今回の地震は、2026年10月29日午前0時07分51秒ごろに発生しました。震源は千葉県北東部で、震源の位置は北緯35度43.3分、東経140度42.9分。震源の深さは52kmです。
気象庁が同日午前2時10分に公表した報道発表では、地震の規模はマグニチュード5.5(暫定値)とされました。
速報値のM5.4からM5.5に修正された理由地震発生直後の速報では、マグニチュード5.4、震源の深さ約50kmと発表されていました。
その後、観測データの解析が進み、気象庁はマグニチュードを5.5、深さを52kmに更新しています。
これは別の地震が発生したという意味ではありません。同じ地震について、観測データをもとに震源要素を見直した結果です。
地震速報を確認するときは、最初に表示された数字だけでなく、その後の更新情報にも目を向ける必要があります。
震源の特徴と発生メカニズム気象庁の発表によると、今回の地震は西北西から東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型です。
太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震とされています。
震源の深さ52kmという数値は、地表から震源までの距離を示すものです。震源が比較的深い場所にあっても、地震の規模や震源からの距離、地盤の状態によっては広い範囲で揺れが観測されます。
今回、千葉県だけでなく茨城県、栃木県、埼玉県、神奈川県などにも揺れが広がった背景には、こうした地震波の伝わり方があります。
【昨日の地震の震度分布】横芝光町で震度5弱、周辺の7市町でも震度4

今回の地震で最も強い揺れを観測したのは、千葉県の横芝光町です。
震度5弱を観測したのは、横芝光町宮川と横芝光町栗山の2観測地点でした。
また、旭市、匝瑳市、香取市、山武市など千葉県北東部の複数の自治体で震度4を観測しています。
震度分布を見ると、震源に近い千葉県北東部を中心に、茨城県や関東南部まで揺れが広がったことが分かります。
震度5弱・震度4を観測した地域
震度5弱5弱
千葉県:横芝光町
横芝光町宮川・横芝光町栗山
震度44
千葉県:旭市、匝瑳市、香取市、山武市、多古町、九十九里町、芝山町
震度33
千葉県、茨城県、栃木県、埼玉県、神奈川県の各地
震度3の観測地点は千葉県内だけにとどまりません。
- 茨城県:土浦市、石岡市、龍ケ崎市、笠間市、取手市、ひたちなか市、鹿嶋市、潮来市、稲敷市、神栖市、行方市、つくばみらい市など
- 栃木県:真岡市
- 埼玉県:さいたま市緑区、宮代町
- 千葉県:銚子市、東金市、大網白里市、成田市、千葉市中央区・花見川区・若葉区・美浜区、野田市、市原市、八千代市、印西市、白井市など
- 神奈川県:横浜市神奈川区
加えて、震度2や震度1も東北地方から伊豆諸島にかけて観測されました。
横芝光町で震度5弱を観測した意味横芝光町は今回の震源に近い地域に位置しています。
同じ自治体の中でも、観測地点によって揺れの強さが異なる場合があります。これは地盤の性質や地形、建物の構造などが地震動に影響するためです。
気象庁も、震度計による観測値と、個々の建物や場所で体感する揺れが必ずしも一致しないことを説明しています。
したがって、横芝光町で震度5弱だったからといって、町内のすべての場所で同じ揺れだったわけではありません。
一方、震度4を観測した周辺自治体でも、家具の転倒や物の落下などが起きていないか確認することが大切です。
【津波の心配は?】気象庁は津波なしと発表、長周期地震動にも注目
今回の千葉県北東部地震について、気象庁は津波の心配はないと発表しています。
地震発生後に津波警報や注意報の対象となるような津波への警戒が必要な状況ではありませんでした。
ただし、津波の心配がないことと、地震による被害の可能性がないことは別です。
震度の強かった地域では、建物や家具の状態、道路や斜面の異常などにも注意が必要です。
長周期地震動階級1も観測今回の地震では、千葉県北東部で長周期地震動階級1が観測されました。
長周期地震動は、周期の長いゆっくりとした揺れで、高層ビルなどの大きな建物で揺れが長く続くことがあります。
