2026年10月現在、山上徹也被告の母親について、注目すべき近況は大きく2つあります。
1つ目は、旧統一教会への信仰を現在も続けていること。
2つ目は、事件について息子を追い詰めたことへの自責の念を抱き、安倍晋三元首相や遺族に対して申し訳ないという気持ちを表明していることです。
2026年1月28日のMBS独自取材で明らかになったこと2026年1月28日放送のMBSテレビ「今田・橋下とニュースショー ガチの門!~ニッポン、このままで大丈夫なのかSP~」では、山上被告の母親への独自取材が紹介されました。
取材で母親は、事件後の心境について次のように話しています。
「申し訳ないと思っていますよ。私が母親じゃなかったら、ここまで追い詰めなかったのになと思いますよ」
息子が起こした事件について、自分自身にも責任があると感じていることがうかがえる発言です。
一方、MBSの取材では、事件後も信仰を続けており、むしろ信仰心が強くなったことも伝えられました。
記者が、長年信仰してきたにもかかわらず事件が起きたことで、信仰が報われなかったと感じなかったのか尋ねると、母親は次のように答えています。
「宗教自体がそうですけど、何か起こったことに対して、常に自分を振り返るというかね。なぜかっていうのは、自分に原因があるって見ていくので」
この発言からは、事件を信仰そのものへの疑問として捉えるのではなく、自分自身を振り返る問題として受け止めている様子が読み取れます。
なお、これらはMBSテレビが2026年1月28日に放送した取材内容で、同年7月12日にはMBSニュースが改めて記事として紹介しています。
現在の住まいや生活状況は?読者が気になるのは、母親が現在どこで、どのような生活を送っているかという点でしょう。
これについては、過去の報道を時期ごとに分ける必要があります。
| 時期 | 報道された生活状況 | 情報の性質 |
|---|---|---|
| 2022年事件後 | 約1か月、伯父宅に身を寄せた | 伯父の証言 |
| 2022年8月以降 | 伯父宅を離れ、大阪市内に一時居住 | 2023年の報道 |
| 2023年7月 | 奈良県内で一人暮らし。生活困窮との証言 | 伯父の取材証言 |
| 2025年7月 | 伯父が今も会う機会があり、経典を読んでいると説明 | 伯父の取材証言 |
| 2026年1月 | MBSが母親本人に直接取材。信仰と事件後の心境を紹介 | 本人への取材 |
2023年7月の日刊スポーツの報道では、伯父が母親について、奈良県内で一人暮らしをしており、生活に困窮していると説明していました。
ただし、これは2023年当時の情報です。2026年現在も同じ住所で暮らしている、あるいは同じ経済状況にあると判断できる新しい情報ではありません。
その後、2025年7月8日のスポニチの取材では、伯父が母親と今も会う機会があると説明しています。
伯父によれば、母親は教団の経典を現在も読んでいるようだとのことでした。
つまり、2026年現在に確認できるのは、本人がMBSの取材に応じ、信仰を続けていると伝えられたことです。
現在の具体的な住所、職業、収入、同居人の有無などは公表されていません。
【信仰を続ける理由】旧統一教会から脱会する意思はあるのか

山上被告の母親をめぐる問題で、特に注目されているのが旧統一教会への信仰です。
息子が安倍元首相銃撃事件を起こした背景には、母親の献金による家庭の経済的困窮や、宗教活動を優先した生活があったと弁護側は主張しました。
それにもかかわらず、母親はなぜ信仰を続けているのでしょうか。
入信したのは1991年母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信したのは、1991年です。
公判での説明によると、夫を亡くしたことや、長男の病気などが入信の背景にありました。
自宅を訪問した信者との接点をきっかけに、教団の活動に関わるようになったと証言しています。
当時、母親は家族の問題を解決したいという思いを持っており、教団への献金や活動によって家庭がよくなると考えていたと説明しました。
