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鼻をすする癖はなぜ起こる?鼻炎や耳への影響と改善策を2026年版で徹底解説

黒田 亮 黒田 亮 • 更新: • 公開: • 読了約 23 分
目次

人前で無意識に鼻をすすってしまう、鼻水が出ていないように見えるのに何度も鼻を鳴らしてしまう――。こうした鼻すすりの習慣には、アレルギー性鼻炎や風邪、鼻づまり、鼻の乾燥といった身体的な原因だけでなく、長年の癖や心理的な要因が関係している場合があります。

鼻をすする行為は、一時的に鼻の不快感を和らげる動作です。しかし、繰り返すことで耳に影響する可能性も指摘されています。特に子どもの場合、鼻すすりが習慣化すると滲出性中耳炎などとの関連が問題になることがあります。鼻をかむ場合との違いを理解し、原因に合った対処をすることが大切です。

【原因を解説】鼻をすする理由は?鼻炎・風邪・乾燥・心理的な習慣との関係

鼻をすする

鼻をすする理由は一つではありません。鼻水が外に流れ出るのを防ぐために無意識に行う場合もあれば、鼻の奥に残る不快感を取り除こうとして繰り返す場合もあります。

まず確認したいのは、鼻すすりが鼻の病気によって起きているのか、それとも病気が治った後も残っている習慣なのかという点です。

1. アレルギー性鼻炎・花粉症による鼻水

鼻をすする原因として代表的なのがアレルギー性鼻炎です。

花粉やダニ、ハウスダスト、カビ、ペット由来のアレルゲンなどが鼻の粘膜に入ると、免疫反応によって炎症が起こります。その結果、鼻水、くしゃみ、鼻づまりといった症状が現れます。

特に水のように透明でさらさらした鼻水が何度も出る場合は、アレルギー性鼻炎が関係している可能性があります。

季節性の花粉症では特定の時期に症状が強くなり、通年性アレルギー性鼻炎では一年を通じて鼻水や鼻づまりが続くことがあります。

鼻水が出るたびにティッシュを取り出すことが面倒になり、結果として鼻をすする行為が習慣化するケースも考えられます。

2. 風邪による鼻炎や副鼻腔炎

風邪をひくと、ウイルスによる炎症で鼻の粘膜が刺激され、鼻水や鼻づまりが起こります。

風邪の初期には水っぽい鼻水が出ることがあり、症状の経過によって粘り気のある鼻水に変化することもあります。発熱、喉の痛み、咳、倦怠感などを伴う場合は、感染症による鼻炎も考えられます。

また、副鼻腔炎では鼻の周囲にある副鼻腔に炎症が生じ、粘り気の強い鼻水や後鼻漏が起こることがあります。

後鼻漏とは、鼻水が鼻の前方ではなく、鼻の奥から喉へ流れ落ちる状態です。喉に何かが張り付いているような感覚が続くため、取り除こうとして何度も鼻をすすったり、咳払いをしたりすることがあります。

鼻水が喉に流れる感覚が続く場合は、鼻水そのものだけでなく、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの原因を調べる必要があります。

3. 鼻づまりや鼻の構造的な問題

鼻水が大量に出ていなくても、鼻づまりによって鼻をすすることがあります。

代表的な原因は次のとおりです。

  • 鼻中隔弯曲症:鼻の左右を隔てる壁が曲がり、片側または両側の鼻腔が狭くなる状態。
  • 鼻粘膜の腫れ:アレルギーや炎症などによって空気の通り道が狭くなる状態。
  • 鼻茸(鼻ポリープ):鼻や副鼻腔の粘膜にできるポリープによって通気が妨げられる状態。
  • 副鼻腔炎:副鼻腔の炎症によって鼻水の排出が妨げられる状態。
  • 薬剤性鼻炎:血管収縮成分を含む点鼻薬などを過剰に使用することで、かえって鼻づまりが悪化する状態。

特に片方の鼻だけが慢性的につまる場合は、鼻中隔弯曲症などの構造的な問題も考えられます。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、片側性の鼻づまりには複数の原因があることを説明しています。

4. 乾燥や寒暖差による鼻の刺激

空気が乾燥すると、鼻の粘膜が刺激され、違和感や炎症が生じることがあります。

暖房を使用する冬場や、冷たい外気に触れたときに鼻水が出やすくなる人もいます。花粉や感染症が原因でなくても、温度変化や刺激物によって鼻水が増える血管運動性鼻炎などもあります。

