年間授業料が約500万円と報じられた東京都港区西麻布の高級インターナショナルスクール「CHATEAU SCHOOL(シャトースクール)」。2023年3月20日、東京地方裁判所の執行官による建物の明け渡し強制執行が行われ、子どもたちが突然通学できなくなる事態に発展した。
問題の背景には、スクール側と建物オーナー側の長期にわたる家賃滞納・立ち退き問題があった。加えて、年間数百万円に及ぶ前払い授業料の返還、保護者への事前説明、創立者リナ・ローズ氏の対応など、教育施設の運営責任を問う問題も浮上した。
2026年11月現在、注目すべきなのは、単なるスクールの閉鎖ではなく、高額な教育サービスを提供する事業者にどこまでの経営管理と説明責任が求められるのかという点だ。過去の報道、弁護士による法律解説、港区の公表資料をもとに、閉鎖までの経緯と現在確認できる状況を整理する。
【事件の全貌】年間500万円の高級インターナショナルスクール「シャトースクール」とは?

今回の閉鎖問題の中心となったのは、東京都港区西麻布にあったCHATEAU SCHOOLだ。海外志向の家庭や富裕層を主な対象とした幼児教育施設で、英語を中心とする多言語教育や独自の国際教育プログラムを特徴としていた。
創立者はリナ・ローズ氏(本名・高桑里奈氏)。The Japan Timesは、同校を2011年に創設されたインターナショナル・プリスクールとして紹介している。一方、2023年5月のテレビ朝日『グッド!モーニング』の報道では、西麻布の施設は2015年に開校したと説明されている。スクールの設立時期と港区の校舎の開校時期は区別して理解する必要がある。
0歳から6歳を対象とした独自の教育スタイル報道によると、同施設には0歳から6歳までの幼児が通い、在籍児童は約100人とされていた。
教育内容として掲げられていたのは、英語、フランス語、スペイン語などの多言語教育に加え、国際文化や外交をテーマにした独自のカリキュラムだった。日本語や中国語も選択できる教育環境が紹介されている。
The Japan Timesは、同校が食育プログラムや多言語教育、外交を意識した教育方針を打ち出していたことを報じている。
こうした特徴は、一般的な保育施設とは異なる付加価値を求める家庭に訴求していたと考えられる。しかし、教育内容の独自性や施設の豪華さと、経営の安定性や教育の質は別々に評価しなければならない。
創立者リナ・ローズ氏の経歴と注目された理由リナ・ローズ氏は、ファッション業界での経歴でも知られる人物だ。報道では、イタリアの高級ブランド「プラダ」の日本法人幹部を務めていた時期があり、2009年には人事評価をめぐって同社を提訴した経緯が取り上げられている。
この訴訟は、最終的に同氏側の敗訴と報じられた。スクール閉鎖問題とは別の出来事だが、創立者の人物像や経歴が注目されるきっかけになった。
今回の問題で重要なのは、創立者の知名度や過去の職歴ではなく、教育事業の経営者として、子どもを預けた家庭にどのような責任を負っていたかという点である。
【授業料を徹底検証】年間500万円は本当?最大700万円と報じられた料金体系
今回のニュースが大きな関心を集めた理由の一つが、年間500万円という授業料の高さだった。
テレビ朝日の2023年5月30日の報道では、子ども1人当たりの年間授業料は約500万円と紹介された。保護者にとっては、通常の保育料とは大きく異なる金額であり、教育内容や施設環境に相応の期待を寄せていたことがうかがえる。
基本料金と追加費用は同じではない2023年6月のSmart FLASHの記事では、当時の学校案内などをもとに、出願料や登録料、年間授業費について具体的な金額が紹介されている。
同記事によると、基本的な年間授業費は288万円。クラブ活動などを組み合わせると381万6,000円となり、追加プログラムをすべて履修した場合には年間700万円程度に達するとの説明だった。
つまり、年間500万円という数字は報道で紹介された代表的な負担額であり、全家庭が同じ料金を支払っていたと断定することはできない。利用するプログラムによって総額が変わる料金体系だった。
報道で紹介された授業料の内訳| 費用項目 | 報道された金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 出願料 | 5万円 | 入学時の出願に関する費用 |
| 登録料 | 36万5,000円 | 入学時の登録費用 |
| 基本年間授業費 | 288万円 | 基本的な年間プログラム |
| クラブ活動込み | 381万6,000円 | クラブ活動を組み合わせた場合 |
