2026年の雲取賞は、大井競馬場のダート1800m、16頭立てで行われた。天候は晴れ、馬場状態は良。勝利したのは、3番人気のリアライズグリントだった。
地方競馬全国協会(NAR)の公式競走成績によると、2着のトリグラフヒルとはクビ差。1番人気のマクリールは3着に敗れ、上位3頭はいずれもJRA所属馬となった。
2026年の全着順・タイム| 着順 | 馬名 | タイム・着差 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 1着 | リアライズグリント | 1:54.0 | 3番人気 |
| 2着 | トリグラフヒル | クビ | 2番人気 |
| 3着 | マクリール | 6馬身 | 1番人気 |
| 4着 | ケイツーリーブル | 1馬身 | 8番人気 |
| 5着 | ゼーロス | 2馬身 | 4番人気 |
| 6着 | アヤサンジョウタロ | ハナ | 5番人気 |
| 7着 | エンドレスソロウ | クビ | 7番人気 |
| 8着 | ロウリュ | アタマ | 11番人気 |
| 9着 | デンテブリランテ | ハナ | 14番人気 |
| 10着 | ジーティートレイン | 3馬身半 | 12番人気 |
| 11着 | ナインフォルド | クビ | 13番人気 |
| 12着 | ポッドフェスタ | 1馬身3/4 | 6番人気 |
| 13着 | ロードレイジング | 1馬身半 | 10番人気 |
| 14着 | モコパンチ | クビ | 9番人気 |
| 15着 | プロローク | 5馬身 | 15番人気 |
| 16着 | ジャスティス | 1馬身1/4 | 16番人気 |
出典:地方競馬全国協会・2026年2月18日大井11R公式競走成績。2着以下のタイムは公式記録に基づく。
勝利を決定づけたレース展開リアライズグリントは、スタート後から好位を確保。1コーナーから3コーナーまで2番手を維持し、最後の直線に向かう4コーナーで先頭に並びかけた。
対するトリグラフヒルも3番手を追走し、直線で勝ち馬に迫ったが、最後はクビ差届かなかった。
一方、1番人気のマクリールは序盤10番手付近から進出。3コーナーで6番手、4コーナーで5番手まで押し上げたものの、前を行く2頭を捕らえられなかった。
公式成績に記録された上がり3ハロンは、リアライズグリントとトリグラフヒルがともに37秒1。マクリールは37秒9だった。
この結果から読み取れるのは、単純な末脚の速さだけでなく、勝負どころまでに好位を確保できる立ち回りの重要性だ。
【雲取賞2026の払戻金】三連単は3,250円

2026年の雲取賞は、3番人気のリアライズグリントが勝利したものの、2着には2番人気、3着には1番人気が入った。
上位人気3頭による決着となり、三連複は360円、三連単は3,250円。大きな波乱にはならなかった。
主要な払戻金一覧| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 |
|---|---|---|
| 単勝 | 6番 | 640円 |
| 複勝 | 6番 | 140円 |
| 複勝 | 16番 | 110円 |
| 複勝 | 13番 | 100円 |
| 枠連複 | 3-8 | 410円 |
| 馬連複 | 6-16 | 590円 |
| 枠連単 | 3→8 | 1,020円 |
| 馬連単 | 6→16 | 1,560円 |
| ワイド | 6-16 | 240円 |
| ワイド | 6-13 | 240円 |
| ワイド | 13-16 | 130円 |
| 三連複 | 6-13-16 | 360円 |
| 三連単 | 6→16→13 | 3,250円 |
注目したいのは、1番人気のマクリールが勝てなかった一方で、馬券圏内には入っている点だ。
単勝ではリアライズグリントの6.4倍が的中し、2番人気と1番人気の組み合わせを含む馬連・三連複も比較的低い配当となった。
