最初に整理しておきたいのは、王林が戻ったのは「りんご娘」というグループではなく、運営母体である芸能事務所のリンゴミュージックだという点です。
リンゴミュージックは2026年4月1日、公式サイトで王林の所属復帰を発表しました。発表文では、3月31日をもって前所属事務所のボンドを退所し、4月1日からリンゴミュージックに復帰したと説明しています。
「同年4月1日よりリンゴミュージックに復帰することをご報告いたします。」
これはリンゴミュージックによる公式発表の内容です。王林が再び古巣の組織に所属することになったのは事実ですが、りんご娘の現役メンバーとして活動を再開したという発表ではありません。
2026年11月現在のりんご娘のメンバーりんご娘は2000年7月に誕生した青森県弘前市を拠点とするダンス&ボーカルユニットです。リンゴミュージックの公式サイトでは、2026年11月現在、次の4人がメンバーとして掲載されています。
- ピンクレディ
- はつ恋ぐりん
- 金星
- スターキングデリシャス
公式プロフィールにも王林はグループのメンバーとしてではなく、独立した所属アーティストとして掲載されています。つまり、現在の関係は「王林はリンゴミュージック所属のアーティスト、りんご娘は同事務所が展開する別のグループ」という整理が正確です。
【経歴・年表】弘前アクターズスクールからりんご娘のリーダーへ

王林の芸能活動は、りんご娘への加入から始まったわけではありません。幼少期から弘前の芸能活動に参加し、妹分グループで経験を積んだ後、りんご娘のメンバーになりました。
1998年4月8日生まれ、青森県弘前市出身。小学3年生で弘前アクターズスクールに入り、2007年からアルプスおとめとして活動しています。2013年には、りんご娘の7期メンバーとして加入しました。
王林の活動歴を時系列で整理この年表から分かるのは、王林が長期間にわたって青森の芸能活動を土台にキャリアを築いてきたことです。りんご娘に所属した期間は2013年から2022年3月までの約9年間。後半はリーダーとしてグループを支えました。
ラストアイドルのGood Tearsでも活動王林は2017年、テレビ朝日系のオーディション番組「ラストアイドル」に関連するセカンドユニット、Good Tearsにも参加しました。
地方アイドルとしての活動だけでなく、全国放送の番組を通じて知名度を広げた経験は、その後のソロタレントとしての活動にもつながっています。2018年6月には、りんご娘専任の活動に戻りました。
【卒業理由の真相】なぜ王林はりんご娘を離れたのか?
王林の卒業について、最も大切なのは本人がグループを続けたい気持ちを持っていた一方、メンバー全員がそれぞれの将来を考えて卒業を選択したという経緯です。
2022年2月9日、りんご娘の公式noteは、とき、王林、ジョナゴールド、彩香の4人が同年3月末でグループを卒業すると発表しました。
この発表は王林だけの脱退ではありません。当時のメンバー全員が同じタイミングで卒業するという、グループの大きな世代交代でした。
王林自身は卒業を望んでいたわけではなかった公式noteに掲載された本人のメッセージには、卒業を決めるまでの葛藤が記されています。
「私はこの4人でりんご娘として生きていきたいという想いが強かった」
王林はリーダーとして、4人の体制を維持する方法を模索したと説明しています。しかし、メンバーそれぞれの次の目標に向かう意思は固く、最終的にはその決断を尊重することにしました。
この経緯については、2022年3月のオリコンによるインタビューでも詳しく語られています。
王林によると、当時は新型コロナウイルスの影響でグループ活動が制限されていました。本来予定していたりんご娘20周年の全国ツアーも中止になり、メンバーが将来について考える時間が増えていたといいます。
王林自身は活動を続けたい気持ちが強く、メンバーを引き止めたいと考えていました。しかし、活動が止まっていた時期にメンバーが将来への不安を感じていたことも理解していました。話し合いを重ねる中で、苦しい決断を受け入れていったのです。
4人が卒業した背景にあった世代交代卒業の背景には、個人の夢を追いかけることと、グループの歴史を次の世代につなぐことの両方がありました。
リンゴミュージック代表の発表では、りんご娘を個人の夢を実現するためのステップと位置づけ、卒業後はそれぞれが好きなことを生かして活躍することへの期待が示されました。
実際に、とき、ジョナゴールド、彩香もそれぞれの進路を選択しています。ジョナゴールドはソロアーティストとして音楽活動を続ける意向を示し、彩香はモデルの夢を追うことを発表しました。
王林と元メンバーの関係は悪化したのか?不仲説を検証4人全員が同時に卒業したことから、ファンの間ではメンバー間の関係について疑問を持つ人もいます。しかし、公式発表や当時のインタビューで説明された卒業の経緯は、メンバーそれぞれの将来設計とグループの世代交代です。
少なくとも公表された資料からは、不仲が卒業の原因だったと判断できる根拠はありません。
むしろ、ジョナゴールドは公式メッセージで、別々の道に進んでも互いに高め合える仲間であることに変わりはないと伝えています。王林も新しい目標に向かうメンバーと、新体制のりんご娘を応援してほしいと呼びかけました。
