2026年の甲子園は、春のセンバツで大阪桐蔭、夏の全国高校野球選手権大会で智弁和歌山が頂点に立った。春は大阪桐蔭が智弁学園を7-3で破り、夏は智弁和歌山が健大高崎との接戦を4-3で制した。伝統校の実績と新たな優勝校の誕生が交差する、記録に残るシーズンとなった。
甲子園の歴代優勝校を調べる際には、春の選抜高等学校野球大会と夏の全国高等学校野球選手権大会を分けて確認する必要がある。大会の歴史も出場校の選考方法も異なるためだ。2026年終了時点では、春夏通算最多優勝は中京大中京の11回、大阪桐蔭が10回で続く。都道府県別では大阪が27回でトップに立っている。
【まず押さえたい】春のセンバツと夏の甲子園は何が違う?

甲子園の全国大会は、大きく分けて春と夏の2大会で構成される。
春は「選抜高等学校野球大会」、通称センバツ。夏は「全国高等学校野球選手権大会」である。
両大会は同じ阪神甲子園球場を舞台にすることが多いものの、出場校の決まり方や大会の歴史には明確な違いがある。
春のセンバツは秋の実績を重視する選抜大会春のセンバツは1924年に始まった大会で、2026年に第98回を迎えた。
最大の特徴は、都道府県大会を勝ち抜けば自動的に出場できる大会ではないことだ。
日本高等学校野球連盟の大会要項によると、各都道府県の高等学校野球連盟が候補校を推薦し、選考委員会が秋季大会の成績や試合内容などを基に出場校を選ぶ。校風や品位も選考に関係する。
2026年大会は32校が出場。春の優勝校には紫紺の優勝旗が授与される。
夏の選手権は地方大会を勝ち抜いた代表校が集結夏の選手権大会は1915年に第1回が開催された。春よりも歴史が古く、2026年には第108回を迎えている。
夏の最大の特徴は、全国各地の地方大会を勝ち抜いた代表校が集まることだ。
全国の高校球児にとって、地方大会を突破して甲子園に出場すること自体が大きな目標になる。
夏は一発勝負のトーナメントであり、敗れればその時点で大会が終わる。連戦による投手起用や暑さへの対応も、春とは異なる難しさを生む。
春夏の違いを比較| 比較項目 | 春のセンバツ | 夏の選手権 |
|---|---|---|
| 正式名称 | 選抜高等学校野球大会 | 全国高等学校野球選手権大会 |
| 第1回 | 1924年 | 1915年 |
| 2026年大会 | 第98回 | 第108回 |
| 出場校の決定 | 秋季大会などを基に選考 | 地方大会を勝ち抜いた代表 |
| 大会の特徴 | 選抜方式 | 地方予選を経た代表校による大会 |
| 2026年優勝 | 大阪桐蔭 | 智弁和歌山 |
【春のセンバツ】歴代優勝校一覧1924年~2026年
春の選抜高等学校野球大会は、全国の強豪校が新チームの実力を示す舞台として発展してきた。
大阪桐蔭、東邦、中京商、PL学園など、複数回の優勝を経験した学校が歴史に名を刻んでいる。
以下は第1回から2026年までの歴代優勝校である。校名は原則として当時の大会記録に基づいている。
2020年代の優勝校- 2026年:大阪桐蔭
- 2025年:横浜
- 2024年:健大高崎
- 2023年:山梨学院
- 2022年:大阪桐蔭
- 2021年:東海大相模
- 2020年:新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止
2026年の優勝校は大阪桐蔭。決勝で智弁学園を7-3で破り、春の頂点に立った。
大阪桐蔭は2022年、2018年、2017年、2012年にも優勝しており、2026年の優勝によってセンバツ通算5回目の制覇となった。
2010年代の優勝校- 2019年:東邦
- 2018年:大阪桐蔭
- 2017年:大阪桐蔭
- 2016年:智弁学園
- 2015年:敦賀気比
- 2014年:龍谷大平安
- 2013年:浦和学院
- 2012年:大阪桐蔭
- 2011年:東海大相模
- 2010年:興南
この年代では大阪桐蔭が存在感を発揮した。2017年と2018年には連続優勝を達成し、2012年にも優勝している。
また、2010年の興南、2011年の東海大相模、2019年の東邦など、地域を代表する強豪校も優勝を経験した。