つまり、上位人気をすべて切るような予想ではなく、人気馬の能力を評価しながら、勝ち切る馬を見極めることがポイントだった。
なお、払戻金は100円あたりの金額である。
【雲取賞の歴代優勝馬】2016年から2026年までの変遷
雲取賞の歴史を振り返ると、競走条件の変更が大きな転換点になっている。
2018年までは大井競馬場の内回りダート1600mで実施され、2019年の重賞昇格以降は外回りダート1800mが舞台となった。
さらに2024年からはJRA所属馬も参戦するJpnIIIのダートグレード競走へと発展している。
歴代優勝馬・騎手・所属一覧以下は2016年以降の優勝記録を整理したものだ。
| 年 | 優勝馬 | 所属 | 優勝騎手 | 距離・タイム |
|---|---|---|---|---|
| 2016 | ハタノリヴィール | 船橋 | 中野省吾 | 1600m・1:42.4 |
| 2017 | カンムル | 浦和 | 吉原寛人 | 1600m・1:42.4 |
| 2018 | ワグナーコーヴ | 大井 | 今野忠成 | 1600m・1:41.8 |
| 2019 | ヒカリオーソ | 川崎 | 瀧川寿希也 | 1800m・1:55.8 |
| 2020 | ゴールドホイヤー | 川崎 | 吉原寛人 | 1800m・1:56.1 |
| 2021 | ランリョウオー | 浦和 | 本橋孝太 | 1800m・1:54.6 |
| 2022 | シャルフジン | 船橋 | 御神本訓史 | 1800m・1:51.7 |
| 2023 | ヒーローコール | 浦和 | 森泰斗 | 1800m・1:54.4 |
| 2024 | ブルーサン | JRA | 和田竜二 | 1800m・1:55.2 |
| 2025 | ジャナドリア | JRA | C.ルメール | 1800m・1:55.8 |
| 2026 | リアライズグリント | JRA | 坂井瑠星 | 1800m・1:54.0 |
この一覧から、いくつかの特徴が浮かび上がる。
- 2016~2018年は南関東所属馬が優勝。
- 2019~2023年も地方所属馬が勝利を重ねた。
- 2024年以降はJRA所属馬が3年連続で優勝。
- 2026年の1分54秒0は、2019年以降の1800m施行における最速の勝ち時計。
特に注目したいのは、JRA所属馬の存在感が強まっていることだ。
2024年のブルーサン、2025年のジャナドリア、2026年のリアライズグリントと、ダートグレード競走への移行後はJRA勢が優勝を続けている。
ただし、これは地方馬の能力が低いという意味ではない。出走条件や参戦する競走馬の層が変化した結果として、レース全体の競争環境が変わったと捉えるべきだ。
【羽田盃への優先出走権】3歳ダート三冠競走との関係
雲取賞の大きな役割は、単なる3歳重賞にとどまらない。
最大の注目点は、3歳ダート三冠競走の初戦となる羽田盃への優先出走権だ。
2024年にダート競走体系が整備され、羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートクラシックの3競走が3歳ダート三冠として位置づけられた。
雲取賞は、その最初の大舞台である羽田盃と同じ大井競馬場・ダート1800mで実施される前哨戦となっている。
優先出走権の仕組み雲取賞の優先出走権は、所属によって対象となる馬が異なる。
- 地方所属馬:上位2頭
- JRA所属馬:3着以内に入った馬のうち上位2頭
2026年の雲取賞では、次の馬が対象となった。
| 所属 | 雲取賞の着順 | 馬名 |
|---|---|---|
| JRA | 1着 | リアライズグリント |
| JRA | 2着 | トリグラフヒル |
| 地方 | 5着 | ゼーロス |
| 地方 | 6着 | アヤサンジョウタロ |
この仕組みにより、中央と地方の双方に羽田盃への道が開かれている。
