2026年のレギュラーシーズンで両チームが対戦したのは合計13試合。内訳はヤンキースの7勝、レッドソックスの6勝だった。シーズンを通じて一方的な展開が続いたわけではなく、球場や対戦時期によって勝敗が大きく入れ替わっている。
加えて、9月29日と30日のワイルドカードシリーズを加えると、2026年の直接対決は合計15試合でヤンキースの9勝6敗となる。ただし、レギュラーシーズンの7勝6敗と、ポストシーズンの2勝0敗は分けて評価する必要がある。両者は異なる条件で行われた試合だからだ。
2026年の対戦結果を集計した試合記録でも、レギュラーシーズンの13試合とポストシーズンの2試合を確認できる。
【全15試合を一覧】4月から9月までの試合結果とスコア

2026年の対戦は4月にフェンウェイ・パークで開幕し、6月、8月と続いた。レギュラーシーズン最後の対戦は8月30日。その後、両チームはワイルドカードシリーズで再び顔を合わせた。
以下は、レギュラーシーズン13試合とポストシーズン2試合をまとめた一覧だ。スコアは左側がレッドソックス、右側がヤンキースとなっている。
出典:2026年の試合日程・試合記録、MLBポストシーズン記録。
4月はヤンキースが3連勝した一方、6月25日から28日までのフェンウェイでの4連戦ではレッドソックスが全勝。8月のヤンキー・スタジアムでの対戦では、ヤンキースが4試合中3試合を制した。
特に注目したいのは8月29日のダブルヘッダーだ。第1試合はレッドソックスが6対0で完勝したものの、第2試合はヤンキースが9対2で取り返した。翌30日にはヤンキースが16対1と大勝し、レギュラーシーズンを勝ち越しで締めくくった。
【球場別成績】ヤンキー・スタジアム優勢、フェンウェイでは拮抗
ヤンキース対レッドソックスの成績を理解するうえで、球場別の数字は欠かせない。両球団の本拠地は、ニューヨークのヤンキー・スタジアムとボストンのフェンウェイ・パーク。2026年は、この2球場で対照的な結果が生まれた。
フェンウェイ・パークではレッドソックスが4勝3敗
2026年レギュラーシーズン
4月の3連戦はヤンキースが全勝。しかし6月の4連戦ではレッドソックスが4連勝し、ホームでの対戦を勝ち越した。
フェンウェイでの13試合中の7試合は、ヤンキースが3勝4敗。4月にヤンキースが主導権を握ったものの、6月の4連戦ではレッドソックスが攻撃力を発揮し、対戦成績を逆転させた。
とりわけ6月28日の試合は延長10回までもつれ込んだ接戦だった。最終的にはボストンが5対4で勝利。4連戦をすべて取ったことは、レギュラーシーズンの対戦成績を1勝差にとどめた大きな要因となった。
ヤンキー・スタジアムではヤンキースが4勝2敗
2026年レギュラーシーズン
6試合でヤンキースが4勝。8月29日のダブルヘッダーでは1勝1敗だったが、8月30日に16対1で大勝した。
ヤンキースの本拠地では、レギュラーシーズン6試合で4勝2敗。フェンウェイとは反対に、ホームチームが優位な結果を残した。
さらに9月29日、30日のワイルドカードシリーズ2試合もヤンキー・スタジアムで開催された。ポストシーズンを含めると同球場での2026年の直接対決は8試合となり、ヤンキースが6勝2敗。フェンウェイでの7試合はレッドソックスが4勝3敗だった。
ただし、球場別の数字だけから球場の広さやフェンスの形状が勝敗を決定したと判断することはできない。投手の状態、打線の組み合わせ、連戦の疲労なども結果を左右する。今回の数字が示すのは、2026年の両チームがホームで異なる強さを発揮したという事実だ。
【9月29日・30日】ワイルドカードシリーズを決めた投打
2026年のヤンキース対レッドソックスで、最も大きな意味を持ったのが9月末のアメリカンリーグ・ワイルドカードシリーズだった。3試合制のシリーズで、ヤンキースは最初の2試合を連取。レッドソックスに第3戦の機会を与えず、地区シリーズ進出を決めた。
9月29日・第1戦:9対0でヤンキースが完封勝利初戦の主役は先発投手のカム・シュリットラーと一塁手のベン・ライスだった。
シュリットラーは6回1/3を無失点、10奪三振、被安打2、与四球1という圧倒的な内容。レッドソックス打線に得点を許さず、試合の流れを完全にヤンキースへ引き寄せた。
打線ではライスが2本塁打を放ち、そのうち1本は満塁本塁打。4安打、6打点という大活躍で、9対0の勝利を演出した。
この試合で興味深かったのは、ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジが負傷の影響で出場できなかったことだ。主力を欠く状況でも、若手を含む選手たちが得点を重ね、投手陣も相手打線を封じ込めた。MLB公式の試合レポートも、シュリットラーとライスの活躍を勝利の中心として取り上げている。
9月30日・第2戦:6回の猛攻で9対2第2戦はマックス・フリードが先発。6回を投げてレッドソックスの得点を1点に抑え、チームを勝利に導いた。