2000年代の優勝校- 2009年:清峰
- 2008年:沖縄尚学
- 2007年:常葉学園菊川
- 2006年:横浜
- 2005年:愛工大名電
- 2004年:済美
- 2003年:広陵
- 2002年:報徳学園
- 2001年:常総学院
- 2000年:東海大相模
2000年代は、沖縄尚学、清峰、済美など、春の大会で初めて全国制覇を成し遂げた学校が注目された時代でもある。
特に2008年の沖縄尚学は、沖縄県勢の春の強さを印象づけた優勝だった。
1990年代の優勝校- 1999年:沖縄尚学
- 1998年:横浜
- 1997年:天理
- 1996年:鹿児島実
- 1995年:観音寺中央
- 1994年:智弁和歌山
- 1993年:上宮
- 1992年:帝京
- 1991年:広陵
- 1990年:近大付
1990年代には、横浜、帝京、天理、智弁和歌山など、後の高校野球を代表する強豪校が優勝している。
1994年には智弁和歌山が春の初優勝を果たした。2026年夏の優勝につながる同校の全国大会の歴史は、この時代から始まっている。
1980年代の優勝校- 1989年:東邦
- 1988年:宇和島東
- 1987年:PL学園
- 1986年:池田
- 1985年:伊野商
- 1984年:岩倉
- 1983年:池田
- 1982年:PL学園
- 1981年:PL学園
- 1980年:高知商
1980年代はPL学園や池田が優勝を重ねた。
特にPL学園は1981年と1982年に連続優勝し、1987年にも再び春の頂点に立った。池田も1983年、1986年に優勝している。
1970年代の優勝校- 1979年:箕島
- 1978年:浜松商
- 1977年:箕島
- 1976年:崇徳
- 1975年:高知
- 1974年:報徳学園
- 1973年:横浜
- 1972年:日大桜丘
- 1971年:日大三
- 1970年:箕島
箕島は1970年、1977年、1979年に優勝。和歌山県を代表する伝統校として、春の歴史に大きな足跡を残した。
1960年代の優勝校- 1969年:三重
- 1968年:大宮工
- 1967年:津久見
- 1966年:中京商
- 1965年:岡山東商
- 1964年:徳島海南
- 1963年:下関商
- 1962年:作新学院
- 1961年:法政二
- 1960年:高松商
中京商は1966年に優勝。後の中京大中京につながる歴史的な実績である。
作新学院、法政二、高松商など、現在も高校野球ファンに知られる学校がこの年代の優勝校に名を連ねる。
1950年代の優勝校- 1959年:中京商
- 1958年:済々黌
- 1957年:早稲田実
- 1956年:中京商
- 1955年:浪華商
- 1954年:飯田長姫
- 1953年:洲本
- 1952年:静岡商
- 1951年:鳴門
- 1950年:韮山
中京商は1956年と1959年に優勝し、愛知県勢の伝統を支えた。
1940年代の優勝校- 1949年:北野
- 1948年:京都一商
- 1947年:徳島商
- 1942~1946年:第二次世界大戦の影響で中止
- 1941年:東邦商
- 1940年:岐阜商
戦争による中断を挟み、1947年に大会が再開された。
1930年代の優勝校- 1939年:東邦商
- 1938年:中京商
- 1937年:浪華商
- 1936年:愛知商
- 1935年:岐阜商
- 1934年:東邦商
- 1933年:岐阜商
- 1932年:松山商
- 1931年:広島商
- 1930年:第一神港商
この年代は東邦商、中京商、岐阜商など東海地方の学校が優勝を重ねた。
1920年代の優勝校- 1929年:第一神港商
- 1928年:関学中
- 1927年:和歌山中
- 1926年:広陵中
- 1925年:松山商
- 1924年:高松商
第1回大会の優勝校は高松商だった。
現在の高校野球につながる選抜大会の歴史は、この1924年の大会から始まっている。
【夏の甲子園】歴代優勝校一覧1915年~2026年
夏の全国高等学校野球選手権大会は、春のセンバツより9年早い1915年に始まった。