| 追加授業を含む総額 | 約700万円 | 複数の付加価値プログラムを履修した場合 |
出典は2023年6月2日付のSmart FLASH。各金額は当時の記事で紹介されたものであり、現在の料金表や全家庭の実際の支払額を示すものではない。
この料金体系から見えてくるのは、高級スクールの費用を比較するとき、広告に掲載された基本授業料だけでは不十分だということだ。
入学金、登録料、給食費、クラブ活動費、追加授業料、教材費などを合計し、年間で実際にいくら必要なのかを把握する必要がある。
【時系列で検証】2017年の立ち退き和解から2023年3月20日の強制執行まで
シャトースクールの閉鎖は、突然発生した単独のトラブルではなかった。報道によれば、建物オーナー側との間では、家賃滞納をめぐる問題が以前から続いていた。
2017年11月に決まっていた建物の明け渡し建物オーナー側とスクール側は、家賃滞納をめぐって裁判で争い、その後、スクール側が2017年11月30日までに建物を明け渡すことで裁判上の和解が成立したと報じられている。
しかし、スクール側は期限を過ぎても建物の使用を続けていた。
建物オーナー側の代理人弁護士は、すぐに強制執行を申し立てなかった理由について、子どもたちへの影響を考慮し、協議や調停による解決を探っていたためだとテレビ朝日の取材に説明している。
その後も問題は解決せず、最終的に東京地方裁判所の執行官による明け渡しの強制執行へと進んだ。
2023年3月20日、校舎の明け渡しが実施2023年3月20日、明け渡しの強制執行が完了したと報じられた。
建物には強制執行に関する告知が掲示され、保護者の中には、この段階で初めて建物オーナー側とスクール側の間に裁判上の問題があったことを知った人もいたという。
問題となったのは、保護者に対する情報提供のタイミングだ。建物の明け渡し期限が以前から決まっていたのであれば、教育施設の運営が継続できなくなる可能性について、保護者に説明する機会はなかったのかという疑問が生じる。
閉鎖後は仮校舎での運営を模索強制執行後、スクール側は近隣の民家を一時的な場所として教育活動を続けようとしたと報じられた。
しかし、創立者の説明によれば、その場所には約100人の児童全員を受け入れるだけのスペースがなかった。十分な規模の施設を確保できず、教育活動の継続は難しい状況だった。
2023年6月16日付の弁護士JPニュースは、元の校舎から退去した後、一時的に近くの民家で運営を続けたものの、その場所からも退去し、児童が通えなくなったと報じている。
一連の経緯を整理すると、次のようになる。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2011年 | スクール設立 | リナ・ローズ氏が創立したと報道 |
| 2015年 | 西麻布施設の開校 | テレビ朝日の報道で紹介 |
| 2017年11月30日 | 立ち退き期限 | 建物オーナー側との裁判上の和解で設定 |
| 2022年 | 立ち退きをめぐる対立 | スクール側も立ち退きに関する異議を主張 |
| 2023年3月20日 | 明け渡し強制執行 | 東京地方裁判所の執行官による執行が完了 |
| 2023年3月以降 | 仮校舎での運営 | 近隣の民家を一時的な教育場所として使用 |
| 2023年5月以降 | 閉鎖問題が広く報道 | 授業料返金と保護者への説明が社会問題化 |
| 2026年11月 | 最新の公表状況 | 港区の2026年10月1日現在の認可外保育施設名簿に掲載なし |
この時系列で特に重要なのは、2017年の立ち退き期限と2023年の強制執行の間に約5年4か月の期間があったことだ。子どもたちが突然教育環境を失うまでに、運営上の問題を解決する時間が存在していたことが、保護者への説明責任をめぐる議論につながった。
【返金トラブルの核心】リナ・ローズ氏の説明と保護者の主張はなぜ食い違ったのか
スクールの閉鎖によって、保護者が直面したもう一つの大きな問題が、前払いした授業料の返還だった。
年間約500万円という高額な教育費を支払っていた家庭にとって、授業を受けられなくなったうえに返金の見通しも立たない状況は、経済的にも精神的にも大きな負担となる。
保護者側が問題視したのは事前説明の不足テレビ朝日の2023年5月30日の報道では、保護者が学校側から年度の授業料を前払いで求められ、実際に約500万円を支払ったケースが紹介された。
保護者側が疑問を抱いたのは、校舎の明け渡しが問題になっていたことを事前に知らされていなかった点だ。
仮に教育サービスを継続できない可能性が高まっていたのであれば、その事情を保護者に伝え、授業料の支払い方法や今後の運営方針について説明する必要があったのではないかという問題提起である。