一般的な震度とは別の指標で評価されるため、震度だけを見ていると把握できない揺れの特徴があります。
今回の長周期地震動階級1は、こうした揺れが観測されたことを示す情報です。
【その後の地震活動】千葉県北東部でM4.3・M3.2の地震も発生
今回のM5.5の地震で、特に気になるのが発生後の地震活動です。
気象庁の震源リストや震度データを確認すると、10月29日には同じ千葉県北東部を震源とする地震が続いていました。
代表的なものが、午前3時32分ごろと午前5時22分ごろの地震です。
10月29日に発生した主な地震の時系列| 発生日時 | 規模 | 最大震度 |
|---|---|---|
| 10月29日 0時07分 | M5.5 | 5弱 |
| 10月29日 3時32分 | M4.3 | 2 |
| 10月29日 5時22分 | M3.2 | 1 |
※M4.3、M3.2は気象庁の震源リストに掲載された値。速報時の発表では、それぞれM4.4、M3.5とされていました。
3時32分のM4.3の地震午前3時32分ごろ、再び千葉県北東部を震源とする地震が発生しました。
速報ではマグニチュード4.4、震源の深さ約50kmと発表され、最大震度2を観測しています。
震度2を観測したのは、東金市、旭市、匝瑳市、香取市、山武市、多古町、九十九里町、芝山町、横芝光町、成田市などです。
茨城県や千葉県内の広い範囲でも震度1を観測しました。
5時22分のM3.2の地震午前5時22分ごろにも、千葉県北東部で地震が発生しました。
速報時のマグニチュードは3.5で、最大震度1を観測しています。
同じ地域で比較的小さな地震が続いたことから、震源周辺の活動を引き続き確認する必要があります。
ただし、地震が複数回発生したという事実だけで、今後さらに大きな地震が発生すると断定することはできません。
気象庁が「余震」ではなく「地震」と表現する理由地震発生後の活動について、気象庁が「余震」という言葉を避けて「地震」という表現を使用する場合があることも知っておきたいポイントです。
その理由は、余震という言葉が「最初の地震より大きな地震は起きない」という誤解を招く可能性があるためです。
実際には、最初の地震より規模の大きな地震が続いて発生する可能性もあります。
気象庁は、最初の地震だけで安心せず、その後の地震活動にも注意するよう呼びかけています。
【全国の地震履歴】2026年10月は千葉県以外でも大きな地震が発生
10月29日の千葉県北東部地震だけでなく、2026年10月には全国各地で比較的大きな地震が記録されています。
気象庁の過去30日間の地震関連記録には、次のような地震が掲載されています。
| 発生日 | 震源地 | マグニチュード |
|---|---|---|
| 10月25日 | 小笠原諸島西方沖 | 7.0 |
| 10月25日 | 日向灘 | 5.3 |
| 10月24日 | 岩手県沖 | 5.0 |
| 10月8日 | 千葉県北東部 | 4.8 |
| 10月1日 | 千葉県北東部 | 5.1 |
これらはそれぞれ別の場所で発生した地震です。今回の千葉県北東部地震と直接的な関連があると判断することはできません。
注目したいのは、千葉県北東部では10月1日にもM5.1の地震、10月8日にもM4.8の地震が記録されている点です。
今回のM5.5は、同じ震央地名で発生した10月の地震活動の中でも規模の大きい地震です。
ただし、同じ震央地名の地震が複数発生しているからといって、すべてが一連の活動として連動しているとは限りません。震源の位置、深さ、発震機構などを含めた分析が必要です。
全国の地震履歴を調べる場合には、震度だけでなく、発生時刻、震源地、マグニチュード、震源の深さを合わせて確認が必要です。
【今後の注意点】気象庁は1週間程度、最大震度5弱程度の地震に警戒を呼びかけ
今回の地震について、気象庁は揺れの強かった地域に対し、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
特に、発生後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多いと説明しています。