一方、レッドソックスにも反撃の瞬間はあった。ウィルソン・コントレラスが6回にソロ本塁打を放ち、試合に勢いを呼び込もうとした。しかし、その直後のヤンキースの攻撃が勝負を決定づける。
ヤンキースは6回裏に一挙6得点。コディ・ベリンジャーの3ラン本塁打などでリードを大きく広げ、最終的に9対2で勝利した。
MLB公式のレッドソックス側の試合レポートによると、ボストンは2試合で合計18失点、わずか2得点。第2戦の6回に一時的な反撃を見せたものの、試合の流れを変えるには至らなかった。
2試合の結果が示した両チームの違いワイルドカードシリーズの2試合を通じて、ヤンキースは投手力と長打力の両方で優位に立った。第1戦ではシュリットラーが三振を量産し、第2戦ではフリードが安定した投球を披露。打線も2試合連続で9得点を挙げている。
一方のレッドソックスは、得点力を発揮できなかった。レギュラーシーズンでヤンキースに1勝差まで迫ったチームが、短期決戦では攻守の歯車をかみ合わせられなかったことが敗退につながった。
この2連勝は、2025年のワイルドカードシリーズに続くヤンキースのレッドソックス戦でのポストシーズン勝利でもある。2025年は2勝1敗、2026年は2勝0敗で、2年連続でヤンキースがライバルを退けた。
【アメリカンリーグ東地区】勝ち越しでも頂点には届かなかった
ヤンキースとレッドソックスの直接対決だけを見ると、2026年はニューヨークが優位だった。しかし、アメリカンリーグ東地区全体の順位を確認すると、もう一つの事実が見えてくる。
地区優勝を果たしたのはタンパベイ・レイズだった。ヤンキースは2位、レッドソックスは3位でシーズンを終えている。
2026年ア・リーグ東地区の最終順位
- 1位:タンパベイ・レイズ 98勝64敗
- 2位:ニューヨーク・ヤンキース 93勝68敗
- 3位:ボストン・レッドソックス 87勝75敗
- 4位:ボルチモア・オリオールズ 79勝82敗
- 5位:トロント・ブルージェイズ 79勝83敗
MLBの2026年最終順位では、レイズが勝率.605で地区首位。ヤンキースとは4.5ゲーム差、レッドソックスとは11ゲーム差だった。直接対決で勝ち越したヤンキースも、地区優勝には届かなかった。
ヤンキースのポストシーズンは地区シリーズで終了ワイルドカードシリーズを突破したヤンキースは、次のアメリカンリーグ地区シリーズでレイズと対戦した。しかし、ここでは状況が一変する。
第1戦は0対1、第2戦は2対5、第3戦は3対4。ヤンキースは3試合連続で敗れ、シリーズ0勝3敗で敗退した。
特に第2戦では4失策を記録し、守備の乱れが敗北につながった。MLB公式のヤンキース側の試合報道でも、4失策が大きな敗因として取り上げられている。第3戦も1点差で落とし、ワイルドカードシリーズの勢いを地区シリーズへ持ち込めなかった。
レッドソックスはワイルドカードでシーズン終了レッドソックスはヤンキースに2連敗し、ポストシーズンから姿を消した。2026年は87勝75敗で勝ち越していたものの、短期決戦では打線が機能せず、2試合でわずか2得点に終わった。
つまり、2026年の両チームのポストシーズン結果は次のように整理できる。
- ヤンキース:ワイルドカードシリーズ2勝0敗で突破、地区シリーズ0勝3敗で敗退。
- レッドソックス:ワイルドカードシリーズ0勝2敗で敗退。
ヤンキースがレッドソックスとの直接対決を制したことは確かだが、最終的にアメリカンリーグ優勝争いに残ったのはレイズだった。これが2026年のポストシーズン全体を振り返ったときの要点である。
【歴代対戦成績】100年を超えるライバル関係と2026年の位置
ヤンキースとレッドソックスの対立は、単なる同地区の順位争いではない。両チームの対戦は1903年に始まり、100年以上にわたってアメリカ野球を代表するライバル関係として続いてきた。
2026年の7勝6敗という数字を歴史の中で捉えるには、過去の名勝負や球団の歩みも知っておきたい。
通算ではヤンキースが優位Statheadの2026年までの集計によると、レギュラーシーズンの通算成績はヤンキースが1256勝1043敗14分け。ポストシーズンの通算成績もヤンキースが16勝13敗とリードしている。
長期的な数字ではヤンキースが優位だが、シーズン単位ではレッドソックスが勝ち越す年もある。2026年のように、レギュラーシーズンとポストシーズンで勝敗の差が大きくなることも珍しくない。
歴史を変えた主な出来事
1919年:ベーブ・ルースの移籍
球団間の関係を象徴する歴史的な移籍
レッドソックスからヤンキースへベーブ・ルースが移籍。ヤンキースはその後、黄金時代を築き、ボストンは長期間ワールドシリーズ制覇から遠ざかった。「バンビーノの呪い」と呼ばれる伝説の出発点として知られる。
1978年:バッキー・デントの本塁打