鼻の中が乾燥していると、実際には鼻水が少ないにもかかわらず、何かが詰まっているような感覚が生じることもあります。

加湿、マスクの使用、刺激物を避けることなど、生活環境の調整が役立つ場合があります。

5. 無意識の習慣や心理的な要因

鼻すすりが長く続いている場合、最初の原因となった鼻炎や風邪が治った後も、動作だけが残ってしまうことがあります。

例えば、鼻に違和感を覚えたときに鼻をすすると一時的にすっきりする経験を繰り返すと、脳がその動作を覚え、意識しなくても鼻をすするようになることがあります。

また、緊張や集中、退屈などの状況で、鼻をすする動作が増える人もいます。こうした行動には、無意識の習慣やチックに近い反復動作が関係している場合もあります。

ただし、鼻をすするだけで心理的な問題やチック症と判断することはできません。鼻の病気がないかを確認したうえで、動作が起きる場面や頻度を観察することが大切です。

【健康への影響】鼻水をすすると耳や喉に悪影響がある?

鼻をすすることについて気になるのが、健康への影響です。

一度鼻をすすっただけで重大な病気になるわけではありません。しかし、強い鼻すすりを長期間繰り返す場合には、耳への影響に注意が必要です。

鼻すすりによって中耳に陰圧が生じる仕組み

耳と鼻の奥は、耳管という細い通路でつながっています。耳管には中耳の圧力を調整する役割があります。

鼻を強くすすると、鼻や喉の奥の圧力が変化し、耳管の働きによって中耳に陰圧が生じる場合があります。

この状態が繰り返されると、鼓膜が内側に引き込まれることがあり、滲出性中耳炎や鼓膜の陥凹などに関係する可能性があります。

特に耳管の機能に問題がある人や、鼻の病気を抱えている人では注意が必要です。

子どもの鼻すすりと滲出性中耳炎

子どもの鼻すすりは、大人以上に注意して観察したい症状です。

学校保健ポータルサイトでは、子どもの滲出性中耳炎について、鼻すすり癖と鼻の疾患が原因と考えられた症例が約13%あったという報告が紹介されています。

この数字は特定の報告に基づくもので、すべての子どもに当てはまる発症率ではありません。しかし、鼻すすりと中耳の健康に関連があることを考えるうえで重要な情報です。

滲出性中耳炎は、鼓膜の奥に液体がたまる病気です。急性中耳炎のような強い痛みや発熱が目立たないこともあり、子ども本人が聞こえにくさを訴えない場合もあります。

次のような変化があれば、耳鼻咽喉科で確認してもらうことが大切です。

  • テレビの音量を以前より大きくする。
  • 名前を呼んでも反応しないことが増えた。
  • 聞き返す回数が増えた。
  • 鼻をすする動作を何度も繰り返す。
  • 耳が詰まったような様子を見せる。
鼻水をすすって飲み込んでも大丈夫?

鼻水をすすって喉に流し、そのまま飲み込んでしまうことを心配する人もいます。

実は、健康な人でも鼻水の一部は自然に喉へ流れ、気づかないうちに飲み込まれています。そのため、少量の鼻水を飲み込んだからといって、直ちに健康被害が起こるわけではありません。

ただし、鼻水が大量に喉へ流れる状態が続くと、後鼻漏による不快感や咳、痰が絡む感覚につながることがあります。

問題なのは、鼻水を飲み込む行為そのものよりも、鼻水が大量に出る原因や、強い鼻すすりを繰り返す習慣が残っていることです。

【違いを比較】鼻をかむ・すするのはどちらが健康的?正しい鼻水の処理方法

鼻水が出たとき、鼻をすするのと鼻をかむのでは、どちらがよいのでしょうか。

基本的には、鼻水を外へ排出できるよう、正しい方法で優しく鼻をかむことが望ましいとされています。

鼻すすりは鼻水を一時的に鼻の奥へ移動させる動作ですが、鼻をかむことは鼻腔内にたまった鼻水を外へ排出する動作です。

鼻をかむ場合と鼻をすする場合の比較
比較項目 鼻をすする 鼻をかむ
基本的な動作 鼻水を鼻の奥へ吸い込む 鼻から空気を出して鼻水を排出する
鼻水の処理 喉へ流れて飲み込まれることがある ティッシュなどで外へ出せる
一時的な感覚 鼻水が引いたように感じる 鼻腔内がすっきりしやすい
耳への影響 強く繰り返すと中耳に陰圧が生じる場合がある 強くかみすぎると耳に圧力がかかる場合がある
望ましい使い方 繰り返す習慣を避ける 片方ずつ優しくかむ

