2026年11月現在、宝塚歌劇団月組トップスター・鳳月杏(ほうづき・あん)の退団が正式に決定している。退団日は2027年3月28日(日)。月組の東京宝塚劇場公演『天穹のアルテミス』『Belle Époque(ベル エポック)』の千秋楽をもって、宝塚歌劇団を卒業する。
2026年5月19日に行われた退団記者会見では、トップスター就任当初から退団時期を考えていたことや、大劇場公演4作品を務めて卒業する決断に至った経緯を説明。加えて、2026年10月23日には夢奈瑠音、柊木絢斗、蘭叶みりの退団も発表され、鳳月杏と天紫珠李を含む月組5人が同じ日に卒業することになった。最後の舞台となる2作品の内容から、トップ就任後の歩み、退団者の顔ぶれ、今後の公演スケジュールまで整理する。
【退団日はいつ?】鳳月杏の卒業は2027年3月28日に決定

鳳月杏の退団日は、2027年3月28日(日)である。
宝塚歌劇団は2026年5月18日、月組トップスター鳳月杏とトップ娘役・天紫珠李が、次回の大劇場公演をもって退団すると発表した。翌19日には大阪市内で退団記者会見が開かれ、本人がファンに向けて卒業を報告している。
公式発表によれば、退団対象となるのは月組公演『天穹のアルテミス』『Belle Époque(ベル エポック)』。兵庫県の宝塚大劇場での公演を経て、東京宝塚劇場の千秋楽で宝塚歌劇団を卒業する予定だ。
ここで押さえておきたいのは、2027年3月28日が単なる最終出演日ではなく、公式に発表された退団日であるという点だ。
鳳月杏の退団発表から卒業までの流れ- 2024年7月:月組トップスターに就任。
- 2024年11月:『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING』で大劇場トップお披露目。
- 2026年5月18日:退団が正式発表される。
- 2026年5月19日:退団記者会見を開催。
- 2026年10月23日:月組の追加退団者3人が発表される。
- 2026年12月12日:退団公演が宝塚大劇場で開幕。
- 2027年1月24日:宝塚大劇場公演千秋楽。
- 2027年2月13日:東京宝塚劇場公演が開幕。
- 2027年3月28日:東京宝塚劇場千秋楽、退団予定日。
退団発表から千秋楽まで約10か月。ファンにとっては、鳳月杏の舞台を一つずつ見届ける時間であると同時に、月組の新たな時代を迎える準備期間にもなる。
【退団会見を検証】鳳月杏が卒業を決断した理由と4作品という区切り
鳳月杏の退団を理解するうえで、2026年5月19日の記者会見は重要な手がかりとなる。
会見で注目されたのは、退団を決めた時期と、大劇場公演4作品を区切りにした理由だ。
トップスター就任時から退団時期を考えていた宝塚歌劇団公式サイトに掲載された会見内容によると、鳳月杏はトップスターという立場に就任したときから、退団時期について考えていたという。
ただし、最初から具体的な日付を決めていたわけではない。
大劇場作品を4作とする決断については、トップスターお披露目公演『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』を終えた後に決めたと説明している。
会見での本人の言葉は次のとおりだ。
「この立場に就任させていただいた時から、退団の時期は考えておりましたが、大劇場作品を4作と決めたのはトップスターお披露目公演の『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』終了後です。」
この発言から読み取れるのは、トップ就任後の活動を見据えながら、自身の舞台人生に一つの区切りを設けていたことだ。
また、会見では公演を重ねるなかで劇団側とも相談し、退団時期を決めたことも明らかにしている。
退団理由は年齢や体調なのか?検索ユーザーが気になるのは、「なぜ今、退団するのか」という点だろう。
しかし、会見で本人が説明したのは、トップ就任時から退団時期を考えていたこと、大劇場4作品を区切りとしたこと、劇団と相談して時期を決めたことなどである。
特定の病気や体調問題、家庭の事情、将来の進路を退団理由として発表したわけではない。
したがって、退団を年齢や健康上の問題に直接結び付ける根拠はない。
むしろ、トップスターとして務める作品数を自らの舞台人生の節目として設定し、その計画に沿って卒業を決断したという経緯が、公式会見から確認できる。
