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【宇宙飛行士の年収】JAXAの給与・手当・待遇は?

天海 修平 天海 修平 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
目次

宇宙飛行士を目指す人にとって、仕事の内容と同じくらい気になるのが年収です。

実際の給与は、所属する組織や職歴、役職、手当などによって変わります。JAXAの宇宙飛行士については、一般的な民間企業のように「宇宙飛行士の平均年収」として一律の金額が公表されているわけではありません。

JAXA宇宙飛行士の給与体系

2021年度の宇宙飛行士候補者募集要項には、当時の本給の目安として次の金額が記載されています。

- 30歳:約32万円(月額)
- 35歳:約36万円(月額)

これらは当時の基本給の参考値であり、2026年の現役宇宙飛行士全員に適用される現在の給与額ではありません。

また、JAXAの募集要項には、基本給以外に次の待遇も記載されています。

- 年1回の昇給
- 年2回の賞与
- 超過勤務手当
- 住居手当・通勤手当
- 特殊勤務手当
- 宇宙飛行士手当
- 退職金制度

宇宙飛行士手当が設けられている点も特徴です。JAXAの給与規程では、宇宙飛行士として認定された職員に対して、業務内容に応じた手当を支給する仕組みになっています。

宇宙飛行士の年収は一律ではない

JAXAの給与は、これまでの職務経験などを考慮して決定されます。

現在公開されているJAXAの年収試算制度でも、最終学歴や実務経験年数などをもとに概算を算出する方式が採用されています。

そのため、インターネット上で見かける「宇宙飛行士の年収は一律1000万円」「宇宙に行けば特別ボーナスが出る」といった説明を、そのまま全員に当てはめることはできません。

特に重要なのは、宇宙飛行士の給与が宇宙飛行の回数だけで決まるわけではないことです。地上での研究、技術開発、運用支援、管理業務なども含めた職員としての待遇が基本になります。

【ISSからアルテミス計画へ】宇宙飛行士の将来と日本の月探査

宇宙飛行士

2026年の宇宙飛行士を語るうえで、ISSだけに注目するのでは十分ではありません。

日本の有人宇宙活動は、2030年を見据えたISS運用の転換期にあり、その先には民間宇宙ステーションや月面探査という新しい活動領域が広がっています。

国際宇宙ステーション(ISS)は2030年までの運用を予定

ISSは、アメリカ、ロシア、日本、欧州、カナダなどの国際協力によって運用されている有人宇宙施設です。

NASAによると、ISSの参加国・機関は2030年までの運用継続を予定しています。

日本にとってもISSは、長期滞在の経験を蓄積し、宇宙医学や材料科学などの研究を進める重要な拠点です。

特に「きぼう」日本実験棟は、日本の有人宇宙活動を支えてきた中核施設です。

JAXAは2026年7月に更新した「きぼう利用戦略」において、2030年までのISS運用と、その先のポストISS時代を見据えた方針を示しています。

ポストISSとは、ISSの運用終了後を見据えた地球低軌道での宇宙活動を指します。

今後は民間企業が運営する宇宙ステーションの活用なども想定されており、宇宙飛行士の役割も変化していくと考えられます。

アルテミス計画で日本人が月面に立つ可能性

もう一つの大きな転換点が、NASAを中心に進められている国際有人月探査計画「アルテミス計画」です。

アルテミス計画は、月への有人飛行や月周辺での活動を通じて、将来の月面探査や火星探査につながる技術を確立することを目指しています。

日本もこの計画に参加しており、2024年4月10日には、文部科学省とNASAの間で有人与圧ローバーによる月面探査に関する実施取決めが署名されました。

この協定では、日本が有人与圧ローバーの提供を担うことに加え、日本人宇宙飛行士2名の月面活動機会が規定されています。

有人与圧ローバーとは、宇宙服を着用せずに車内で生活・移動できる月面探査車です。

月面での活動範囲を広げるための重要な技術であり、トヨタ自動車とJAXAが研究開発を進めています。

2026年の宇宙飛行士は月探査を見据えて活動している

2026年のJAXAの活動を見ると、ISSでの経験を将来の月探査につなげる取り組みが具体化しています。

例えば、油井亀美也が参加したPANGAEA訓練では、月や火星の地質を理解するための知識や観察能力が養われました。

また、諏訪理は有人与圧ローバーの開発評価にも宇宙飛行士の視点から関わっています。

こうした活動は、宇宙飛行士に求められる専門性が変化していることを示しています。

ISS時代には、長期滞在、科学実験、設備保全、ロボット操作が中心的な役割でした。これからは、月面での移動、地質調査、長期間の探査生活、地球から離れた環境での自立的な判断なども重要になります。