ここで注意したいのは、鼻をかめば必ず安全というわけではないことです。

力任せに鼻をかむと、鼻腔内の圧力が高まり、耳に負担がかかる可能性があります。左右の鼻を同時に強くかむ方法も避けましょう。

鼻水の正しいかみ方4つのポイント

鼻水を安全に処理するには、次の手順を意識してください。

  1. 口から息を吸う:落ち着いて呼吸し、鼻をかむ準備をする。
  2. 片方の鼻を軽く押さえる:左右を同時に塞がず、片側ずつ処理する。
  3. ゆっくり息を出す:力を入れすぎず、少しずつ鼻水を外へ出す。
  4. 反対側も同じように行う:鼻水が残っていれば、無理のない範囲で繰り返す。

鼻水が粘り気を帯びていて出にくい場合は、何度も強くかむのではなく、鼻の状態を整えることも必要です。

小さな子どもで自分で鼻をかめない場合は、年齢に合った鼻水吸引器などを利用する方法もあります。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、幼児には片方ずつ静かに鼻をかむ方法を教えることを勧めています。

【実践的な改善策】鼻をすする癖をやめる方法と日常でできる対処法

鼻をすする癖を改善するには、単に「すすらないように我慢する」だけでは十分ではありません。

鼻水が出る原因を取り除き、鼻をすすらなくても快適に過ごせる状態をつくることが基本です。

1. 鼻水が出たらティッシュで処理する習慣をつける

まず取り組みたいのが、鼻をすすりたくなったときにティッシュを使う習慣です。

鼻水が出たら、すぐにティッシュで優しく拭き取る、または片方ずつ鼻をかむようにします。

仕事中や外出中など、すぐに鼻をかめない場面では、ポケットティッシュを携帯しておくと対応しやすくなります。

何度も鼻をすすっていることに気づいたら、一度動作を止め、鼻の状態を確認することから始めましょう。

2. 鼻炎やアレルギーの原因を取り除く

アレルギー性鼻炎が原因の場合、鼻すすりをやめるにはアレルギー症状の管理が欠かせません。

  • 花粉が多い日はマスクや眼鏡を使用する。
  • 帰宅後は衣服や髪についた花粉を落とす。
  • 寝具を定期的に洗濯し、ダニやほこりを減らす。
  • 室内を適度に清掃する。
  • 鼻の症状が続く場合は耳鼻咽喉科で治療について相談する。

アレルギー性鼻炎の治療には、症状に応じて抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬などが用いられます。薬の選択や使い方は、医師や薬剤師に相談してください。

特に血管収縮成分を含む点鼻薬は、長期間または頻繁に使用すると薬剤性鼻炎につながる場合があります。使用上の注意を守ることが大切です。

3. 部屋の乾燥を防ぎ、鼻の粘膜を守る

乾燥によって鼻の違和感が強くなる場合は、室内環境を整えることが役立ちます。

加湿器を使用する、暖房の風が顔に直接当たらないようにする、適切な水分補給を心がけるといった方法があります。

生理食塩水を使った市販の鼻用スプレーなども、鼻の乾燥や鼻水の不快感を軽減する選択肢です。

鼻うがいを行う場合は、専用製品の説明に従い、使用する水の安全性や洗浄方法に注意してください。自己流の強い洗浄は鼻や耳に負担をかける可能性があります。

4. 鼻をすする動作を別の行動に置き換える

鼻炎が改善しているのに鼻すすりが続く場合は、習慣そのものへの対処が必要です。

具体的には、次の方法が考えられます。

  • 鼻をすすりたくなったら、まず鼻の状態を確認する。
  • 鼻水があればティッシュで優しく処理する。
  • 鼻水がない場合は、ゆっくり口から呼吸する。
  • どのような場面で鼻すすりが増えるか記録する。
  • 無意識に繰り返している場合は、気づいた時点で別の行動に切り替える。

緊張した場面や集中しているときに増える場合は、姿勢を整えたり、短い休憩を取ったりすることも試せます。

ただし、チックのような反復動作が疑われる場合は、無理に我慢させたり、周囲が何度も注意したりすることが逆効果になることもあります。本人が困っている場合や生活に支障がある場合は、医療機関に相談しましょう。

【子どもの鼻すすり】原因は鼻炎だけ?親が確認したい癖とチックの違い

子どもが何度も鼻をすする場合、保護者としては「鼻水が出ているのか」「癖になっているのか」「何か病気があるのか」と心配になるものです。

子どもの鼻すすりは、単純な鼻水の処理だけでなく、鼻の病気や発達段階、反復動作など複数の要因が関係しています。

自分で鼻をかめないことが原因になる

小さな子どもは、鼻水が出ていても自分でうまく鼻をかめないことがあります。

そのため、鼻水が鼻の奥にたまると、自然に鼻をすすって処理しようとする場合があります。

特に風邪やアレルギー性鼻炎が長引くと、鼻すすりの回数が増え、その動作自体が習慣として残ることがあります。

まずは鼻水が出ていないか、鼻づまりがないか、鼻の奥に不快感がないかを確認しましょう。

鼻すすりとチックの見分け方

鼻すすりが繰り返される場合、チックに似た反復動作の可能性もあります。

チックは、本人の意思とは関係なく、突然、繰り返し起こる運動や発声のことです。鼻を鳴らす、咳払いをする、まばたきを繰り返すといった動作が見られる場合があります。

ただし、鼻すすりだけでチックと判断することはできません。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、後鼻漏などの身体的な原因が隠れていることもあります。