献金をすれば家庭がよくなると考えていた2025年11月18日の奈良地裁での証人尋問では、母親は献金を続けた理由について説明しています。
「教会に尽くしたら家がもっとよくなると思った」
加えて、事件の原因について弁護側から問われた際には、自分自身を加害者だと考えていると話しました。
教団に尽くすことを優先し、子どもたちを十分に顧みなかったことを反省しているとも述べています。
一方で、教団への献金を優先していた当時の考え方については、簡単には変えられなかったことも明らかになりました。
脱会する意思については明言を避けた2025年11月18日の公判で、弁護側は母親に旧統一教会から脱会する意思があるのか尋ねました。
これに対し、母親は「ここでは答えられない」と回答しました。
つまり、脱会を明確に表明したわけではありません。
2026年1月28日のMBS取材でも信仰を続けていることが伝えられています。
そのため、少なくとも2026年に公表された取材内容からは、母親が教団への信仰をやめたとは確認できません。
2026年には旧統一教会の法的状況も変化ここで押さえておきたいのが、母親個人の信仰と教団の法人としての法的状況は別の問題だということです。
旧統一教会については、2025年3月に東京地裁が解散を命じ、2026年3月4日には東京高裁が解散命令を維持しました。
加えて、2026年6月には最高裁が教団側の特別抗告を退け、解散命令をめぐる裁判手続きが終結しています。
これにより宗教法人としての清算手続きが進められることになりました。
ただし、宗教法人の解散命令が確定したことと、個人の信仰がなくなることは同じではありません。
母親が今後、信仰をどうするのかについては、引き続き本人の発言が焦点になります。
【献金1億円の真相】5000万円の返金は何だったのか
山上被告の母親について大きく報じられたのが、旧統一教会への約1億円の献金です。
この金額は、単純に一度に支払ったものではありません。
2025年11月の公判では、夫の生命保険金や不動産売却など、献金の原資と経緯が具体的に証言されました。
夫の生命保険金6000万円から5000万円を献金2025年11月13日の証人尋問では、母親が献金の元手について説明しました。
夫の生命保険金は約6000万円で、そのうち約5000万円を教団に献金したと証言しています。
関西テレビの報道によると、弁護側から5000万円を献金して何かよいことがあったのかと尋ねられた際、母親は「私にはわからなかった」と答えました。
また、高額な壺や絵画も購入していたと証言しています。
家を売却して約4000万円を献金さらに11月18日の公判では、不動産売却による献金についても明らかになりました。
母親は、家を売却して得た約4000万円を教団に献金したと説明しています。
その際、子どもたちには会社の借金があると伝え、売却の本当の目的を知らせていなかったことも証言しました。
母親は子どもたちに対して申し訳なかったと振り返っています。
約5000万円は教団側から返金されていたもう一つ重要なのが、献金の返金問題です。
2025年11月18日の公判では、旧統一教会側から母親に約5000万円が返金されていたことが明らかになりました。
関西テレビと毎日新聞の報道によると、返金については合意書が作成され、2005年ごろから2008年ごろまで分割で返金されたとされています。
公判では月30万円程度の返金や、時期によっては月40万円を家族で分けていたことなども取り上げられました。
母親は返金について、次のように話しています。
「献金したものを返してもらうのは心苦しい気持ちがありました」
返金を受けること自体には納得したものの、献金したお金が戻ってくることには複雑な思いがあったようです。
重要なのは、約1億円の献金と約5000万円の返金は別々に理解する必要があるという点です。
返金があったからといって、当時の家族の生活への影響がなかったことにはなりません。
【家族関係と事件までの経緯】母親・伯父・妹の証言を整理
山上被告の家庭環境については、母親だけでなく、伯父や妹の証言も重要な情報となっています。