戦前の中等学校野球から現在の高校野球へと発展するなかで、全国各地の学校が優勝旗を手にしてきた。
ここでは第1回大会から2026年までの優勝校を年代別にまとめる。
2020年代の優勝校- 2026年:智弁和歌山
- 2025年:沖縄尚学
- 2024年:京都国際
- 2023年:慶応
- 2022年:仙台育英
- 2021年:智弁和歌山
- 2020年:新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止
2026年は智弁和歌山が健大高崎を4-3で破り、5年ぶり4度目の夏の優勝を達成した。
2025年には沖縄尚学が夏の初優勝を果たしている。沖縄県勢の全国制覇という観点でも、近年の夏の大会は印象的な結果が続いている。
2010年代の優勝校- 2019年:履正社
- 2018年:大阪桐蔭
- 2017年:花咲徳栄
- 2016年:作新学院
- 2015年:東海大相模
- 2014年:大阪桐蔭
- 2013年:前橋育英
- 2012年:大阪桐蔭
- 2011年:日大三
- 2010年:興南
大阪桐蔭は2012年、2014年、2018年に夏の優勝を果たした。
2010年の興南、2013年の前橋育英、2017年の花咲徳栄など、各地域の強豪校が全国の頂点を経験した年代でもある。
2000年代の優勝校- 2009年:中京大中京
- 2008年:大阪桐蔭
- 2007年:佐賀北
- 2006年:早稲田実
- 2005年:駒大苫小牧
- 2004年:駒大苫小牧
- 2003年:常総学院
- 2002年:明徳義塾
- 2001年:日大三
- 2000年:智弁和歌山
この年代で特に注目されるのが駒大苫小牧だ。
2004年、2005年に連続優勝を達成し、北海道勢の夏の歴史に大きな実績を残した。
2009年には中京大中京が優勝。伝統校の全国制覇回数をさらに積み重ねた。
1990年代の優勝校- 1999年:桐生第一
- 1998年:横浜
- 1997年:智弁和歌山
- 1996年:松山商
- 1995年:帝京
- 1994年:佐賀商
- 1993年:育英
- 1992年:西日本短大付
- 1991年:大阪桐蔭
- 1990年:天理
1990年代には横浜、智弁和歌山、大阪桐蔭など、後の春夏通算ランキング上位校が優勝している。
1996年の松山商は、夏の決勝で熊本工と対戦。延長戦の末に優勝を決めた試合は、現在も高校野球の名勝負として知られる。
1980年代の優勝校- 1989年:帝京
- 1988年:広島商
- 1987年:PL学園
- 1986年:天理
- 1985年:PL学園
- 1984年:取手二
- 1983年:PL学園
- 1982年:池田
- 1981年:報徳学園
- 1980年:横浜
PL学園は1983年、1985年、1987年に優勝し、1980年代の夏を代表する強豪校となった。
池田、横浜、天理、帝京なども優勝を経験している。
1970年代の優勝校- 1979年:箕島
- 1978年:PL学園
- 1977年:東洋大姫路
- 1976年:桜美林
- 1975年:習志野
- 1974年:銚子商
- 1973年:広島商
- 1972年:津久見
- 1971年:桐蔭学園
- 1970年:東海大相模
箕島は1979年に夏の優勝を達成。春の優勝実績と合わせ、和歌山県の高校野球を象徴する存在となった。
1960年代の優勝校- 1969年:松山商
- 1968年:興国
- 1967年:習志野
- 1966年:中京商
- 1965年:三池工
- 1964年:高知
- 1963年:明星
- 1962年:作新学院
- 1961年:浪商
- 1960年:法政二
中京商は1966年に優勝し、春夏の両大会で全国制覇を積み重ねた。
1950年代の優勝校- 1959年:西条
- 1958年:柳井
- 1957年:広島商
- 1956年:平安
- 1955年:四日市
- 1954年:中京商
- 1953年:松山商
- 1952年:芦屋
- 1951年:平安
- 1950年:松山東
松山商は1950年代にも優勝を経験し、長年にわたって全国大会で実績を重ねてきた。