【ボンド退所理由】2026年にリンゴミュージックへ戻った背景
2026年4月1日の復帰発表を理解するには、2022年の卒業後に王林がどのような所属形態で活動してきたのかを整理する必要があります。
王林はりんご娘卒業後、ソロタレントとして活動の幅を広げ、芸能事務所ボンドに所属していました。その後、2026年3月31日付でボンドとの専属契約が終了。翌4月1日からリンゴミュージックに所属することになりました。
ボンド退所は契約満了によるもの2026年3月31日、ボンドは公式サイトで王林との専属契約について発表しました。
「契約満了により弊社を退社いたしました」
同社は王林との活動を振り返って感謝を示し、今後の活躍を応援するメッセージも発表しています。退所に伴うトラブルや解雇を示す内容ではなく、公式に説明された理由は契約満了です。
一方、デイリースポーツは関係者の話として、王林が以前から音楽やファッションを中心とした活動を希望しており、契約満了のタイミングで今後の方向性について話し合った結果、退所と復帰が決まったと報じています。
したがって、音楽・ファッションへの志向が背景にあったという報道はありますが、王林本人が退所理由を詳細に説明した公式コメントとは区別して理解する必要があります。
なぜリンゴミュージックへの復帰が自然だったのかリンゴミュージックは、王林が幼少期から芸能活動を積み重ねてきた青森の芸能プロダクションです。
王林は弘前アクターズスクール、アルプスおとめ、りんご娘という流れで活動してきました。青森を活動の基盤にしてきた本人にとって、リンゴミュージックへの復帰はキャリアの原点に近い環境に戻る選択でもあります。
加えて、同事務所は地域密着型の芸能プロダクションとして、青森から全国に向けたエンターテインメントの発信を掲げています。王林が取り組む地方創生やファッションプロデュースとの方向性にも接点があります。
【ソロ活動の現在】Ourin-王林-の音楽・テレビ・ファッション
王林はりんご娘卒業後、タレント活動だけに専念してきたわけではありません。音楽、ファッション、テレビ、地域プロジェクトなど、複数の分野で活動しています。
1.Ourin-王林-名義で歌手活動2023年、王林は「Ourin-王林-」名義で音楽活動を本格化させました。
同年11月15日にファーストシングル「ハイテンション / Play The Game」をリリース。2024年には「Dear My Friend」と、ドラマ『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』のオープニングテーマに起用された「So what」を発表しています。
2025年6月27日には、音楽プロジェクトempty disc.の楽曲「Please or Please」にボーカルとして参加しました。ボカロPの晴いちばん、イラストレーターのtabiと組んだ作品で、ソロ歌手としての活動に加えて、他のクリエイターとの共同制作にも取り組んでいます。
音楽活動では、バラエティー番組で知られる王林とは異なるアーティストとしての表現が見られます。グループ時代の経験を生かしながら、自分の名前を冠した音楽活動を展開している点が特徴です。
2.テレビ番組・タレント活動テレビでは、津軽弁を生かしたトークと独特の感性が持ち味です。リンゴミュージックの公式プロフィールには、次のような出演番組が掲載されています。
- 『ヒルナンデス!』金曜レギュラー
- 『天才てれびくん』
- 『くりぃむクイズ ミラクル9』
- 『秘密のケンミンSHOW』
- 『THE突破ファイル』
- 『金バク!』
また、ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官』や映画『バカ塗りの娘』、映画『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』など、映像作品への出演実績もあります。
タレントとしての強みは、単に方言を話すことではありません。青森の文化や生活感を全国の視聴者に伝えられることにあります。
2022年のオリコンインタビューでは、津軽弁を自分の個性として大切にする姿勢を語っていました。東京で活動するために地元の言葉を消すのではなく、青森の文化をそのまま発信するという考え方は、王林のタレント活動を特徴づけています。
3.ファッションブランド「What Is Heart(わいは)」王林は2023年3月、自身のアパレルブランド「What Is Heart(わいは)」を立ち上げました。
ブランド名の「わいは」は、津軽地方の言葉を連想させる名称です。ファッションを通じて自分の感性や青森とのつながりを表現する取り組みであり、タレント活動とは異なる事業領域にも挑戦してきたことが分かります。
4.2026年の新展開「OURIN PROJECT」2026年の王林の活動で特に注目されるのが、青森県弘前市を舞台にした「OURIN PROJECT」です。
2026年4月、王林は弘南鉄道大鰐線を盛り上げるための地域活性化プロジェクトを始動しました。大鰐線は2028年3月末での運行休止が予定されており、王林は沿線地域の魅力を掘り起こす取り組みを進めています。