それぞれの立場から語られた内容を整理すると、家族が経験した問題の全体像が見えてきます。
山上家で起きた主な出来事公判報道・MBS取材・関係者証言に基づく時系列
1991年:母親が旧統一教会に入信
夫の死や長男の病気などを背景に入信。生命保険金などを原資とする献金を始めた。
1991~1998年ごろ:多額の献金
夫の生命保険金や不動産売却などを通じ、総額約1億円の献金があったと公判で説明された。
2005~2008年ごろ:返金
教団側から約5000万円が分割で返金されたことが法廷で取り上げられた。
2015年:山上被告の兄が自殺
MBSの報道では、兄の死後も母親は旧統一教会への信仰を続けていたと伝えられている。
2022年7月8日:安倍晋三元首相銃撃事件
奈良市で街頭演説中だった安倍元首相が銃撃され死亡した。
2025年11月:奈良地裁で母親が証言
献金、返金、子どもたちへの思い、信仰、事件後の心境について説明した。
2026年1月28日:MBSが母親に独自取材
事件後の謝罪と、現在も続けている信仰について本人が語った。
2026年10月:山上被告の控訴審に向けた手続き
弁護団が10月1日に大阪高裁へ控訴趣意書を提出した。
山上被告の伯父は、父親の兄にあたる人物で、元弁護士です。
事件後の家族の状況について、報道各社の取材に応じてきました。
2023年の日刊スポーツの取材では、母親の生活困窮について説明しています。
一方、2025年7月のスポニチの取材では、母親と今も会う機会があること、教団の経典を読んでいるようだという近況を語りました。
伯父は、母親が若くして両親や夫を亡くしたことにも触れ、何かにすがりたくなる気持ちは理解できるという趣旨の発言をしています。
この証言は、母親の信仰を単純に善悪だけで判断するのではなく、入信に至った家庭環境も考える必要があることを示しています。
妹の証言から見える家庭内の問題2025年11月19日の公判では、山上被告の妹も証人として出廷しました。
妹は、母親から韓国への渡航費用などを求められたことや、生活費の負担を求められた経験について証言しています。
また、母親のことを、以前の母親とは違う存在のように感じていた心境も語りました。
妹の証言は、母親の献金が単なる金銭問題ではなく、家族の信頼関係にも影響していたことを示すものです。
【事件後の心境と2026年の最新動向】謝罪と信仰は両立しているのか
母親の証言で注目されるのは、息子の行動を反省する発言と、旧統一教会への信仰を続ける姿勢が同時に存在していることです。
公判で安倍氏と遺族に謝罪2025年11月13日、母親は証人尋問の冒頭で謝罪の言葉を述べました。
「徹也が大変な事件を起こし、首相、昭恵さんと遺族に心よりおわび申し上げます」
安倍元首相の妻である安倍昭恵さんや遺族に対する謝罪を表明したものです。
また、11月18日の証言では、子どもたちを放置して献金を優先していたことについて、自分の判断が間違っていたと振り返りました。
息子に向けた「てっちゃん、ごめんね」2025年11月18日の証人尋問では、母親が山上被告に直接語りかける場面もありました。
母親は、息子を追い詰めたことについて申し訳なく思っていると話し、最後には「てっちゃん、ごめんね」と声をかけています。
報道によると、山上被告は数秒間母親に目を向けた後、再び下を向きました。
この場面は、母親が謝罪の気持ちを示した一方、親子の関係が簡単には修復できない状況にあることをうかがわせます。
山上被告の裁判はどうなった?事件そのものについても、2026年には大きな進展がありました。
2026年1月21日、奈良地裁は山上徹也被告に無期懲役の判決を言い渡しました。
裁判では、旧統一教会をめぐる家庭環境が犯行にどの程度影響したのかが量刑上の大きな争点となりました。
奈良地裁は、被告の不遇な生い立ちが事件の背景や遠因となったことは否定できないとしながらも、犯行を決断したことについては被告自身の意思によるものだと判断しました。
その後、2026年2月4日に弁護側が控訴。
さらに10月1日には控訴趣意書が大阪高裁に提出されました。10月時点で控訴審の日程は決まっていません。
