2026年11月2日現在、プロ野球選手の清宮虎多朗(せいみや・こたろう)は、北海道日本ハムファイターズから来季の契約を結ばない旨を通達され、現役続行に向けた重要な岐路に立っている。2026年10月26日、日本ハムは清宮虎多朗投手ら4選手への契約非更新を公式発表した。最速161キロを誇る26歳の右腕にとって、楽天時代に続く2度目の戦力外通告となった。
一方、清宮虎多朗には日本ハムから育成契約が打診されたと報じられている。加えて、本人も10月26日のX投稿で育成契約の打診を受けたことを明かし、他球団を含めて今後の可能性を検討する意向を示した。7月に支配下登録を勝ち取り、背番号94を背負った直後の契約非更新はなぜ起きたのか。楽天時代からの経歴、年度別成績、1軍通算防御率、161キロを記録した背景と今後の去就を整理する。
【2026年11月最新】清宮虎多朗の現在は?日本ハムからの戦力外通告と育成契約打診

清宮虎多朗の現在を理解するうえで、最も重要なのが2026年10月26日の日本ハムの発表だ。
北海道日本ハムファイターズは同日、千葉県鎌ケ谷市の球団施設で清宮虎多朗投手(26)、阪口樂内野手(23)、育成選手の加藤大和投手(20)、松本遼大投手(24)の4選手に対し、来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。
清宮虎多朗は2026年7月30日に育成選手から支配下選手へ昇格したばかりだった。支配下登録から約3か月での契約非更新という展開は、本人にとっても球団にとっても大きな決断となった。
育成契約の打診は球団発表と本人の発信で確認できる今回のニュースで注意したいのは、日本ハムの公式発表と育成契約打診に関する情報の違いだ。
球団の10月26日付公式発表で明らかになったのは、清宮虎多朗ら4選手に来季契約を結ばない旨を通達したという事実である。公式発表文には育成契約の打診についての記載はない。
その後、日刊スポーツ、スポーツ報知、道新スポーツなどが、清宮虎多朗に育成契約が打診されたと報道した。
さらに重要なのが、本人自身によるXでの発信だ。Full-Countの2026年10月29日付記事によると、清宮虎多朗は10月26日にXを更新し、次のように述べた。
「とても悔しいです」
「育成契約打診を頂いていますが、今後は様々な可能性を検討する予定です」
この投稿によって、育成契約の打診は単なる報道上の情報ではなく、本人が認めた事実となった。
ただし、育成契約を受け入れたという発表ではない。2026年11月2日時点では、本人がどの選択肢を選んだのか、来季の所属先がどこになるのかは確定していない。
つまり、現在の清宮虎多朗は、日本ハムから来季契約の非更新を通達されながらも、育成再契約を含めた現役続行の道を検討している段階にある。
【八千代松陰高校から楽天へ】2018年育成ドラフト1位の経歴と161キロ右腕の原点
清宮虎多朗は2000年5月26日生まれ、千葉県出身。八千代松陰高校から2018年の育成ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに指名された大型右腕だ。
身長は190センチ。2026年の日本ハムおよびNPBの選手プロフィールでは体重104キロとされている。右投左打で、長身を生かした力強いストレートが最大の持ち味だ。
楽天入団後は右肘の手術を経験2019年に楽天へ入団した清宮虎多朗だったが、プロ生活は順風満帆ではなかった。
2021年2月には右肘内側側副靱帯再建手術、いわゆるトミー・ジョン手術を受けている。スポニチの2021年2月3日付報道では、手術を受けることと復帰の見通しが伝えられた。
育成選手として長期的なリハビリと実戦復帰への取り組みを続けるなかで、球速という大きな武器を磨いていった。
2023年にはイースタン・リーグ最多セーブを獲得楽天時代の大きな転換点が2023年シーズンだ。
NPBの公式成績によると、清宮虎多朗はイースタン・リーグで39試合に登板し、2勝2敗、22セーブ、防御率4.00を記録した。36イニングで39三振を奪い、リーグ最多セーブのタイトルも獲得している。
育成選手ながら抑えとして結果を残したことは、支配下登録への期待を高める材料となった。
当時から注目されていたのは、単に球が速いだけではなく、強い直球で打者を押し込む投球スタイルだった。2023年には最速161キロも記録し、プロ野球界でも注目される剛腕へと成長した。