1940年代の優勝校- 1949年:湘南
- 1948年:小倉
- 1947年:小倉中
- 1946年:浪華商
- 1941~1945年:戦争の影響で中断
- 1940年:海草中
1946年の大会は戦後再開されたものの、開催場所は阪神甲子園球場ではなく阪急西宮球場だった。翌1947年に甲子園球場へ戻っている。
1930年代の優勝校- 1939年:海草中
- 1938年:平安中
- 1937年:中京商
- 1936年:岐阜商
- 1935年:松山商
- 1934年:呉港中
- 1933年:中京商
- 1932年:中京商
- 1931年:中京商
- 1930年:広島商
中京商は1931年から1933年まで3連覇を達成。1937年にも優勝しており、戦前から圧倒的な実績を残していた。
1920年代の優勝校- 1929年:広島商
- 1928年:松本商
- 1927年:高松商
- 1926年:静岡中
- 1925年:高松商
- 1924年:広島商
- 1923年:甲陽中
- 1922年:和歌山中
- 1921年:和歌山中
- 1920年:関西学院中
- 1919年:神戸一中
- 1918年:米騒動の影響で中止
- 1917年:愛知一中
- 1916年:慶応普通部
- 1915年:京都二中
1915年の第1回大会は大阪府の豊中球場で開催された。
その後、1917年には鳴尾球場へ移り、1924年に甲子園球場が完成すると、同年の夏大会から新球場が舞台となった。
【決勝スコア・準優勝校】2024~2026年の春夏を比較
歴代優勝校を確認する際、優勝した学校だけでなく、決勝で敗れた準優勝校と得点差にも注目したい。
決勝スコアには、その大会を象徴する試合展開が表れている。
2024年から2026年までの春夏6大会を比較すると、接戦もあれば大差の試合もあり、優勝への道のりは大会ごとに異なっている。
| 年度・大会 | 優勝校 | 決勝スコア | 準優勝校 |
|---|---|---|---|
| 2026年春 | 大阪桐蔭 | 7-3 | 智弁学園 |
| 2026年夏 | 智弁和歌山 | 4-3 | 健大高崎 |
| 2025年春 | 横浜 | 11-4 | 智弁和歌山 |
| 2025年夏 | 沖縄尚学 | 3-1 | 日大三 |
| 2024年春 | 健大高崎 | 3-2 | 報徳学園 |
| 2024年夏 | 京都国際 | 2-1 | 関東一 |
2026年春の第98回選抜大会は、大阪桐蔭が優勝した。
決勝では奈良県の智弁学園と対戦し、7-3で勝利。大阪桐蔭にとって春夏通算10回目となる全国制覇の一つとなった。
大阪桐蔭は春の優勝回数でも5回を記録しており、センバツの歴史を代表する学校である。
2026年夏は智弁和歌山が4度目の夏制覇2026年8月22日の第108回全国高等学校野球選手権大会決勝では、智弁和歌山と健大高崎が対戦した。
試合は智弁和歌山が4-3で勝利。5年ぶり4度目の夏の優勝を達成した。
日刊スポーツの大会報道によれば、この優勝で智弁和歌山の夏の優勝回数はPL学園と並ぶ4回となり、春夏通算でも5回に到達した。
接戦が目立った2024年と2025年2024年春は健大高崎が報徳学園に3-2で勝利。夏は京都国際が関東一を2-1で破った。
2025年春は横浜が智弁和歌山に11-4で勝利し、夏は沖縄尚学が日大三を3-1で下した。
特に2024年夏の京都国際と関東一の決勝は1点差。2024年春も1点差で決着しており、決勝まで勝ち上がったチーム同士の実力が拮抗していた。
【学校別・都道府県別】甲子園優勝回数ランキング
甲子園の歴史を数字で比較すると、学校別と都道府県別で異なる特徴が見えてくる。
2026年夏終了時点の春夏通算優勝回数では、中京大中京が首位。大阪桐蔭が1回差で追いかける。
学校別・春夏通算優勝回数ランキング| 順位 | 高校名 | 春 | 夏 | 通算 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 中京大中京(愛知) | 4回 | 7回 | 11回 |
| 2位 | 大阪桐蔭(大阪) | 5回 | 5回 | 10回 |