この裁判の経過を見るうえでは、母親の献金問題や家庭環境という背景と、安倍元首相の命を奪った犯行そのものの責任を区別する必要があります。
【プロの結論】山上被告の母親をめぐる情報で見落としてはいけないこと
2026年の報道から見えてくるのは、母親が事件について自責の念を示しながらも、信仰を続けているという複雑な状況です。
この問題を理解するうえでは、次の3つの視点が欠かせません。
1. 謝罪したことと脱会したことは別である
母親は息子や安倍氏の遺族に謝罪しています。しかし、旧統一教会からの脱会については公判で明言を避け、2026年1月の取材でも信仰継続が報じられました。
謝罪の言葉だけを根拠に、信仰をやめたと判断することはできません。
2. 献金の返金と家庭への影響は別の問題である
約1億円の献金に対して約5000万円が返金されたことは、法廷で確認された重要な事実です。
しかし、返金があったからといって、子どもたちの進学機会や生活環境、親子関係への影響が解消されたわけではありません。
3. 家庭環境と事件の刑事責任を混同しない
母親の信仰や献金、家庭の経済的困窮は、事件の背景を理解するうえで重要です。
しかし、家庭環境が厳しかったことと、他者の生命を奪う行為の責任は別の問題です。
奈良地裁の判決でも、こうした区別が量刑判断の中心にありました。
【山上被告の母親の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山上徹也被告の母親は2026年現在も旧統一教会を信仰していますか?
A1:はい。2026年1月28日放送のMBSテレビの取材では、事件後も信仰を続けており、信仰心が強くなったと伝えられています。2025年11月の公判でも、現在の信仰を認めていました。
Q2:山上被告の母親は現在どこに住んでいますか?
A2:2023年7月の報道では、奈良県内で一人暮らしをしていると伯父が説明していました。ただし、2026年現在の住所や具体的な生活状況は公表されていません。
Q3:母親は旧統一教会から脱会するつもりなのでしょうか?
A3:2025年11月18日の公判では、脱会について「ここでは答えられない」と回答しました。2026年1月のMBS取材でも信仰継続が伝えられており、脱会したという公表情報は確認できません。
Q4:山上被告の母親は1億円の献金を返してもらったのですか?
A4:約1億円の献金のうち、約5000万円が教団側から返金されたことが公判で明らかになっています。2005年から2008年ごろにかけて分割で返金されたと報じられています。
Q5:母親は事件について息子に謝罪しましたか?
A5:はい。2025年11月の公判で「てっちゃん、ごめんね」と語りかけたほか、2026年1月のMBS取材でも、母親でなければ息子をここまで追い詰めなかったのではないかという自責の念を語っています。
まとめ:山上被告の母親の現在と今後の注目点
山上徹也被告の母親は、2026年現在も旧統一教会への信仰を続けていると報じられています。
2025年11月の奈良地裁での証人尋問では、約1億円の献金、約5000万円の返金、子どもたちへの後悔、事件に対する謝罪などを証言しました。
そして2026年1月28日のMBS独自取材では、息子を追い詰めたことへの自責の念を語る一方、信仰心が強くなったことも明らかになりました。
一方、現在の住所や仕事、経済状況など、日常生活の具体的な情報は公表されていません。
今後注目されるのは、次の3点です。
- 母親が旧統一教会への信仰を今後も続けるのか。
- 献金問題や家族との関係について、新たな証言が出るのか。
- 山上被告の控訴審で、家庭環境と事件の動機がどのように改めて審理されるのか。
この事件を理解するうえで忘れてはならないのは、宗教活動によって家族が受けた影響、母親自身の責任への向き合い方、そして安倍元首相の命を奪った事件の刑事責任は、それぞれ分けて考える必要があるということです。
2026年10月現在も、母親の生活の全容や今後の信仰については明らかになっていません。公判での証言と本人への取材を手がかりに、今後の動向を見守る必要があります。