最初に、現在の発表状況を整理しておきたい。
日本相撲協会の公式サイトには、令和8年十一月場所の「休場力士情報」が設けられている。掲載欄は幕内・十両、幕下・三段目、序二段・序ノ口の3区分だ。
11月3日時点では、いずれの区分にも力士名は掲載されていない。したがって、現時点で名前を挙げて「今場所の休場が決定した」と報じられる力士はいない。
ただし、出場判断を控えている力士はいる。特に注目されるのが、横綱・豊昇龍と十両・若隆景だ。
| 確認項目 | 2026年11月3日時点の状況 |
|---|---|
| 対象場所 | 令和8年十一月場所 |
| 初日 | 11月8日 |
| 千秋楽 | 11月22日 |
| 会場 | 福岡国際センター |
| 幕内・十両 | 公式休場者の掲載なし |
| 幕下・三段目 | 公式休場者の掲載なし |
| 序二段・序ノ口 | 公式休場者の掲載なし |
| 注目の出場判断 | 豊昇龍・若隆景 |
重要なのは、休場の可能性があることと、正式に休場が決まったことは違うという点だ。
場所前の稽古を休んだ、けがを抱えている、出場判断を保留しているといった情報だけでは、休場力士として確定できない。
【注目力士①】横綱・豊昇龍は九州場所に復帰できるのか?

立浪部屋・横綱
右膝の手術を経て、九州場所での復帰を目指している。
今回の九州場所で最も注目されるのが豊昇龍だ。
豊昇龍は2026年7月下旬に右膝の手術を受け、九月場所も初日から休場した。これにより、夏場所、名古屋場所、秋場所と3場所連続の休場となった。
横綱という立場だけに、復帰のタイミングは本人の成績だけでなく、今後の横綱としての活動にも関わる重要な問題となっている。
右膝の負傷から現在までの経緯2026年7月27日、名古屋場所千秋楽の翌日に右膝の内側側副靱帯損傷を修復する手術を受けた。
9月11日には秋場所の休場が決定。師匠の立浪親方は、次の場所での出場が進退に関わる可能性についても言及していた。
その後、秋巡業に途中参加するなど、復帰に向けた動きが見られるようになった。
10月27日には福岡県糸島市の立浪部屋宿舎で幕下以下の力士と15番取り、13勝2敗を記録した。
このとき豊昇龍は、出場について次のように話している。
「出るつもりでやっています。ぎりぎりまで分からないが、師匠と話して決めていく」
これは日刊スポーツなどが報じた本人の発言だ。出場への意欲は明らかだが、最終判断を保留していることも分かる。
10月31日の稽古で見せた回復ぶりさらに注目されたのが10月31日の出稽古だ。
豊昇龍は追手風部屋で大栄翔と16番取り、14勝2敗という結果を残した。
7月末に手術を受けた右膝についても、稽古では大きな影響を感じさせない動きを見せたとスポニチアネックスが報じている。
師匠の立浪親方も、出場するのであれば優勝を目指す姿勢を示していた。
ただし、稽古で好成績を残したからといって、本場所15日間を戦える状態になったとは限らない。
横綱相撲では、立ち合いの瞬発力、踏ん張り、相手の圧力を受け止める力など、膝への負荷が大きい動作が連続する。
復帰を判断するうえでは、稽古の勝敗以上に、患部の状態が安定しているかが焦点になる。
豊昇龍についての現時点の結論は、復帰に向けて調整中だが、九州場所の出場は正式確定していない、ということだ。
【注目力士②】若隆景は復帰できる?左脚の大けがからの再起
荒汐部屋・十両
左脚の緊急手術から復帰を目指している。
豊昇龍と並んで出場の行方が注目されるのが若隆景だ。
若隆景は2026年5月の夏場所で優勝し、復活を印象づけたばかりだった。しかし、名古屋場所前の稽古で左太ももを負傷。大相撲人生を左右しかねない大きな試練に直面した。
コンパートメント症候群による緊急手術負傷したのは7月1日。
診断された傷病名は「左大腿コンパートメント症候群」だった。
これは筋肉を包む組織内の圧力が上昇し、血流や神経に深刻な影響を及ぼすことがある病気だ。
若隆景は緊急手術を受け、名古屋場所を全休。その後も治療とリハビリを続け、秋場所も休場した。
日本相撲協会が公表した秋場所の診断書には、術後の通院加療とリハビリテーションを継続し、今後約2カ月間の通院加療が必要との見通しが記されていた。
