勝敗表に基づく最終結果です。
全12球団・最終成績
出典:日本野球機構「2022年度 交流戦 チーム勝敗表」。順位・勝率・ゲーム差は公式記録に基づく。
1位から3位までの成績を比較上位3球団は、それぞれ異なる形で結果を残しました。
1位:東京ヤクルトスワローズ(14勝4敗)
18試合で14勝を挙げ、勝率.778を記録しました。2位阪神とのゲーム差は2.0。交流戦を通じて安定した勝ち星を積み重ねたことが優勝につながりました。
2位:阪神タイガース(12勝6敗)
勝率.667で2位に入りました。ヤクルトには及ばなかったものの、18試合で12勝を確保。上位を維持する安定した成績でした。
3位:千葉ロッテマリーンズ(10勝8敗)
パ・リーグ勢の最上位となったのがロッテです。勝率.556で10勝を挙げ、交流戦3位を獲得しました。
なお、4位から7位までは4球団が9勝9敗で並んでいます。勝敗だけを見ると同じ成績ですが、公式順位では4位ソフトバンク、5位西武、6位DeNA、7位楽天という順番になりました。
8位から10位も3球団が8勝10敗で並んでいます。こうした順位の違いには、NPBが定める同率時の順位決定規則が関係しています。
【ヤクルトが交流戦優勝】村上宗隆の満塁弾と阪神・ロッテの躍進
2022年の交流戦を象徴する試合として挙げられるのが、6月11日の福岡ソフトバンクホークス対東京ヤクルトスワローズ戦です。
6月11日、村上宗隆の逆転満塁ホームランで優勝決定2022年6月11日、ヤクルトは福岡PayPayドームでソフトバンクと対戦しました。
試合は序盤にソフトバンクが4対1とリード。しかし、ヤクルトは5回に村上宗隆の2ランホームランで1点差に迫ります。
そして6回、試合の流れを決定づける場面が訪れました。
二死満塁のチャンスで打席に入った村上は、逆転となる19号満塁ホームランを放ちます。
この一発でヤクルトは7対4と逆転。そのままリードを守り切り、交流戦優勝を決めました。
ヤクルト球団の公式試合記録でも、この試合が4年ぶり2度目の交流戦優勝を決めた一戦として記録されています。試合終了時点の成績は13勝4敗でした。
MVPは村上宗隆!18試合で打率.351、6本塁打
東京ヤクルトスワローズ
- 打率:.351
- 本塁打:6本
- 打点:13
- 出塁率:.507
NPBが2022年6月13日に発表した表彰結果では、村上宗隆が交流戦MVPに選出されました。
村上は18試合すべてに4番・三塁手として出場し、フルイニング出場を達成。勝ち越し打2本、逆転打2本、サヨナラ打1本という勝負強さも評価されています。
特に注目したいのは出塁率.507です。打率だけでなく、四球を選ぶ能力でもチームに貢献しており、選球眼と長打力の両面で交流戦をけん引しました。
6月11日の満塁ホームランは、優勝を決める大きな一打となりました。
阪神は投手力、ロッテはパ・リーグ最上位の結果阪神が2位に入った背景には、安定した投手陣の存在があります。
ヤクルト球団が掲載する交流戦順位の詳細記録では、阪神の失点は38点、防御率は1.96。12球団の中でも優れた投手成績を残しました。
一方、ロッテは10勝8敗で3位。上位3球団の中で唯一のパ・リーグ球団となり、交流戦におけるパ・リーグの存在感を示しました。
上位3球団の特徴を整理すると、次のようになります。
- ヤクルト:14勝を挙げた総合力と、村上を中心とした勝負強い打線
- 阪神:防御率1.96、失点38という投手力
- ロッテ:10勝を確保し、パ・リーグ最上位を獲得
同じ上位進出でも、ヤクルトは打線と投手陣の総合力、阪神は失点の少なさ、ロッテは勝ち越しを維持する安定感が目立ちました。
【セ・リーグ対パ・リーグ勝敗比較】2022年はセが55勝で勝ち越し
2022年の交流戦は、個別球団の順位だけでなく、リーグ全体の勝敗にも特徴がありました。
セ・リーグ55勝
勝率換算 .509
パ・リーグ53勝
勝率換算 .491
2022年はセ・リーグが55勝、パ・リーグが53勝。引き分けはありませんでした。
つまり、108試合を通じてセ・リーグが2勝多く勝ち越したことになります。
交流戦上位7球団のリーグ別内訳上位7球団の所属リーグを確認すると、次のようになります。
- セ・リーグ:ヤクルト、阪神、DeNAの3球団
- パ・リーグ:ロッテ、ソフトバンク、西武、楽天の4球団
上位7球団にはパ・リーグ勢が4球団入りましたが、リーグ全体の勝ち星ではセ・リーグが上回っています。
この違いは、個別球団の順位とリーグ全体の勝敗が必ずしも一致しないことを示しています。
また、2022年の結果は過去の交流戦成績と比較しても興味深いものです。
NPBのバックナンバーによると、2021年はセ・リーグ49勝、パ・リーグ48勝、2022年はセ・リーグ55勝、パ・リーグ53勝でした。一方、2019年はセ46勝に対してパ58勝と、パ・リーグが大きく勝ち越しています。
交流戦では年度によってリーグ間の優劣が変わるため、単年度の結果だけでリーグ全体の実力を判断することはできません。
【交流戦の順位決定方法と仕組み】同率順位を決めるTQBとは?