【楽天時代から日本ハムまで】支配下登録・背番号94・年度別成績を時系列で整理
清宮虎多朗のキャリアを理解するには、楽天での支配下登録、日本ハムへの育成移籍、そして2026年の再昇格という3つの転換点を押さえる必要がある。
特に2024年と2026年は、育成選手から支配下選手へ昇格した後に戦力外通告を受けるという、似た経緯をたどっている。
清宮虎多朗の経歴・キャリア年表| 時期 | 球団・出来事 | 主な成績・詳細 |
|---|---|---|
| 2018年 | 楽天・育成ドラフト1位 | 八千代松陰高校から指名 |
| 2019年 | 楽天入団 | 背番号135で育成選手としてスタート |
| 2021年2月 | 右肘手術 | トミー・ジョン手術を受ける |
| 2023年 | 楽天・育成選手 | 39試合、2勝2敗22セーブ、防御率4.00。イースタン最多セーブ |
| 2024年4月5日 | 楽天で支配下登録 | 背番号135から79へ変更 |
| 2024年10月5日 | 楽天から戦力外通告 | 1軍3試合、0勝0敗、防御率12.00 |
| 2024年11月 | 合同トライアウト、日本ハムと育成契約 | 11月14日に合同トライアウト参加。11月21日に日本ハムとの契約締結を発表 |
| 2025年 | 日本ハム・育成選手 | ファーム20試合、3勝0敗、防御率4.18 |
| 2026年7月9日 | 161キロを記録 | 練習試合で自己最速タイをマーク |
| 2026年7月30日 | 日本ハムで支配下登録 | 背番号115から94へ変更 |
| 2026年8月21日 | 1軍ロッテ戦に登板 | 1死も取れず、サヨナラ打を浴びる |
| 2026年10月26日 | 日本ハムから来季契約非更新の通達 | 育成契約の打診を本人が認める |
楽天は2024年4月5日、育成選手だった清宮虎多朗と支配下選手契約を締結したと発表した。
背番号は135から79に変更。前年のイースタン・リーグでの活躍や最速161キロの直球が評価され、1軍戦力として期待される立場になった。
当時の清宮虎多朗は、球団を通じて支配下登録への喜びと周囲への感謝を表明していた。春季キャンプからオープン戦まで1軍に同行し、オープン戦では5試合で防御率2.25、1セーブを記録している。
しかし、公式戦では3試合の登板にとどまり、防御率12.00という結果だった。ファームでも35試合で0勝3敗、防御率6.23と苦しんだ。
2024年オフの楽天戦力外から日本ハムへ2024年10月5日、楽天は清宮虎多朗ら4投手に2025年シーズンの選手契約を行わない旨を通達した。
同年11月14日には12球団合同トライアウトに参加。150キロを超える直球を披露し、現役続行へのアピールを行った。
そして11月21日、日本ハムが育成選手として獲得したことを公式発表。清宮虎多朗にとって、プロ野球選手として再出発する機会となった。
2026年7月、背番号94で再び支配下へ日本ハムでは2025年にファーム20試合、3勝0敗、防御率4.18を記録。1軍出場こそなかったものの、育成選手として実戦経験を積んだ。
2026年7月9日には千葉スカイセイラーズとの練習試合で九回に登板。150キロ台後半の直球を連発し、自己最速タイの161キロを計測した。
その後、7月30日に常谷拓輝内野手とともに支配下選手契約を締結。球団公式発表で背番号94が決まった。
楽天での背番号79に続き、日本ハムでも支配下選手として新たな番号を背負うことになり、1軍での本格的な活躍が期待されていた。
【なぜ2度目の戦力外に?】清宮虎多朗の戦力外理由と日本ハムでの経緯
今回の戦力外通告について、日本ハムは個別の判断理由を公表していない。そのため、特定の故障や球速の低下などを直接の理由と断定することはできない。
ただし、2026年シーズンの登板実績とファーム成績を確認すると、球団が支配下選手として来季も契約するかを判断するうえで、厳しい材料があったことはうかがえる。
1軍登板は支配下復帰後の1試合のみ2026年8月21日、清宮虎多朗は千葉ロッテマリーンズ戦で1軍登板を果たした。日本ハム移籍後、初めての1軍マウンドだった。
しかし、結果は厳しいものとなった。1死も取れないまま走者を出し、最後はサヨナラ打を浴びて敗戦投手となった。
7月30日に支配下登録されてから約3週間後の登板だったが、その後は1軍での登板機会を増やせず、シーズン終了までに登板したのはこの1試合だけだった。