これは具体的な日時や場所を指定した地震予知ではありません。過去の地震活動の事例を踏まえた防災上の注意喚起です。
気象庁の資料では、過去の事例において、大きな地震の後に同程度の地震が発生した割合は1~2割とされています。
この数字は、今回の地震について今後の発生確率を直接示したものではありません。
今のうちに確認したい5つの防災対策
自宅・職場で確認したいこと
- 家具や大型家電が転倒しないよう固定する
- 寝室や出入口に落下物・転倒物がないか確認する
- 水、非常食、懐中電灯、モバイルバッテリーを準備する
- 常備薬や身分証明書などの持ち出し品を確認する
- 家族との連絡方法と避難場所を共有する
横芝光町も、10月29日付の公式情報で、今後1週間程度の地震への注意を呼びかけています。非常用食料や飲料水、常備薬などの確認を促しています。
特に注意したいのは落石や崖崩れ気象庁が今回の地震について具体的に挙げている注意事項の一つが、落石や崖崩れです。
強い揺れを受けた地域では、斜面や崖の状態が不安定になっている可能性があります。
特に次のような場所では慎重な行動が必要です。
- 崖や急斜面の近く
- 落石のおそれがある道路
- 擁壁やブロック塀の周辺
- 地面に亀裂や段差が生じている場所
強い揺れの後に雨が降った場合も、斜面の状況に注意してください。
無理に現場を確認しようとせず、危険が疑われる場所には近づかないことが大切です。
【昨日の地震に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:昨日、2026年10月29日に地震はありましたか?
A1:はい。10月29日午前0時07分ごろ、千葉県北東部でマグニチュード5.5の地震が発生しました。最大震度は5弱で、千葉県横芝光町で観測されています。
Q2:昨日の地震の震源地と深さはどこですか?
A2:震源地は千葉県北東部です。気象庁が発表した暫定値では、震源の深さは52km、震源位置は北緯35度43.3分、東経140度42.9分です。
Q3:昨日の地震で津波は発生しましたか?
A3:気象庁は、この地震による津波の心配はないと発表しています。
Q4:横芝光町の震度はいくつでしたか?
A4:最大震度5弱でした。横芝光町宮川と横芝光町栗山の観測地点で震度5弱を観測しています。
Q5:千葉県北東部では今後も大きな地震が発生する可能性がありますか?
A5:可能性を否定することはできません。気象庁は、揺れの強かった地域に対して発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。特に最初の2~3日程度は、規模の大きな地震に注意が必要です。
まとめ:10月29日の千葉県北東部地震、今後1週間は備えを継続
2026年10月29日午前0時07分に発生した千葉県北東部地震は、マグニチュード5.5、震源の深さ52km、最大震度5弱を観測した地震でした。
今回の重要な情報を改めて整理します。
- 発生日時:2026年10月29日午前0時07分
- 震源地:千葉県北東部
- マグニチュード:5.5
- 震源の深さ:52km
- 最大震度:5弱
- 最大震度の観測地:千葉県横芝光町
- 津波:心配なし
- その後の活動:同日午前3時32分、午前5時22分にも同じ震央地名で地震を観測
- 今後の注意:気象庁は1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけ
今回の地震で特に大切なのは、津波の心配がないという情報だけで安心しきらないことです。
気象庁が注意を呼びかけている期間は、家具の固定や非常持ち出し品の確認を済ませ、地震情報を継続的に確認してください。
地震は発生時刻や規模を正確に予測することが難しい自然現象です。昨日の揺れを一時的な出来事として終わらせず、日常の防災対策を見直す機会にすることが、身を守るための現実的な備えになります。
主な情報源:気象庁「令和8年10月29日00時07分頃の千葉県北東部の地震について」「震源リスト」「震度データベース」、横芝光町公式ホームページ、公益財団法人地震予知総合研究振興会。
記事の基準日:2026年10月30日
参考資料・一次情報
-
-
-
-