7月の手術から秋場所まで、復帰時期を慎重に見極める必要があったことが分かる。
11月2日の連合稽古で5戦全勝明るい材料となったのが、11月2日に行われた時津風一門の連合稽古だ。
若隆景は福岡県志免町の時津風部屋で行われた稽古に参加。幕内の大栄翔らと5番取り、5戦全勝という結果を残した。
手術後、他の部屋の関取衆と相撲を取るのは初めてだったという。
回復を感じさせる内容だったが、本人は慎重な姿勢を崩していない。
師匠の荒汐親方は、九州場所への出場について11月5日をめどに判断すると説明。体の反応を見極める考えを示している。
若隆景の出場判断で注目すべきポイント今回の若隆景の復帰問題では、単に稽古で勝ったかどうかだけでなく、次の3点が重要になる。
- 左脚の回復状態: 手術した部位に負担がかかる動作を問題なく行えるか。
- 連続した稽古への対応: 1日だけでなく、継続して相撲を取れる状態か。
- 師匠と本人の判断: 医療面の経過や稽古後の反応を踏まえ、15日間の本場所に耐えられるか。
若隆景は以前にも大きなけがから復帰し、幕下まで番付を落としながら再び上位へ戻った経験がある。
2026年の夏場所優勝は、その努力が実を結んだ大きな節目だった。
だからこそ、今回も復帰を急ぐより、長く土俵に立ち続けられる状態を取り戻せるかが注目される。
11月3日時点では、若隆景も休場確定ではない。11月5日をめどとする師匠の判断が大きな分岐点になる。
【経緯・関係者一覧】豊昇龍と若隆景の休場・復帰情報を時系列で比較
ここまで取り上げた2人は、けがの部位も休場に至った経緯も異なる。
一方は横綱としての復帰が注目される豊昇龍、もう一方は大きな手術を乗り越えて再起を目指す若隆景だ。
両者の状況を整理すると、現在の九州場所の注目ポイントが見えてくる。
| 対象 | 主な経緯 | 直近の動向 | 11月場所の状況 |
|---|---|---|---|
| 豊昇龍 | 右膝を手術。夏・名古屋・秋場所を休場 | 10月31日に16番14勝2敗 | 出場未確定 |
| 若隆景 | 左太もものコンパートメント症候群で緊急手術。2場所連続全休 | 11月2日に5番全勝 | 11月5日をめどに判断 |
| 立浪親方 | 豊昇龍の師匠 | 本人と相談して出場を判断する方針 | 判断待ち |
| 荒汐親方 | 若隆景の師匠 | 体の反応を見て判断する方針 | 11月5日をめどに判断 |
| 藤ノ川 | 11月2日の連合稽古を発熱で欠席 | 稽古への不参加が報道された | 本場所の休場発表ではない |
豊昇龍の場合、最大の焦点は横綱としての復帰だ。
すでに複数場所を休場しており、九州場所への出場は大きな意味を持つ。本人の意欲に加えて、師匠との相談や右膝の状態が判断材料となる。
一方、若隆景の場合は、左脚の手術後にどこまで競技復帰できるかが焦点となっている。
5戦全勝という稽古結果は明るい材料だが、長期的な競技生活を考えれば慎重な判断が求められる。
同じ「休場」という言葉でも、その背景にある事情はまったく異なる。
【ネットの反応・噂の真相】休場情報で間違えやすい3つのポイント
今場所の休場情報をめぐっては、力士のけがや稽古の状況がニュースになるたび、出場するのか休場するのかという関心が高まる。
特に豊昇龍と若隆景は注目度が高く、場所前の報道だけで出場を断定しないことが大切だ。
ここでは、混同されやすい情報を整理する。
噂① 豊昇龍は九州場所も休場する?現時点で、九州場所の休場が決定したという公式発表はない。
3場所連続で休場していることから、今回も休場するのではないかという見方が生まれるのは自然だ。
しかし、10月27日の13勝2敗、10月31日の14勝2敗という稽古結果は、復帰へ向けた前向きな材料となっている。
ただし、これらはあくまで稽古の成績であり、出場決定を意味しない。
噂② 若隆景は5戦全勝だから出場確定?これも正確ではない。
11月2日の連合稽古で5戦全勝したことは事実だが、師匠は11月5日をめどに判断するとしている。
術後の経過を踏まえた判断が必要であり、稽古の勝敗だけで本場所への出場を確定することはできない。
噂③ 藤ノ川も休場する?11月2日の時津風一門の連合稽古では、関脇・藤ノ川が発熱のため欠席したと共同通信が報じている。
しかし、これは連合稽古への不参加についての情報だ。