花組への組替えが人生の大きな転機に会見では、これまでの宝塚人生で最も大きな転機についても質問された。
鳳月杏が挙げたのは、2014年の花組への組替えだった。
本人は、当時、自身の持ち味と足りない部分を自覚していたと振り返っている。花組で自分になかったものを吸収できたことで、自信を持って舞台に立てるようになったという。
加えて、最近印象に残った作品として『侍タイムスリッパー』を挙げた。
これまで宝塚の男役という枠組みを意識して役を作っていたのに対し、この作品では男役を意識せずに舞台に立つ感覚を楽しめたと語っている。
長年磨いてきた男役としての技術を土台にしながら、役者として新しい表現に挑戦していたことがうかがえる。
【鳳月杏の経歴】2006年入団から2024年の月組トップ就任まで
An Hozuki・愛称「ちなつ」
- 初舞台:2006年3月
- 出身地:千葉県船橋市
- 身長:172cm
- 92期生
- 月組トップスター就任:2024年7月
鳳月杏は2006年3月、宝塚歌劇団92期生として入団した。
初舞台は宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』。その後、月組に配属され、舞台経験を積み重ねていく。
長いキャリアの中では、花組への組替え、バウホール公演初主演、月組への復帰など、複数の転機を経験してきた。
鳳月杏の主な経歴・代表作品| 年 | 出来事・作品 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 2006年 | 『NEVER SAY GOODBYE』 | 92期生として入団、初舞台 |
| 2013年 | 『ベルサイユのばら』 | 新人公演でアンドレ役 |
| 2014年 | 花組へ組替え | 新たな環境で経験を積む |
| 2015年 | 『スターダム』 | バウホール初主演 |
| 2019年 | 月組へ組替え | 月組に復帰 |
| 2022年 | 『グレート・ギャツビー』 | トム・ブキャナン役 |
| 2023年 | 『応天の門』 | 在原業平役 |
| 2024年7月 | 月組トップスター就任 | 新たなトップ時代が始まる |
| 2024年11月 | 『ゴールデン・リバティ』 | 大劇場トップお披露目 |
| 2025年 | 『GUYS AND DOLLS』 | スカイ・マスターソン役 |
| 2026年1月 | 『侍タイムスリッパー』 | 高坂新左衛門役 |
| 2026年4~5月 | 『RYOFU』 | 呂布役 |
| 2026年9月 | 『NINE』 | グイード・コンティーニ役 |
| 2026年12月~ | 『天穹のアルテミス』 | 退団公演 |
鳳月杏のキャリアを語るうえで特徴的なのが、2024年7月のトップスター就任だ。
2006年の入団から長い年月をかけて経験を積み、19年目にトップスターの座に就いた。
花組時代には『スターダム』でバウホール初主演を経験。2019年に月組へ戻ってからも、『グレート・ギャツビー』『応天の門』などで存在感を発揮した。
特に、歌・ダンス・芝居のバランスに加え、落ち着いた大人の男役としての魅力は、鳳月杏を語るうえで欠かせない要素だ。
トップ就任後は天紫珠李とのコンビで活動。全国ツアー『琥珀色の雨にぬれて』『Grande TAKARAZUKA 110!』を経て、大劇場トップお披露目公演に臨んだ。
トップスターとしてのキャリアは短いものの、長年の経験を背景にした舞台表現が、その期間を支えてきた。
【退団公演の全貌】『天穹のアルテミス』と『Belle Époque』の見どころ
鳳月杏の最後の舞台は、芝居とレビューの2本立てとなる。
前半は宇宙開発を題材にした新作ミュージカル『天穹のアルテミス』、後半は華やかなパリ文化をテーマにした『Belle Époque(ベル エポック)』だ。
『天穹のアルテミス』は宇宙飛行士たちの希望と葛藤を描く- 作・演出:大野拓史
- 作品ジャンル:ルナティック・シアター
- 主演:鳳月杏、天紫珠李
舞台は1970年代初頭のアメリカ。人類が初めて月面着陸を果たしてから数年後という時代設定だ。
主人公はアメリカ航空宇宙局に所属する宇宙飛行士オスカー。次期ミッションであるアポロ18号の乗員に選ばれ、月面着陸を夢見て訓練を続けている。
物語に変化をもたらすのが、女性宇宙飛行士の育成計画だ。