| 3位 | PL学園(大阪) | 3回 | 4回 | 7回 |
| 3位 | 松山商(愛媛) | 2回 | 5回 | 7回 |
| 3位 | 広島商(広島) | 1回 | 6回 | 7回 |
| 6位 | 横浜(神奈川) | 4回 | 2回 | 6回 |
| 7位 | 東海大相模(神奈川) | 3回 | 2回 | 5回 |
| 7位 | 東邦(愛知) | 5回 | 0回 | 5回 |
| 7位 | 智弁和歌山(和歌山) | 1回 | 4回 | 5回 |
※同じ学校の歴史的な校名変更を考慮した集計。
1位・中京大中京は春夏通算11回春夏通算の最多優勝校は愛知県の中京大中京だ。
優勝回数は合計11回で、内訳は春4回、夏7回。
中京商時代から全国大会で実績を残し、長年にわたり高校野球の強豪として知られてきた。
特に夏は7回の優勝を記録しており、夏の選手権単独でも最多優勝校である。
2位・大阪桐蔭は春夏通算10回大阪桐蔭は春5回、夏5回の合計10回。
春夏の両大会でバランスよく優勝を積み重ねている点が特徴だ。
1991年の夏の初優勝を皮切りに、2008年、2012年、2014年、2018年にも夏を制覇。春も2012年、2017年、2018年、2022年、2026年と複数回の優勝を経験している。
中京大中京との差はわずか1回。今後の大会で歴代最多記録に迫る可能性がある。
PL学園・松山商・広島商は通算7回3位にはPL学園、松山商、広島商が並ぶ。
PL学園は春3回、夏4回。1980年代を中心に優勝を重ねた。
松山商は春2回、夏5回。学校の歴史を通じて春夏両方で実績を残している。
広島商は春1回、夏6回。特に夏の大会に強く、夏の優勝回数では中京大中京に次ぐ6回を記録する。
智弁和歌山は2026年夏の優勝で通算5回智弁和歌山は春1回、夏4回の合計5回。
春は1994年に初優勝し、夏は1997年、2000年、2021年、2026年に優勝している。
2026年の夏の優勝によって、PL学園と並ぶ夏4回の実績を達成した。
近年の優勝だけでなく、1990年代から全国大会で結果を残してきた点も特徴だ。
沖縄尚学の歴代優勝は春2回・夏1回沖縄尚学は春のセンバツで1999年と2008年に優勝し、夏は2025年に初優勝した。
春夏通算では3回の全国制覇となる。
2025年夏の優勝は、沖縄県勢の全国大会での実績を語るうえでも大きな出来事だった。
【都道府県別】甲子園優勝回数ランキングは大阪がトップ
学校単位だけでなく、都道府県単位で見ると、地域ごとの高校野球の伝統や強さが見えてくる。
2026年の春夏大会終了時点では、大阪が27回で全国トップ。愛知、神奈川、和歌山が続く。
都道府県別・春夏通算優勝回数| 順位 | 都道府県 | 春 | 夏 | 通算 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 大阪 | 13回 | 14回 | 27回 |
| 2位 | 愛知 | 11回 | 8回 | 19回 |
| 3位 | 神奈川 | 8回 | 8回 | 16回 |
| 4位 | 和歌山 | 5回 | 9回 | 14回 |
| 5位 | 兵庫 | 6回 | 7回 | 13回 |
| 6位 | 東京 | 5回 | 7回 | 12回 |
| 6位 | 広島 | 5回 | 7回 | 12回 |
| 8位 | 愛媛 | 4回 | 6回 | 10回 |
| 9位 | 京都 | 2回 | 5回 | 7回 |
大阪府は春13回、夏14回の合計27回。
大阪桐蔭、PL学園、浪商、上宮など、全国大会で優勝した学校が複数存在する。
一つの学校に依存せず、複数の強豪校が優勝実績を持つ点が大阪の大きな特徴だ。
愛知は中京大中京と東邦が歴史を支える愛知県は通算19回で2位。
中京大中京と東邦を中心に、戦前から全国大会で優勝を重ねてきた。
春は11回、夏は8回。春のセンバツでは全国トップの大阪に次ぐ実績を持つ。
和歌山は夏の優勝回数が多い和歌山県は通算14回で4位。
内訳は春5回、夏9回。夏の優勝回数は大阪に次ぐ全国2位だ。
智弁和歌山や箕島、和歌山中、海草中など、歴代の強豪校が地域の実績を築いてきた。