発熱による稽古欠席と、本場所の休場決定は別の話である。11月3日時点の協会公式休場一覧にも藤ノ川の名前は掲載されていない。
炎上や深刻なトラブルは起きている?今回の休場情報について、豊昇龍や若隆景をめぐる大規模な炎上や不祥事が発生したと確認できる報道はない。
話題の中心は、豊昇龍の横綱復帰への期待と、若隆景の大けがからの再起だ。
けがによる休場を本人の意欲不足と結びつけたり、稽古の欠席だけで引退や休場を断定したりする見方には注意したい。
ネット上の情報を読むときは、次の順番で確認すると混乱しにくい。
1. 日本相撲協会の公式休場力士情報
2. 本人や師匠の正式なコメント
3. 日刊スポーツ、共同通信、スポーツ報知などの取材報道
4. SNSや掲示板などの一般投稿
公式発表と報道、個人の予想を分けて読むことが、噂の真相を見極める近道になる。
【今後の最新情報】休場力士はいつ確定する?確認すべきタイミング
九州場所の初日は11月8日だ。
場所前の出場判断だけでなく、初日以降にけがや体調不良などで途中休場するケースもある。
そのため、11月3日時点の一覧だけを見て、千秋楽まで休場者が出ないと判断することはできない。
最新情報を確認するタイミング- 11月5日: 若隆景の出場判断が予定されている。
- 11月7日: 初日前日。出場予定力士や直前の動向を確認したいタイミング。
- 11月8日: 九州場所初日。取組と休場発表を確認。
- 11月9日以降: 場所中の途中休場や追加発表に注意。
- 11月22日: 千秋楽。最終的な成績と休場状況が確定する。
特に豊昇龍のように、けがから復帰を目指す上位力士については、本人のコメントだけでなく、師匠の判断や協会の公式発表も合わせて確認したい。
最新の休場力士一覧は、日本相撲協会の「休場力士情報」で確認できる。
【よくある質問】今場所の休場力士に関するFAQ
Q1:2026年11月の九州場所で休場が決まった力士は誰ですか?
11月3日(日本時間)時点では、日本相撲協会の公式休場力士一覧に掲載された力士はいない。豊昇龍と若隆景は出場判断が注目されているが、休場確定とは発表されていない。
Q2:豊昇龍は九州場所に出場しますか?
復帰を目指して調整している。10月31日の稽古では大栄翔と16番取り14勝2敗だった。ただし、出場の正式決定は11月3日時点で確認されていない。
Q3:若隆景はなぜ休場していたのですか?
2026年7月1日の稽古で左太ももを負傷し、コンパートメント症候群と診断されたため緊急手術を受けた。名古屋場所と秋場所を全休し、現在は復帰に向けて調整している。
Q4:若隆景の九州場所への出場はいつ決まりますか?
師匠の荒汐親方は11月5日をめどに判断する考えを示している。11月2日の連合稽古では5戦全勝だった。
Q5:稽古を休んだ力士は本場所も休場になりますか?
必ずしもそうではない。稽古への不参加には、発熱、調整、治療などさまざまな理由がある。本場所の休場は、協会の公式発表や取組情報で確認する必要がある。
Q6:休場力士の情報はどこで確認できますか?
日本相撲協会公式サイトの「休場力士情報」が基本となる。幕内から序ノ口までの各段の休場状況を確認できる。
まとめ:2026年九州場所の休場情報は豊昇龍と若隆景の判断が焦点
2026年11月の大相撲九州場所は、11月8日に初日を迎える。
11月3日時点で、日本相撲協会の公式休場力士一覧に掲載された力士はいない。ただし、出場判断を控える注目力士がいる。
特に重要なのは次の2人だ。
- 豊昇龍: 右膝の手術から復帰を目指し、10月31日の稽古では14勝2敗。横綱としての復帰が注目される。
- 若隆景: 左脚の手術から回復し、11月2日の稽古では5戦全勝。11月5日をめどに出場判断が行われる予定。
今回の九州場所では、単に誰が休場するかだけでなく、けがを乗り越えて土俵に戻る力士たちの動向にも注目したい。
休場情報は場所前に確定して終わりではない。初日以降も変更される可能性があるため、最新ニュースと日本相撲協会の公式発表を照らし合わせながら確認することが大切だ。
2026年の締めくくりとなる九州場所。豊昇龍の復帰、若隆景の再出発、そして新たな休場発表の有無が、今後の大きな注目ポイントとなる。