女性パイロットによる航空レースで優勝したミラーナらが候補者に選ばれ、男性宇宙飛行士たちとの間に対立が生まれる。
しかし、訓練を共にするなかでオスカーとミラーナは互いの考えを理解し始める。その矢先、ミラーナがスパイ容疑で拘束されるという展開を迎える。
宝塚歌劇団の作品紹介では、架空の宇宙飛行士を主人公に、月に夢を託した人々の希望と葛藤を描くミュージカルと紹介されている。
宇宙飛行士という新鮮な役柄に挑戦する鳳月杏にとって、男役としての新しい表現を見せる舞台にもなりそうだ。
『Belle Époque』は宝塚らしい華やかなレビュー- 作・演出:稲葉太地
- 作品ジャンル:レヴュー ロマン
- 主演:鳳月杏、天紫珠李
『Belle Époque』とは、フランス語で「美しい時代」を意味する言葉だ。
作品の背景となるのは、1900年のパリ万国博覧会を頂点とした19世紀末から1914年にかけての文化的な時代。
パリを中心に花開いた華やかな文化を題材に、街並みや人々の姿をスケッチするような構成で描かれる。
公式作品紹介では、鳳月杏率いる月組の「美しい心」をさまざまな楽曲に乗せて表現するレビューとされている。
会見で鳳月杏は、芝居では宇宙飛行士役という新鮮な経験を楽しみにしている一方、ショーでは宝塚らしいオーソドックスな男役の魅力を届けたいという意向を語った。
この対照的な2作品は、退団公演の大きな見どころとなる。
【月組退団者は5人】天紫珠李・夢奈瑠音・柊木絢斗・蘭叶みりも卒業
2026年10月23日、宝塚歌劇団は月組の追加退団者を発表した。
すでに退団を発表していた鳳月杏と天紫珠李に加え、夢奈瑠音、柊木絢斗、蘭叶みりの3人が新たに退団者として公表された。
これにより、今回の退団公演で卒業する月組生は合計5人となった。
月組の退団者一覧と発表状況今回の卒業で特に注目されるのが、鳳月杏と天紫珠李の同時退団だ。
天紫珠李は2024年7月、鳳月杏とともに月組トップコンビを担うことになったトップ娘役。
2人は全国ツアー『琥珀色の雨にぬれて』『Grande TAKARAZUKA 110!』でトップコンビとしてのお披露目を行い、その後も月組をけん引してきた。
トップスターとトップ娘役が同じ公演で卒業することは、月組にとって大きな節目となる。
夢奈瑠音・柊木絢斗・蘭叶みりも同じ日に卒業10月23日の発表で新たに加わった3人についても、ファンにとっては見逃せないニュースとなった。
夢奈瑠音は96期生。柊木絢斗は102期生、蘭叶みりは106期生で、それぞれ異なる世代の月組生だ。
この3人は、鳳月杏と天紫珠李の退団発表から約5か月後に、同じ退団日を迎えることが明らかになった。
また、宝塚歌劇団は10月23日、夢奈瑠音のミュージック・パフォーマンス『René(ルネ)』についても告知している。
退団公演だけでなく、卒業までの期間に各メンバーがどのような舞台を届けるのかにも注目が集まる。
月組にとって何が変わるのか今回の5人の卒業は、単に退団者の人数が多いというだけではない。
トップスターとトップ娘役という組の中心に加え、上級生から若手まで複数の世代が同時に卒業するため、月組の舞台構成にも変化が生じる。
次期トップスターや新しいトップコンビについては、公式発表を確認する必要がある。退団者の発表だけを根拠に後任を決めつけることはできない。
【2026年11月最新】退団までの公演日程と今後の予定
鳳月杏は2026年11月現在、退団公演に向けた準備期間に入っている。
公式発表に基づく今後の主なスケジュールは以下のとおりだ。
宝塚大劇場から東京宝塚劇場へ
宝塚大劇場2026年12月12日〜2027年1月24日
『天穹のアルテミス』『Belle Époque』
兵庫県・宝塚大劇場
一般前売:2026年11月21日
東京宝塚劇場2027年2月13日〜3月28日
『天穹のアルテミス』『Belle Époque』
東京都・東京宝塚劇場
一般前売:2027年1月17日
東京宝塚劇場・千秋楽2027年3月28日
鳳月杏・天紫珠李の退団公演最終日
東京宝塚劇場の公演スケジュールでは、2027年3月27日15時30分公演と、3月28日12時公演の終了後にサヨナラショーを行う予定が案内されている。
サヨナラショーは、退団するスターの舞台人生を振り返る特別なステージとして、宝塚ファンにとって大切な時間だ。
鳳月杏と天紫珠李にとっても、これまでの歩みを振り返り、ファンに感謝を届ける機会となる。