2026年夏の智弁和歌山の優勝も、この数字に加わっている。
【プロの結論】甲子園の歴代優勝校から見える強豪校の条件
歴代の優勝記録を分析すると、単に優勝回数が多い学校を並べるだけでは見えない特徴が浮かび上がる。
1. 春夏両方で優勝する学校は総合力が高い中京大中京と大阪桐蔭は、春と夏の両方で優勝を重ねている。
春は秋季大会から冬の練習を経たチームの完成度が問われる一方、夏は地方大会から続く長いトーナメントを勝ち抜く力が必要だ。
両方で結果を残すためには、投手力、打撃力、守備力だけでなく、年間を通したチームづくりが欠かせない。
2. 夏に強い学校と春に強い学校は異なる中京大中京は夏7回、春4回。広島商は夏6回、春1回。
一方、東邦は春5回、夏0回という実績だ。
この数字は、同じ全国大会の優勝でも、学校ごとに得意とする大会や時期が異なることを示している。
春の選抜で優勝した学校が、その年の夏も必ず優勝するわけではない。
3. 連覇と長期的な優勝実績は別の価値がある駒大苫小牧の夏2連覇、大阪桐蔭の複数回の優勝、中京商の戦前の連覇などは、短期間に強いチームを作る力を示している。
一方で、中京大中京や松山商のように、複数の時代にわたって全国制覇を重ねてきた学校には、長期的な伝統と競技力の継承という別の価値がある。
歴代優勝回数を比較するときは、連覇の有無と通算回数を分けて評価したい。
4. 優勝回数ランキングを見る際の注意点歴代記録を比較する場合、次の3点を押さえておくと誤解が少ない。
- 春と夏を混同しない: 春夏通算の優勝回数と夏単独の優勝回数は異なる。
- 校名変更を考慮する: 中京商と現在の中京大中京など、歴史的な同一校の記録をまとめる必要がある。
- 中止大会を優勝に含めない: 2020年は春夏ともに大会が中止され、優勝校は存在しない。
また、都道府県別ランキングは、同じ県内の複数の学校の優勝実績を合計した数字である。大阪の27回は大阪桐蔭だけの数字ではない。
こうした集計方法を理解すれば、学校別と地域別のランキングを正しく比較できる。
【歴代甲子園優勝校】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の甲子園優勝校はどこですか?
2026年春のセンバツは大阪桐蔭です。決勝で智弁学園を7-3で破りました。夏の選手権は智弁和歌山で、健大高崎との決勝を4-3で制しました。
Q2:甲子園の春夏通算で最も優勝回数が多い高校はどこですか?
中京大中京です。春4回、夏7回の合計11回で歴代最多です。2位は大阪桐蔭の10回となっています。
Q3:智弁和歌山と沖縄尚学の歴代優勝回数は何回ですか?
智弁和歌山は春1回、夏4回の合計5回です。沖縄尚学は春2回、夏1回の合計3回です。いずれも近年の全国大会で優勝を経験している強豪校です。
まとめ:歴代甲子園優勝校の記録から2027年以降の新たな歴史へ
2026年の春夏甲子園は、春の大阪桐蔭、夏の智弁和歌山が優勝し、新たな歴史を刻んだ。
春夏通算の学校別ランキングでは中京大中京が11回でトップ、大阪桐蔭が10回で追う。都道府県別では大阪が27回で首位となり、愛知19回、神奈川16回、和歌山14回と続いている。
一方、歴代の優勝校を振り返れば、PL学園、松山商、広島商、箕島、横浜、東海大相模など、時代を彩った学校の存在も欠かせない。
甲子園の魅力は、過去の優勝回数だけでは測れない。伝統校が記録を更新する瞬間も、初優勝を目指す学校が新たな歴史を作る瞬間も、同じ舞台で生まれる。
2027年以降、中京大中京の最多記録に大阪桐蔭が追いつくのか、智弁和歌山がさらに夏の優勝回数を伸ばすのか。それとも新たな学校がランキングに名を連ねるのか。
春のセンバツと夏の選手権、それぞれの歴史を追うことで、次の甲子園で生まれるドラマをより深く楽しめる。
主な記録照合資料
- 日本高等学校野球連盟・春の選抜大会の歴史と2026年大会要項
- 日刊スポーツ・センバツ歴代優勝校、2026年夏の優勝回数報道
- 高校野球史 甲子園篇・夏の歴代大会記録と都道府県別ランキング
- 週プレNEWS・2026年春夏通算優勝回数ランキング