ファームでの成績にも課題が残った2026年のファーム成績は18試合、2勝1敗、防御率4.43。20回1/3を投げて20奪三振を記録した一方、17四球を与えている。
奪三振を取れる球威は示していたものの、投球回に近い数の四球を与えていた点は見逃せない。走者を出す頻度が高くなれば、いくら速い直球を持っていても、1軍の打者を相手に安定した投球を続けることは難しくなる。
2025年のファーム成績と比較すると、次のようになる。
- 2025年:20試合、3勝0敗、防御率4.18、28投球回
- 2026年:18試合、2勝1敗、防御率4.43、20回1/3
防御率はわずかに悪化した一方、2026年も奪三振を重ねている。完全に球威を失ったわけではなく、制球と安定感が今後の課題として残ったと考えられる。
楽天時代に続く2度目の戦力外という現実清宮虎多朗にとって今回の通告は初めてではない。2024年オフに楽天から戦力外通告を受け、合同トライアウトを経て日本ハムに育成選手として拾われた経緯がある。
そして2026年、再び支配下登録を勝ち取ったものの、今度は日本ハムから来季契約の非更新を通達された。
ただし、2024年の楽天戦力外と2026年の日本ハム戦力外は、どちらも育成から支配下への昇格後に1軍で十分な実績を残せなかったという共通点がある一方、2026年にはファームで20奪三振を記録するなど、評価すべき材料も残っている。
今回の判断を単純に161キロの価値がなくなった結果と捉えるのは適切ではない。球速という突出した能力を、1軍で勝利につながる再現性の高い投球へ結びつけられるかが問われている。
【161キロ右腕の1軍通算成績】防御率15.00と年度別データから見える実力
清宮虎多朗を語るうえで欠かせないのが、最速161キロという数字と、1軍での実際の成績とのギャップだ。
1軍通算成績は4試合、0勝1敗、防御率15.00日本ハムが2026年10月26日の契約非更新発表で公表した清宮虎多朗の1軍通算成績は次のとおりだ。
- 登板:4試合
- 勝利:0勝
- 敗北:1敗
- 投球回:3回
- 被安打:6本
- 奪三振:1個
- 与四球:4個
- 失点:5
- 自責点:5
- 通算防御率:15.00
楽天時代の2024年は3試合に登板して0勝0敗、防御率12.00。日本ハムでは2026年に1試合登板して0勝1敗となった。
なお、2026年の日本ハムでの登板は投球回0。アウトを1つも取れなかったため、2026年単年の防御率は算出されない。防御率15.00は、楽天時代と日本ハム時代を合わせた1軍通算の数字である。
161キロは現在も大きな武器一方、2026年7月9日に記録した161キロは、清宮虎多朗の身体能力と球威を示す重要な数字だ。
道新スポーツの報道によると、この日の練習試合では九回に登板し、150キロ台後半の直球を連発。1イニングを3者凡退に抑えたうえで、自己最速タイの161キロを計測した。
同記事では本人が、投球時に軸足で押せる時間ができたことが球速につながったと説明している。単純に力任せに投げるだけでなく、身体の使い方を工夫して球速を引き出していたことが分かる。
つまり、今回の戦力外通告は球速が出なくなったからという単純な話ではない。
速球の威力を維持しながら、ストライクゾーンで勝負できる制球力、走者を背負った場面での落ち着いた投球、1軍打者への対応力をどう伸ばすかが今後の評価を左右する。
【今後の去就】日本ハム育成再契約か他球団移籍か?現役続行の可能性
2026年11月2日時点で、清宮虎多朗の今後には大きく分けて複数の選択肢がある。
選択肢1:日本ハムと育成再契約最も具体的に報じられているのが、日本ハムとの育成再契約だ。
日本ハムは2024年11月にも楽天を戦力外となった清宮虎多朗を育成選手として獲得している。つまり、球団には一度戦力外となった選手を育成契約で迎え、再び成長の機会を与えた実績がある。
2026年の育成契約打診も、球団が161キロの球威やファームでの奪三振能力を引き続き評価している可能性を示す。
育成再契約となれば、ファームで制球力や投球の安定感を磨き、再び支配下登録を目指す道が開ける。
選択肢2:他球団への移籍もう一つは、他球団での現役続行だ。
本人はXで育成契約の打診を受けたことを認めたうえで、さまざまな可能性を検討すると表明している。日本ハムへの残留を決めたわけではなく、他球団からの評価を含めて判断する余地を残している。