チケット購入で確認したいこと観劇を予定している人は、以下の情報を押さえておきたい。
- 宝塚大劇場の一般前売:2026年11月21日
- 東京宝塚劇場の一般前売:2027年1月17日
- 東京公演の千秋楽:2027年3月28日
- サヨナラショー:3月27日15時30分公演後、3月28日12時公演後
退団公演は注目度が高く、特に千秋楽やサヨナラショーの対象公演は、チケットの確保が容易とは限らない。一般販売だけでなく、宝塚友の会などの先行販売情報も確認しておきたい。
なお、公演日時や販売方法は変更される可能性があるため、最新の案内は宝塚歌劇団公式サイトの公演スケジュールを基準にしたい。
【よくある誤解を整理】鳳月杏の退団に関する疑問と事実
鳳月杏の退団発表後、検索では退団理由や今後の活動、天紫珠李との関係など、さまざまな疑問が見られる。
ここでは公式発表と会見内容をもとに、押さえておきたいポイントを整理する。
鳳月杏の退団は突然決まったのか?突然の決断ではない。本人はトップスター就任時から退団時期を考えていたと会見で説明している。大劇場4作品という区切りは、お披露目公演終了後に決めた。
退団理由は体調不良や年齢なのか?公式会見では、体調不良や年齢を退団理由として説明していない。トップ就任後の舞台活動を踏まえた卒業時期の決定が、本人の説明の中心となっている。
天紫珠李も同時に退団するのか?そのとおり。鳳月杏と天紫珠李は、2027年3月28日の東京宝塚劇場千秋楽をもって同日付で退団する予定だ。
鳳月杏の最後の舞台は何?『天穹のアルテミス』と『Belle Époque(ベル エポック)』の2作品。宝塚大劇場公演の後、東京宝塚劇場で上演される。
夢奈瑠音・柊木絢斗・蘭叶みりも退団する?3人とも退団する。宝塚歌劇団が2026年10月23日に発表し、退団日は鳳月杏・天紫珠李と同じ2027年3月28日となっている。
鳳月杏の宝塚退団後の活動は決まっている?2026年11月2日現在、今回確認できる退団会見や公式プロフィールには、退団後の具体的な所属先や芸能活動についての発表は掲載されていない。今後の活動については、本人や関係各所からの正式発表を待ちたい。
【プロの結論】鳳月杏の退団は月組の新時代につながる大きな節目
鳳月杏の退団を単なるトップスターの交代として捉えると、今回の卒業が持つ意味を十分に理解できない。
2006年の入団から花組への組替え、月組への復帰、そして2024年7月のトップスター就任。長い時間をかけて培った経験をもとに、鳳月杏は月組の中心として舞台に立ってきた。
退団会見で語った「大劇場4作品」という区切りには、自身の舞台人生を計画的に締めくくろうとする意思が表れている。
また、最後の2作品にも意味がある。
『天穹のアルテミス』では、宇宙を目指す人々の希望と葛藤を描く新しい役柄に挑戦する。一方、『Belle Époque』では、宝塚らしい男役の魅力を改めて届けようとしている。
加えて、天紫珠李を含む月組5人の同日退団は、組の世代交代という観点からも大きな出来事だ。
ファンにとっては、最後の公演を観劇することだけでなく、退団までの一つひとつの舞台を見届けることにも意味がある。
2027年3月28日という日付は、鳳月杏にとって宝塚人生の大きな区切りであり、月組にとって次の時代へ進む節目となる。
まとめ:鳳月杏の退団日は2027年3月28日、最後の舞台を見届けよう
鳳月杏の退団について、2026年11月2日時点で押さえておきたい情報は次のとおりだ。
- 退団日は2027年3月28日。
- 2026年5月19日に退団記者会見を開催。
- トップスター就任時から退団時期を考え、大劇場4作品を区切りにすると決断した。
- 花組への組替えが自身のキャリアにおける大きな転機だった。
- 最後の舞台は『天穹のアルテミス』『Belle Époque』。
- 天紫珠李、夢奈瑠音、柊木絢斗、蘭叶みりも同日付で退団予定。
- 東京公演の千秋楽ではサヨナラショーも予定されている。
長年にわたって舞台に向き合い、19年目に月組トップスターとなった鳳月杏。その卒業公演は、本人のキャリアの集大成であると同時に、月組の新たな歴史が始まる瞬間でもある。
2026年12月の宝塚大劇場公演から2027年3月の東京千秋楽まで、最後の舞台でどのような姿を見せてくれるのか。鳳月杏と天紫珠李、そしてともに卒業する月組生5人の歩みに、引き続き注目したい。