2026年の羽田盃で各馬はどうなった?2026年4月29日に行われた第71回羽田盃では、雲取賞優勝馬リアライズグリントが4着に入った。
一方、雲取賞2着のトリグラフヒルは疾病のため出走取消となった。
羽田盃を制したのはJRA所属のフィンガー。2着はロックターミガン、3着は地方所属のロウリュだった。
この経過は、雲取賞での好走が羽田盃での勝利を保証するわけではないことを示している。
同じ大井1800mでも、出走馬の顔ぶれ、馬場状態、レース展開は異なる。前哨戦の結果は有力な判断材料になるものの、本番では改めて能力を比較する必要がある。
雲取賞の出走条件・賞金2026年の公式競走条件は以下のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 競走名 | 第8回雲取賞 |
| 格付け | JpnIII |
| 開催日 | 2026年2月18日 |
| 競馬場 | 大井競馬場 |
| 距離 | ダート右回り1800m |
| 出走資格 | サラブレッド系3歳 |
| 負担重量 | 賞金別定 |
| 基準重量 | 56kg、牝馬2kg減 |
| 1着賞金 | 2,400万円 |
| 2着賞金 | 840万円 |
| 3着賞金 | 480万円 |
| 4着賞金 | 240万円 |
| 5着賞金 | 120万円 |
JRA所属馬と地方所属馬では、収得賞金に応じた負担重量の加算条件も設定されている。
雲取賞の1着賞金2,400万円は、3歳馬にとって大きな実績となるだけでなく、羽田盃へ向けた競走馬の評価を左右する重要な材料でもある。
【雲取賞の過去データ・人気別成績】脚質と大井1800mの攻略ポイント
雲取賞の予想・競馬データ分析では、人気、枠順、脚質、前走の内容を分けて考える必要がある。
東京シティ競馬(TCK)が公表した2026年2月4日時点の過去10年データでは、上位人気馬の好走率が高い傾向が確認されている。
人気別成績は1~3番人気が中心過去10年の単勝人気別成績は以下のとおり。
| 人気 | 着別度数 | 3着内率 |
|---|---|---|
| 1~3番人気 | 6-7-6-11 | 63.3% |
| 4~6番人気 | 4-2-2-22 | 26.7% |
| 7番人気以下 | 0-1-2-65 | 4.4% |
上位3番人気以内の馬は3着以内に入る確率が63.3%。一方、7番人気以下は4.4%にとどまっている。
ただし、上位人気だから必ず勝つわけではない。
2026年も1番人気のマクリールは3着、2番人気のトリグラフヒルは2着で、3番人気のリアライズグリントが優勝した。
人気順と実際の勝ち馬が一致しない点は、予想を考えるうえで見逃せない。
脚質傾向は逃げ・先行が優勢大井競馬場の外回り1800mは、直線が386mと長いコースだ。
そのため、一般的には差しや追い込みにもチャンスがある。しかし、雲取賞の過去7年を対象としたウマニティの脚質別集計では、逃げ・先行馬の好走が目立つ。
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 逃げ | 3-1-2-1 | 42.9% | 85.7% |
| 先行 | 4-2-5-11 | 18.2% | 50.0% |
| 差し | 0-4-0-23 | 0% | 14.8% |
| 追込 | 0-0-0-33 | 0% | 0% |
出典:ウマニティの過去7年脚質別集計。集計期間と対象条件に注意。
特に逃げ馬の複勝率85.7%は目を引く。
2019年のヒカリオーソ、2022年のシャルフジン、2024年のブルーサンは逃げ切りで優勝している。
ただし、外回りの長い直線を生かした差し馬の台頭も十分考えられる。逃げ・先行馬が複数いる場合は、先行争いによるペース上昇も考慮したい。
枠順は外寄りに注目TCKの過去10年分析では、1~2枠の馬は3着内率7.4%、3~8枠の馬は27.7%だった。
一方、SPAT4の過去10年集計でも7枠・8枠の好成績が示されている。特に7枠は連対率、8枠は勝率で優位な数字を残している。