プロジェクトの第一弾として中央弘前駅に期間限定店舗を展開。その後、2026年7月25日には「57cafe」と「中央弘前混ぜそばセンター」が本格オープンしました。弘前市の観光情報サイトでも、王林がプロデュースする店舗として紹介されています。
この活動の意義は、単に地元で飲食店をプロデュースしたことにとどまりません。鉄道の利用促進、地域の観光、飲食、交流の場づくりを組み合わせ、地元の課題をエンターテインメントの力で盛り上げようとしている点にあります。
りんご娘時代から続く青森への思いが、2026年には地域事業という新しい形に広がっているのです。
【プロの結論】王林とりんご娘の関係から分かるキャリアの本質
王林の経歴を振り返ると、2022年の卒業と2026年のリンゴミュージック復帰は、必ずしも矛盾する選択ではありません。
2022年には、当時の4人で続けることを望みながらも、メンバーそれぞれの将来を尊重してグループを卒業しました。そして2026年には、個人としての経験を積んだうえで、青森を活動の基盤とする組織に戻っています。
この流れを理解するためには、次の3つの関係を分けて考える必要があります。
1. グループとの関係: りんご娘は2022年3月に卒業済み。2026年も現役メンバーではない。
2. 事務所との関係: 2026年4月1日からリンゴミュージックに所属。
3. 仕事との関係: タレント、歌手、モデル、ファッションプロデュース、地域活性化などを並行して展開。
特に注目したいのは、王林が青森を離れて全国区のタレントになった後も、地元とのつながりを活動の中心に置いていることです。
テレビ出演で青森の文化を伝えるだけでなく、音楽やファッションを通じて地域の魅力を発信し、2026年には鉄道沿線のまちづくりにも取り組んでいます。
つまり、王林のキャリアは「アイドルを卒業してタレントになった」という単純な変化ではありません。青森で育てた知名度や経験を、全国向けの芸能活動と地域への還元の両方に生かす方向へ広がっています。
【王林とりんごの娘】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:王林は2026年現在、りんご娘のメンバーですか?
いいえ。2022年3月31日に卒業しています。2026年4月1日に復帰したのは、りんご娘ではなく所属事務所のリンゴミュージックです。
Q2:王林がりんご娘を卒業した理由は何ですか?
メンバー全員が将来の目標を考えた結果です。王林自身は4人で活動を続けたい気持ちがありましたが、話し合いを重ねた末に、他のメンバーの意思を尊重しました。コロナ禍による活動制限も背景にありました。
Q3:王林がボンドを退所した理由は何ですか?
公式発表では2026年3月31日の契約満了による退所とされています。デイリースポーツは、音楽やファッションを中心とした活動への希望が背景にあったと関係者の話として報じています。
Q4:王林は現在、歌手としても活動していますか?
はい。「Ourin-王林-」名義で音楽活動をしています。2023年にファーストシングルをリリースし、2024年には「So what」、2025年には「Please or Please」に参加しました。
Q5:王林の出身地はどこですか?
青森県弘前市です。小学3年生で弘前アクターズスクールに入り、アルプスおとめを経て、りんご娘のメンバーになりました。
Q6:現在のりんご娘には誰が所属していますか?
2026年11月時点の公式プロフィールでは、ピンクレディ、はつ恋ぐりん、金星、スターキングデリシャスの4人です。
まとめ:王林はりんご娘を卒業後、青森を軸に新しいステージへ
王林は2013年にりんご娘へ加入し、リーダーとして約9年間活動した後、2022年3月31日に卒業しました。当時の4人全員が卒業したのは、それぞれが次の目標に進むための決断でした。
卒業後はボンドに所属し、タレント、モデル、歌手として活躍。2026年3月31日に契約満了で退所し、4月1日からはリンゴミュージックに復帰しています。
ただし、りんご娘に再加入したわけではありません。現在は独立したアーティストとして活動しながら、OURIN PROJECTなどを通じて青森の地域振興にも力を入れています。
王林の歩みを理解するうえで大切なのは、りんご娘を卒業したことと、青森との関係を終えたことを混同しないことです。むしろ、グループ卒業後も地元への思いを持ち続け、活動領域を広げてきたことが、2026年のリンゴミュージック復帰につながる大きな流れになっています。
これからの王林は、全国区のタレントとしての活動に加え、音楽、ファッション、地域プロデュースという複数の顔を持つ存在として、青森からどのような発信を続けていくのかが注目されます。
主な参考資料
- リンゴミュージック公式サイト「王林 リンゴミュージック復帰のお知らせ」「所属アーティスト」
- りんご娘公式note「とき・王林・ジョナゴールド・彩香 グループ卒業のお知らせ・メッセージ」
- ユニバーサルミュージック公式プロフィール・ディスコグラフィー
- オリコンニュース「王林、りんご娘卒業後も青森を拠点に活動する覚悟」
- デイリースポーツ「王林 所属事務所を退所 地元・青森の古巣事務所に復帰し活動継続」
- 弘前市観光情報サイト「57cafe&中央弘前混ぜそばセンター」