アメリカンリーグ東地区の同率首位を決める1試合で、ヤンキースのバッキー・デントが逆転3ランを放ち、5対4で勝利。公式のポストシーズンシリーズではないものの、両球団の歴史に残る名勝負となった。
2003年:ア・リーグ優勝決定シリーズ
7試合に及ぶ激闘の末、ヤンキースが4勝3敗でシリーズを制した。第7戦ではアーロン・ブーンがサヨナラ本塁打を放ち、ライバル対決の象徴的な場面となった。
2004年:レッドソックスの歴史的逆転
ヤンキースが3勝0敗とリードしたシリーズを、レッドソックスが4連勝で逆転。MLBのポストシーズン史上初めて、0勝3敗からシリーズを制したチームとなった。その勢いでワールドシリーズも制覇した。
2025~2026年:ワイルドカードで2年連続対決
2025年はヤンキースが2勝1敗、2026年は2勝0敗。近年のポストシーズンではニューヨークが連続してボストンを退けている。
これらの歴史を見ると、両チームの関係が単純な勝敗の積み重ねではないことが分かる。球団の栄光、移籍、地区優勝争い、ポストシーズンの逆転劇など、時代ごとに異なる物語がライバル関係を形作ってきた。
【プロの結論】2026年の勝敗から読み解く本当の勢力図
2026年のヤンキース対レッドソックスを評価する際、最も大切なのは、レギュラーシーズンとポストシーズンを分けて考えることだ。
レギュラーシーズンは7勝6敗。ヤンキースが勝ち越したものの、その差はわずか1勝だった。フェンウェイではレッドソックスが勝ち越し、ヤンキー・スタジアムではヤンキースが勝ち越している。年間を通じて圧倒的な差があったわけではない。
しかし、ワイルドカードシリーズでは状況が違った。ヤンキースは2試合合計18対2という大差をつけ、投手陣と打線の両面でレッドソックスを上回った。短期決戦における完成度という点では、ニューヨークに明確な優位性があった。
一方で、ヤンキースはその後の地区シリーズでレイズに3連敗している。レッドソックスとの直接対決に勝ったからといって、リーグ全体で最も強いチームだったわけではない。
2026年の結果から導き出せる評価基準は、次の3点だ。
- 年間の実力を比較するならレギュラーシーズンの勝敗を見る。 7勝6敗は接戦であり、圧倒的な実力差を意味しない。
- 短期決戦の強さを判断するならポストシーズンを見る。 18対2の2連勝は、ヤンキースの投打の完成度を示す結果だった。
- リーグ全体での競争力を判断するなら最終順位と次のシリーズを見る。 地区優勝を果たしたレイズと、地区シリーズで敗退したヤンキースの差も重要だ。
伝統のライバル対決を正確に評価するには、一つの試合やシリーズだけでなく、年間を通した成績とポストシーズンの進出状況を合わせて見る必要がある。2026年はヤンキースが直接対決で優位に立った一方、アメリカンリーグ全体の頂点には届かなかったシーズンだった。
【ヤンキース対レッドソックス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のヤンキース対レッドソックスの対戦成績は?
A1:レギュラーシーズンはヤンキースの7勝6敗です。ポストシーズンのワイルドカードシリーズでもヤンキースが2連勝したため、2026年の全15試合ではヤンキースが9勝6敗となりました。
Q2:2026年9月29日と30日の試合結果は?
A2:9月29日の第1戦はヤンキースが9対0、9月30日の第2戦は9対2で勝利しました。2試合合計18対2でヤンキースがシリーズを制しています。
Q3:2026年の最後の対戦はいつで、次の試合日程は?
A3:2026年最後の直接対決は9月30日のワイルドカードシリーズ第2戦です。ヤンキースが9対2で勝利しました。2026年の両チームの対戦日程はすべて終了しており、今季中に予定されている次の試合はありません。
まとめ:2026年はヤンキースが直接対決を制するも、課題を残す結果に
2026年のヤンキース対レッドソックスは、レギュラーシーズン7勝6敗、ワイルドカードシリーズ2勝0敗でヤンキースが勝ち越した。特に9月29日、30日の2連勝は、伝統のライバル対決における大きな節目となった。
球場別では、フェンウェイ・パークでレッドソックスが4勝3敗、ヤンキー・スタジアムでヤンキースがレギュラーシーズン4勝2敗。ポストシーズンも含めれば、ヤンキースの本拠地での優位性がさらに際立つ。
ただし、ヤンキースは地区シリーズでレイズに3連敗し、レッドソックスもワイルドカードで敗退。両チームともワールドシリーズ進出には届かなかった。
100年以上続くライバル関係は、2026年も新たな歴史を刻んだ。次の対戦で注目したいのは、ヤンキースがポストシーズンで示した優位性を維持できるか、そしてレッドソックスが直接対決での巻き返しを果たせるかという点だ。勝敗だけでなく、球場別成績、投手陣、短期決戦での対応力まで見れば、この伝統の一戦をより深く楽しめる。