2022年の順位表を確認する際、特に疑問になりやすいのが4位から7位までの順位です。
ソフトバンク、西武、DeNA、楽天はすべて9勝9敗。勝率も.500で、ゲーム差も5.0です。
それにもかかわらず、公式順位には4位から7位までの差があります。
その理由が、NPBの定める同率順位の決定ルールです。
2球団が同率の場合の順位決定ルールNPBの2022年開催要項では、2球団が同率になった場合、以下の順番で順位を決定すると定めています。
1. 勝利数が多いチーム
2. 直接対戦成績が上位のチーム
3. TQBが大きいチーム
4. ER-TQBが大きいチーム
5. 交流戦のチーム打率が高いチーム
6. 前年度交流戦の順位が上位だったチーム
勝率が同じでも、勝利数や直接対戦成績に違いがあれば、そこで順位が決まります。
3球団以上が同率の場合はTQBが重要一方、3球団以上が同率になった場合は、順位決定の順序が少し変わります。
1. 勝利数が多いチーム
2. TQBが大きいチーム
3. ER-TQBが大きいチーム
4. 交流戦のチーム打率が高いチーム
5. 前年度交流戦の順位が上位だったチーム
ここで重要なのは、3球団以上の同率では、直接対戦成績が順位決定項目に入っていないことです。
複数球団の対戦関係が複雑になるため、TQBを使って順位を決める仕組みになっています。
TQBの計算式と意味をわかりやすく解説TQBとは、英語の「Team Quality Balance」の略称です。
NPBが定める計算式は次のとおりです。
\[
TQB=
\frac{\text{得点}}{\text{攻撃イニング}}
-
\frac{\text{失点}}{\text{守備イニング}}
\]
簡単に説明すると、攻撃イニング当たりの得点から、守備イニング当たりの失点を差し引いた数値です。
この数値が大きいほど、攻撃面で効率よく得点し、守備面では失点を抑えたチームとして評価されます。
例えば、単純な総得点だけで比較すると、試合ごとの攻撃・守備イニング数の違いが反映されません。
TQBはイニング数を考慮することで、チームの攻守のバランスを比較できるようにしています。
ER-TQBとは何が違う?TQBで順位が決まらない場合に使用されるのがER-TQBです。
こちらは自責点を考慮した指標で、計算式は次のとおりです。
\[
ER\text{-}TQB=
\frac{\text{相手自責点による得点}}{\text{攻撃イニング}}
-
\frac{\text{自責点}}{\text{守備イニング}}
\]
通常のTQBと違い、失策などによる得点・失点の影響を切り分け、投手の責任に関係する得点を基準に比較します。
つまり、TQBで同率だった場合に、投手力を含む自責点ベースの成績でさらに順位を判断する仕組みです。
2022年の同率チームはどうなった?2022年の公式順位表では、次の2つのグループが同じ勝敗で並びました。
- 9勝9敗:ソフトバンク、西武、DeNA、楽天
- 8勝10敗:日本ハム、オリックス、巨人
これらの球団は、NPBの同率順位決定規則に従って順位が整理されています。
9勝9敗の4球団は、公式順位でソフトバンクが4位、西武が5位、DeNAが6位、楽天が7位。
8勝10敗の3球団は、日本ハムが8位、オリックスが9位、巨人が10位です。
ここで押さえたいのは、勝敗が同じだからといって、必ず同じ順位になるわけではないということです。
交流戦の順位表を正しく読み解くには、勝率だけでなく、NPBの順位決定規則も確認する必要があります。
【プロ野球交流戦の歴代優勝チーム】2022年ヤクルトから2026年西武まで
セ・パ交流戦は2005年にスタートしました。以降、各球団が優勝を目指して競い合い、年度によって異なるチームが交流戦の頂点に立っています。
2022年のヤクルトは、2018年以来4年ぶり2度目の優勝でした。
歴代優勝チームを振り返ると、ソフトバンクの優勝回数の多さや、ヤクルト、DeNA、楽天など複数球団の躍進が見えてきます。
2005年から2026年までの歴代優勝球団NPBの過去記録や球団公式発表に基づく優勝球団は次のとおりです。
- 2005年:千葉ロッテマリーンズ
- 2006年:千葉ロッテマリーンズ
- 2007年:北海道日本ハムファイターズ