最速161キロという明確な武器があり、2023年にはイースタン・リーグ最多セーブを獲得した実績もある。リリーフ投手としての潜在能力を評価する球団が現れる可能性はある。
ただし、他球団からの正式な獲得オファーや移籍先が決まったという発表は、11月2日時点では確認されていない。
選択肢3:独立リーグなどで現役を続けるNPB球団との契約がまとまらない場合には、独立リーグなどでプレーを続け、再びNPB入りを目指す道も一般論として考えられる。
ただし、これは現時点で本人が発表した進路ではない。本人が明らかにしているのは、育成契約の打診を受け、今後の可能性を検討しているという点までだ。
今後の去就を判断するために注目したい3つの情報今後の動向を追う際には、次の3点を確認したい。
- 日本ハムとの契約:育成再契約を正式に締結するかどうか。
- 他球団からの評価:支配下契約や育成契約を含め、獲得に動く球団が現れるか。
- 本人の正式発表:Xなど本人の公式発信で、来季の所属先や現役続行の方針が明らかになるか。
特に重要なのは、育成契約の打診と契約締結を混同しないことだ。打診を受けていることは本人が認めているが、受諾したという発表はまだない。
【清宮虎多朗に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:清宮虎多朗は2026年現在どこの球団に所属していますか?
A1:2026年10月26日に日本ハムから来季契約の非更新を通達されています。育成契約の打診を本人が認めていますが、11月2日時点で来季の所属先は確定していません。
Q2:清宮虎多朗はなぜ戦力外になったのですか?
A2:日本ハムは個別の理由を公表していません。2026年は1軍1試合の登板でアウトを取れず、ファームでも防御率4.43、20回1/3で17四球という成績でした。1軍での実績や投球の安定感が課題だったと考えられます。
Q3:清宮虎多朗の育成契約打診は本当ですか?
A3:本当です。日刊スポーツなどが報道したほか、本人も2026年10月26日のX投稿で育成契約の打診を受けたと明かしています。ただし、契約を受諾したわけではありません。
Q4:清宮虎多朗の球速は何キロですか?
A4:最速161キロです。2026年7月9日の千葉スカイセイラーズとの練習試合でも自己最速タイの161キロを記録しています。
Q5:清宮虎多朗の1軍通算成績と防御率はいくつですか?
A5:2026年シーズン終了時点で4試合、0勝1敗、投球回3回、6被安打、1奪三振、4四球、5自責点、防御率15.00です。
Q6:清宮虎多朗の背番号94はいつ決まりましたか?
A6:2026年7月30日に日本ハムとの支配下選手契約を締結した際に決まりました。育成時代の背番号115から94に変更されています。
Q7:清宮虎多朗と清宮幸太郎は同一人物ですか?
A7:別人です。清宮虎多朗は「せいみや・こたろう」と読み、投手です。清宮幸太郎は「きよみや・こうたろう」と読み、日本ハムの内野手として知られています。名字の漢字は同じですが、読み方も選手としての経歴も異なります。
まとめ:清宮虎多朗の今後は161キロの才能を生かせる環境選びが鍵
清宮虎多朗は、八千代松陰高校から2018年育成ドラフト1位で楽天に入団し、右肘の手術や2度の戦力外通告を経験しながら、2度にわたって支配下登録を勝ち取った投手だ。
2023年には楽天でイースタン・リーグ最多セーブを獲得。2024年には楽天で支配下登録され、戦力外後は日本ハムの育成選手として再出発した。2026年7月には161キロを記録し、背番号94で再び支配下選手となった。
しかし、1軍通算4試合、防御率15.00という数字が示すように、プロの1軍で結果を残すことは容易ではなかった。特に2026年は支配下復帰後の登板が1試合にとどまり、制球面にも課題が残った。
一方で、最速161キロの直球、2023年の22セーブ、2026年のファーム20奪三振という実績は、今後の可能性を考えるうえで見逃せない。
2026年10月26日の契約非更新通達後、本人は育成契約の打診を受けていることを認めながら、さまざまな可能性を検討すると表明した。
今後の最大の焦点は、日本ハムで育成から再出発するのか、それとも他球団で新たな挑戦を選ぶのかという点だ。2度の支配下登録を経験した161キロ右腕が、次の舞台でどのような結果を残すのか。現役続行に向けた本人の決断と正式な契約発表が注目される。