子どもを預ける家庭にとって、学校の運営継続性は教育内容と同じくらい重要な判断材料になる。
リナ・ローズ氏は何と説明していたのか2023年5月30日のテレビ朝日の単独取材で、リナ・ローズ氏は閉鎖をめぐる批判に対し、自分たちに非はないという趣旨の説明を行った。
また、閉鎖については一時的なものであり、教育活動を再開したい意向を示していた。
返金について質問された際には、現段階では対応しておらず、まず建物オーナー側との問題を解決してから保護者への対応を進めたいという考えを説明したと報じられている。
同氏は、授業料の返還だけで解決する問題ではなく、建物オーナー側に対して損害賠償を求める姿勢も示していた。
加えて、スクール側は2023年5月31日に公式SNSでテレビ朝日の報道に反論し、事実と異なる内容が含まれていると主張した。したがって、スクール側の説明とオーナー側の説明は、当時から一致していなかった。
返金問題と建物の明け渡し問題は別の法律問題ここで理解しておきたいのが、東京地方裁判所による明け渡しの強制執行と、保護者が求める授業料返還は別個の問題だという点である。
弁護士JPニュースで法律解説を行った杉山大介弁護士は、建物の明け渡しを求める強制執行は、あくまで建物を明け渡させるための手続きであり、賃料を回収するための強制執行とは別だと説明している。
つまり、校舎が強制的に明け渡されたからといって、それだけで保護者の授業料が返還されたことにはならない。
保護者が返金を実現するには、スクールとの契約内容や支払い状況、サービスが提供されなかった期間などを踏まえ、民事上の請求を検討する必要がある。
2023年6月の弁護士JPニュースでは、返金を求める訴訟がすでに1件行われていたことや、スクール側が裁判に出席していなかったとの報道も紹介された。ただし、これは当時の状況であり、最終的な判決や回収結果を示すものではない。
2026年11月現在、保護者への返金が全面的に完了したことや、個々の訴訟がどのような結論に至ったかを裏付ける新しい公表情報は確認できない。
【2026年最新】シャトースクールは現在どうなっている?認可外保育施設の記録を確認
閉鎖問題から3年以上が経過した2026年、注目したいのが港区の公式資料における施設の掲載状況だ。
2023年の報道では、同施設は認可外の児童教育施設として紹介されていた。加えて、港区が公表する認可外保育施設の資料にも、CHATEAU SCHOOLという名称が掲載されていた時期がある。
2025年の港区資料にはCHATEAU SCHOOLの記載港区が公表した2025年3月1日現在の認可外保育施設名簿には、CHATEAU SCHOOLが掲載されていた。
施設所在地は港区西麻布3丁目17番3号で、認可外保育施設の区分に記載されている。
また、同施設については、幼児教育・保育の無償化に関連する施設確認の効力が2024年9月30日までとされ、2024年10月1日以降は、認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書が交付されるまで効力を停止する扱いとなっていた。
2026年10月1日現在の最新名簿には掲載されていない加えて、港区が2026年10月1日現在として公開している最新の認可外保育施設名簿を確認すると、CHATEAU SCHOOLの名称は見当たらない。
同区の公表資料では、認可外保育施設の設置者には、事業の開始や変更、休止、廃止などに応じた届出が求められている。したがって、現在の施設の運営状況を把握するうえで、自治体の名簿は重要な確認資料となる。
ただし、名簿に掲載されていないことだけで、法人そのものの存続や過去の債権債務、個別の返金義務まで判断することはできない。
現時点で整理できる情報は次のとおりだ。
- 2023年:西麻布の校舎が強制執行によって明け渡された。
- 2023年:一時的な別施設での運営を模索したが、継続は困難になった。
- 2025年3月:港区の認可外保育施設名簿にCHATEAU SCHOOLの記載があった。
- 2026年10月:港区の最新名簿には同施設の掲載が確認できない。
- 2026年11月:スクールの正式な再開や保護者への全面返金を裏付ける新たな公表情報は確認できない。
したがって、2026年時点では、少なくとも当時の西麻布の施設が通常どおり運営を再開していると判断できる公的な根拠は見当たらない。
【運営実態の問題】インターナショナルスクールと認可外保育施設の違い
今回の問題から浮かび上がった大きな論点が、「インターナショナルスクール」という名称と、法律上の学校・保育施設としての位置づけの違いだ。