- 2008年:福岡ソフトバンクホークス
- 2009年:福岡ソフトバンクホークス
- 2010年:オリックス・バファローズ
- 2011年:福岡ソフトバンクホークス
- 2012年:読売ジャイアンツ
- 2013年:福岡ソフトバンクホークス
- 2014年:読売ジャイアンツ
- 2015年:福岡ソフトバンクホークス
- 2016年:福岡ソフトバンクホークス
- 2017年:福岡ソフトバンクホークス
- 2018年:東京ヤクルトスワローズ
- 2019年:福岡ソフトバンクホークス
- 2020年:開催中止
- 2021年:オリックス・バファローズ
- 2022年:東京ヤクルトスワローズ
- 2023年:横浜DeNAベイスターズ
- 2024年:東北楽天ゴールデンイーグルス
- 2025年:福岡ソフトバンクホークス
- 2026年:埼玉西武ライオンズ
2005年から2025年までの歴代優勝球団は、福岡ソフトバンクホークスが公表した過去優勝チーム一覧と照合できます。2026年についてはNPBが6月18日に埼玉西武ライオンズの初優勝を発表しています。
2022年ヤクルト優勝の歴史的な位置づけ2022年のヤクルトは、2018年に続く2度目の交流戦優勝でした。
その後、2023年はDeNA、2024年は楽天、2025年はソフトバンクが優勝。さらに2026年には西武が14勝3敗1分で初優勝を果たしました。
このように、交流戦の優勝球団は毎年固定されているわけではありません。
2022年のヤクルトが14勝4敗という優れた成績で優勝したことは、歴代記録の中でも注目すべき結果です。
2026年の西武の初優勝と比較すると、交流戦が各球団にとって新たな実績を獲得できる舞台であり続けていることも分かります。
【交流戦順位2022】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2022年のセ・パ交流戦で優勝した球団はどこですか?
A1:東京ヤクルトスワローズです。14勝4敗、勝率.778で優勝しました。2位の阪神タイガースには2.0ゲーム差をつけています。
Q2:2022年の交流戦で阪神とロッテは何位でしたか?
A2:阪神タイガースは12勝6敗、勝率.667で2位。千葉ロッテマリーンズは10勝8敗、勝率.556で3位でした。
Q3:2022年の交流戦でセ・リーグとパ・リーグはどちらが勝ち越しましたか?
A3:セ・リーグです。セ・リーグが55勝、パ・リーグが53勝で、引き分けはありませんでした。
Q4:2022年の交流戦で9勝9敗の球団は何位でしたか?
A4:ソフトバンクが4位、西武が5位、DeNAが6位、楽天が7位です。複数球団が同率になった場合、NPBの規定に基づいてTQBなどの指標で順位を決めます。
Q5:TQBとは何ですか?
A5:TQBは得点を攻撃イニングで割った数値から、失点を守備イニングで割った数値を引いた指標です。同率チームの順位決定に使用されます。
Q6:2022年の交流戦MVPは誰ですか?
A6:東京ヤクルトスワローズの村上宗隆です。18試合で打率.351、6本塁打、13打点を記録し、出塁率は.507でした。
まとめ:2022年の交流戦順位から分かる12球団の実力と見どころ
2022年の日本生命セ・パ交流戦は、東京ヤクルトスワローズが14勝4敗、勝率.778で優勝しました。
2位は阪神、3位はロッテ。9勝9敗で並んだ4球団や、8勝10敗で並んだ3球団については、TQBなどの順位決定規則が適用されています。
今回の結果から押さえておきたい要点は3つです。
- ヤクルトの強さ: 14勝4敗という好成績に加え、村上宗隆がMVPを獲得。
- 上位球団の特徴: 阪神は投手力、ロッテはパ・リーグ最上位という結果を残した。
- 順位決定の仕組み: 同率チームは勝利数やTQBなど、NPBの公式規定に従って順位が決まる。
2026年現在、2022年の交流戦順位を振り返る際には、単純な勝敗だけでなく、ゲーム差や同率順位の決め方まで確認することで、当時の各球団の成績をより正確に理解できます。
特に、ヤクルトの優勝を決定づけた村上宗隆の満塁ホームランは、2022年大会を象徴する名場面の一つです。14勝4敗という数字とともに、記憶に残る交流戦として振り返りたい大会です。