もっとも、枠順だけで馬の評価を決めるのは危険だ。
大井1800mでは最初のコーナーまで約300mあるため、スタート直後の位置取りも重要になる。外枠の馬でも序盤に脚を使いすぎれば、最後の直線で余力を失う可能性がある。
【プロの結論】雲取賞の予想で重視したい5つの判断基準過去の傾向と2026年の実際の結果を照らし合わせると、予想で重視したい要点は次の5つだ。
1. 前走の内容:単純な着順だけでなく、対戦相手のレベルや勝ち方を確認する。
2. 距離適性:1600m以下の経験だけでなく、1800mで最後まで脚を維持できるかを評価する。
3. 位置取り:逃げ・先行力があるか、好位からスムーズに動けるかを確認する。
4. 所属と実績:JRA所属馬の近年の好成績を踏まえつつ、地方所属馬の重賞実績も軽視しない。
5. 枠順と展開:外枠の数字だけに頼らず、逃げ馬の数やスタート後の隊列を想定する。
2026年のリアライズグリントは、前走の未勝利戦を勝って雲取賞へ参戦した馬だった。
公式の参考レース情報によると、2026年1月17日の京都ダート1800mの未勝利戦を1分54秒5で勝利している。トリグラフヒルも同日に京都の1勝クラスを勝利し、マクリールは1月10日の中山・黒竹賞を制していた。
この3頭の比較は興味深い。
重賞実績だけでなく、直近の勝ち方や距離適性を確認することが、雲取賞のような3歳馬の重賞では重要になる。
【雲取賞に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:雲取賞2026の優勝馬は誰ですか?
A1:リアライズグリントです。2026年2月18日に大井競馬場で行われた第8回雲取賞を、坂井瑠星騎手とのコンビで制しました。勝ち時計は1分54秒0でした。
Q2:雲取賞2026の2着・3着はどの馬ですか?
A2:2着はトリグラフヒル、3着はマクリールです。トリグラフヒルは勝ち馬からクビ差、マクリールは6馬身差でした。
Q3:雲取賞2026の三連単はいくらでしたか?
A3:6番リアライズグリント、16番トリグラフヒル、13番マクリールの順で、3,250円でした。
Q4:雲取賞は羽田盃とどのような関係がありますか?
A4:3歳ダート三冠競走の初戦である羽田盃の前哨戦です。雲取賞の地方所属馬上位2頭と、JRA所属馬の3着以内上位2頭に優先出走権が付与されます。
Q5:雲取賞はどのようなコースで開催されますか?
A5:大井競馬場の右回り外回りダート1800mです。2019年以降、この距離で実施されています。
Q6:雲取賞の予想では何番人気を重視すべきですか?
A6:過去10年のTCK集計では3番人気以内の3着内率が63.3%です。上位人気を基本に、脚質、前走成績、枠順を組み合わせて判断する方法が考えられます。
まとめ:雲取賞2026が示した3歳ダート路線の勢力図
2026年の雲取賞は、リアライズグリントがトリグラフヒルとの接戦を制し、重賞初制覇を飾った。
1番人気のマクリールは3着。三連単は3,250円となり、上位人気を中心とした決着だった。
今回のレースで押さえておきたい要点は次のとおり。
- 優勝馬はリアライズグリント、勝ち時計は1分54秒0。
- 2着トリグラフヒル、3着マクリール。
- 地方馬とJRA馬の双方に羽田盃への優先出走権が設けられている。
- 過去データでは上位人気と逃げ・先行馬が優勢。
- 2019年以降の1800m施行では、2026年が最速の勝ち時計となった。
雲取賞は、3歳ダート三冠競走へ向かう有力馬の力関係を測る重要なレースだ。歴代優勝馬の実績、人気別成績、脚質傾向を組み合わせて振り返ることで、単なる着順以上の意味が見えてくる。
2026年のリアライズグリントの勝利は、3歳ダート路線における有力馬の一頭として、その能力を示した一戦だった。
今後の雲取賞を予想する際も、過去の数字だけでなく、各馬の成長、前走の質、大井1800mへの適性を総合的に評価することが大切になる。