一般にインターナショナルスクールと呼ばれる施設には、学校教育法上の学校として認可されているものだけでなく、認可外保育施設や民間の教育サービスとして運営されているものもある。
The Japan Timesは2023年7月、今回の閉鎖問題を受けて、日本では「インターナショナルスクール」という名称を使用すること自体に特定の政府認可が必要とは限らず、国際的な教育認証を取得していない施設も存在すると解説した。
認可外保育施設だからといって違法営業とは限らないここは誤解されやすいポイントだ。
港区の公式説明によれば、認可外保育施設とは、認可保育所や認定こども園、地域型保育事業として認可を受けた施設以外で、保育を目的とする施設を指す。
認可外という分類は、直ちに違法営業を意味するものではない。届出や運営状況の報告、指導監督など、適用される制度に従って運営する必要がある。
また、保育施設としての届出と、国際的な教育認証、学校教育法上の学校としての認可は、それぞれ異なる制度である。
保護者が施設を選ぶ際には、この違いを理解しておくことが重要だ。
高額な授業料に見合う教育の質をどう判断するかシャトースクールの問題では、豪華な校舎や制服、多言語カリキュラムといった外から見えやすい特徴が注目された。
しかし、教育施設の実力を判断するには、次のような情報も必要になる。
- 教育課程の具体的な内容と年間指導計画
- 教員の資格、経験、配置人数
- 児童数と職員数のバランス
- 事故やトラブルへの対応体制
- 施設の安全性と衛生管理
- 運営法人の財務状況や継続的な事業運営能力
- 国際的な教育認証や卒業後の進学実績
- 授業料の返金条件と契約解除の手続き
特に高額な施設では、教育内容だけでなく、経営基盤や保護者への情報開示も評価対象にする必要がある。
年間500万円を支払うことは、単に高品質な教育を購入することではない。子どもが安心して通い続けられる環境と、継続的な教育サービスを受けるための契約でもある。
【プロの結論】高級スクールの評判と費用を見極めるための判断基準
シャトースクール閉鎖問題が残した教訓は、授業料の高さと教育機関としての信頼性は必ずしも比例しないということだ。
高級インターナショナルスクールには、少人数教育、多言語環境、独自のカリキュラム、海外進学を見据えた教育など、一般的な保育施設とは異なる魅力がある。一方、民間運営の教育施設では、経営上の問題がそのまま子どもの教育環境に影響する可能性もある。
入学前に確認したい7つのポイント1. 法的な施設区分を確認する。
学校教育法上の学校なのか、認可外保育施設なのか、民間教育サービスなのかを確認する。名称だけで判断しないことが基本となる。
2. 教育認証と進学実績を確認する。
国際的な教育認証を取得しているか、どのような教育課程を提供しているかを確認する。進学実績についても、具体的な学校名や年度別データを確認したい。
3. 教員の専門性を確認する。
外国語を話せることと、幼児教育や語学教育を専門的に指導できることは異なる。資格や指導経験、職員配置を確認する必要がある。
4. 運営法人と責任者を確認する。
実際に契約する法人名、代表者、事業主体を確認する。ブランド名と契約当事者が異なる場合は、責任の所在も明確にしたい。
5. 施設の賃貸状況と継続性を確認する。
賃貸物件で運営されている場合、移転計画や施設の継続利用に関するリスクを確認することも重要だ。
6. 授業料の返金条件を確認する。
途中退学、休校、施設閉鎖、運営法人の事業停止など、さまざまなケースで返金がどう扱われるかを契約書で確認する。特に年間一括前払いでは慎重な判断が必要になる。
7. 経営情報と保護者への説明体制を確認する。
施設運営に関する問い合わせ窓口、緊急時の連絡方法、保護者説明会の実施体制、運営上の変更を知らせる仕組みを確認する。
高額スクールに向いている家庭・慎重に検討したい家庭独自の国際教育プログラムや多言語環境を重視し、教育方針と施設の運営状況を十分に確認できる家庭にとって、民間の高級スクールは選択肢の一つになる。
一方、長期間の安定した保育環境を最優先する家庭や、年間授業料を一括で支払うことに経済的な不安がある家庭は、契約条件や運営法人の継続性をより慎重に検討する必要がある。
高額な授業料を支払う場合ほど、ブランドイメージや施設の豪華さではなく、教育の実績、法的な位置づけ、契約内容、経営の透明性を重視すべきだ。
【高級スクール閉鎖と年間授業料500万円の問題】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:年間授業料500万円の高級スクールはどこですか?