2027年に初飛行を予定する諏訪理も、こうした新しい有人宇宙活動を担う世代の一人です。

【宇宙飛行士に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:宇宙飛行士になるには、パイロットの資格が必要ですか?

A1:必須ではありません。2021年度のJAXA募集要項では、特定の操縦士資格は応募条件に設定されていませんでした。実務経験や医学的適性などが応募資格として定められ、採用後の訓練で航空機操縦などを学びます。

Q2:宇宙飛行士になるには理系大学を卒業する必要がありますか?

A2:2021年度の募集要項では、特定の大学や学部・専攻の卒業は応募資格として指定されていませんでした。専門分野を持つことは強みになりますが、医学、工学、航空、地球科学など、さまざまな経歴の人材が活躍しています。

Q3:2026年現在、日本人宇宙飛行士は何人いますか?

A3:JAXA公式プロフィールに掲載されている現役宇宙飛行士は6名です。星出彰彦、油井亀美也、大西卓哉、金井宣茂、諏訪理、米田あゆが在籍しています。なお、引退したJAXA宇宙飛行士は別に7名掲載されています。

Q4:宇宙飛行士の年収はいくらですか?

A4:JAXAでは職歴などに応じて給与が決まります。2021年度の募集要項には30歳で月額約32万円、35歳で約36万円という本給の参考値が掲載されていました。賞与や宇宙飛行士手当などもあるため、基本給だけで年収を判断することはできません。

Q5:宇宙飛行士は何歳まで宇宙に行けますか?

A5:宇宙飛行士の活動可能年齢を一律に決めることはできません。健康状態、医学的適性、訓練結果、担当する宇宙船やミッションの条件などによって判断されます。年齢だけで搭乗の可否が決まるわけではありません。

Q6:諏訪理はいつ宇宙へ行きますか?

A6:JAXAの2026年9月の発表によると、諏訪理はクルードラゴン宇宙船運用14号機(Crew-14)に搭乗することが決定しており、打ち上げは2027年3月以降の予定です。今回が初めての宇宙飛行となります。

まとめ:宇宙飛行士の本当の価値は宇宙で得た経験を未来につなぐこと

2026年の日本人宇宙飛行士を取り巻く環境は、大きな転換期を迎えています。

JAXAの現役宇宙飛行士は6名。星出彰彦、油井亀美也、大西卓哉、金井宣茂という経験豊富な世代に加え、諏訪理と米田あゆという新しい世代が加わりました。

特に注目すべき動きは次の3つです。

1. 諏訪理の初飛行: 2027年3月以降のCrew-14搭乗が決定し、ISS長期滞在に向けた準備が進行中。
2. 米田あゆの成長: 医師としての専門性を生かしながら、国際的な訓練を重ねている。
3. 月探査への移行: アルテミス計画と有人与圧ローバーの開発を通じ、日本人宇宙飛行士の活動範囲が月面へ広がる可能性がある。

宇宙飛行士になるには、専門知識、健康、語学力、協調性、そして長期間にわたって学び続ける姿勢が必要です。加えて、候補者として選抜された後も、実際に宇宙へ行くまでには厳しい訓練とミッションへの適性評価が待っています。

宇宙飛行士は、宇宙へ行くこと自体がゴールではありません。宇宙で得た科学的成果や技術、経験を地球に持ち帰り、人類の次の挑戦につなげる仕事です。

ISSから月面へ。2026年の日本人宇宙飛行士たちの活動は、その新しい時代への入り口に立っています。

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天海 修平

映画配給会社の広報を経て取材記者に。作品の公式サイトと配給発表、映画祭のプログラミングを公式発表として確認し、興行成績は興行通信社の数字のみを引用します。

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