A1:東京都港区西麻布にあったCHATEAU SCHOOL(シャトースクール)です。創立者はリナ・ローズ氏で、0歳から6歳の幼児を対象とした多言語教育などを特徴としていました。
Q2:シャトースクールはなぜ閉鎖されたのですか?
A2:建物オーナー側との家賃滞納・立ち退き問題が背景にあります。2017年11月30日までの明け渡しを定めた裁判上の和解があったと報じられ、その後も建物を使用していたため、2023年3月20日に東京地方裁判所の執行官による強制執行が実施されました。
Q3:リナ・ローズ氏は授業料の返金に応じたのですか?
A3:2023年5月の報道では、返金にはまだ対応しておらず、建物オーナー側との問題を解決した後に対応したいという趣旨の説明をしていました。2026年11月現在、全面的な返金完了を裏付ける公表情報は確認できません。
Q4:年間500万円という授業料は全員同じだったのですか?
A4:一律ではありません。報道された料金体系では基本年間授業費が288万円、クラブ活動を含めると381万6,000円、追加プログラムをすべて履修すると約700万円に達する場合もあったとされています。
Q5:シャトースクールは2026年現在も営業していますか?
A5:2026年10月1日現在の港区の認可外保育施設名簿には掲載されていません。現在の営業再開を裏付ける公的資料も確認できず、少なくとも当時の西麻布の施設が通常営業しているとは判断できません。
Q6:認可外保育施設は違法なスクールという意味ですか?
A6:違います。認可外保育施設は、認可保育所などの法的区分に該当しない保育施設を指します。届出や指導監督の対象となる施設もあり、認可外という名称だけで違法性が判断されるわけではありません。
Q7:前払いした授業料を返してもらうにはどうすればよいですか?
A7:契約書、振込記録、施設からの通知、授業の提供状況などを整理し、消費生活センターや弁護士に相談することが考えられます。返金請求の可否や方法は契約内容、未提供サービスの期間、相手方の資産状況などによって異なります。
まとめ:高級スクール閉鎖問題から学ぶ教育施設選びの本質
年間授業料約500万円と報じられたシャトースクールの閉鎖問題は、東京都港区の一つの教育施設をめぐるトラブルにとどまらない。
2017年の立ち退き期限、2023年3月20日の強制執行、前払い授業料の返還問題、そして保護者への説明責任。これらの経緯は、高額な教育サービスを提供する事業者に、どれだけ透明性と継続性が求められるのかを浮き彫りにした。
2026年11月現在、港区の最新の公表資料ではCHATEAU SCHOOLの掲載は確認できず、再開や返金完了についても新たな確定情報は見当たらない。
保護者にとって最も重要なのは、授業料の金額やブランドイメージだけで教育施設を選ばないことだ。教育内容、教員の専門性、運営法人、認可・届出の状況、契約解除と返金条件、経営の安定性を総合的に判断する必要がある。
子どもにとって学校は、単に授業を受ける場所ではない。友人との関係を築き、日々の生活を送り、安心して成長するための大切な環境だ。
その環境を守るためにも、高級スクールには高い教育水準だけでなく、保護者に対する誠実な情報開示と、万が一の際にも子どもたちを守る責任ある運営が求められる。
主な確認資料・報道資料
- テレビ朝日『グッド!モーニング』(2023年5月30日)閉鎖問題・創立者へのインタビュー
- The Japan Times(2023年6月6日)閉鎖と保護者の返金問題
- Smart FLASH(2023年6月2日)授業料と施設運営の実態
- 弁護士JPニュース(2023年6月16日)強制執行と授業料返還の法律問題
- 港区「認可外保育施設名簿」(2025年3月1日現在・2026年10月1日現在)
- 港区「特定子ども・子育て支援施設等確認の効力停止施設一覧」