次のような点を観察すると、受診時に役立ちます。

  • 鼻水や鼻づまりが実際にあるか。
  • 鼻をすすった後に楽になる様子があるか。
  • 鼻すすり以外にも咳払いなどの動作があるか。
  • 緊張時や集中時など、特定の状況で増えるか。
  • 睡眠中や遊んでいるときにも繰り返すか。
親が無理にやめさせないことも大切

子どもの鼻すすりが気になると、つい「鼻をすすらないで」「何度もやらないで」と注意したくなる可能性があります。

しかし、鼻づまりや鼻水が原因であれば、本人の努力だけでやめることは難しいものです。

まずは鼻の病気がないかを確認し、必要に応じて治療を受けることが先決です。

鼻をかむ練習は、短冊状にしたティッシュを口で吹いて動かす遊びから始める方法もあります。慣れてきたら、口を閉じて片方ずつ鼻から息を出す練習へ進めます。

鼻をかむことが難しい乳幼児には、年齢や状態に合った吸引器を使う方法もあります。保護者が自分の口で直接鼻水を吸い取る方法は避けましょう。

【マナーと受診の目安】人前で鼻をすするのは失礼?病院へ行くべき症状とは

鼻すすりには、健康面だけでなく、周囲の人との関係やマナーという側面もあります。

特に静かな職場、会議、授業、飲食店などでは、鼻をすする音が気になり、本人も周囲も落ち着かなくなることがあります。

鼻をすするマナーは場面に合わせて考える

日本では、人前で大きな音を立てて鼻をかむことに抵抗を感じる人もいます。そのため、鼻水が出てもティッシュを使わず、鼻をすすって済ませてしまうことがあります。

しかし、何度も鼻をすする音を繰り返すと、周囲に不快感を与えたり、会話の妨げになったりする場合があります。

公共の場では、次のような対応が現実的です。

  • 会議中や授業中は、できるだけ静かにティッシュで鼻水を拭き取る。
  • 鼻水が多い場合は、休憩時間に洗面所などで鼻をかむ。
  • 食事中は必要に応じて席を外し、周囲への配慮を心がける。
  • 使用済みのティッシュは適切に処分する。
  • 鼻をかんだ後は手を洗うか、手指衛生を行う。

鼻をかむこと自体が必ずしも失礼というわけではありません。重要なのは、音や飛沫、使用済みティッシュの扱いに配慮しながら、無理に鼻すすりを続けないことです。

耳鼻咽喉科を受診したい症状

鼻すすりが続いている場合、鼻炎や副鼻腔炎など、原因となる病気を調べる必要があります。

次のような症状がある場合は、耳鼻咽喉科への相談を検討してください。

  • 鼻水が長引く:鼻水や鼻づまりが改善せず、日常生活に支障が出ている。
  • 黄色や緑色の鼻水が続く:顔面痛や発熱などを伴う。
  • 片側だけ鼻がつまる:左右差が強く、慢性的に続いている。
  • 悪臭のある鼻水が出る:特に子どもの片側だけから出る場合は鼻腔内の異物にも注意する。
  • 耳の症状がある:耳が詰まる、聞こえにくい、耳が痛いなどの変化がある。
  • 鼻すすりをやめられない:鼻水が出ていないのに繰り返し、生活に支障が出ている。

鼻づまりが10日以上続く場合や、高熱、顔面痛、血の混じった鼻水などがある場合も、早めに医療機関で相談することが勧められます。

突然の聞こえの低下は、突発性難聴など早期対応が必要な病気の可能性もあるため、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。

また、目の周囲の腫れや赤み、視力の変化、強い頭痛、意識の変化などを伴う場合は、緊急性のある病気も考えられるため、速やかな医療対応が必要です。

受診時に医師へ伝えたいこと

診察を受ける際は、単に「鼻をすする」と伝えるだけでなく、症状の経過や特徴を整理しておくと診断の参考になります。

  • 鼻すすりが始まった時期。
  • 鼻水が透明なのか、黄色や緑色なのか。
  • 鼻づまりが片側か両側か。
  • くしゃみ、咳、喉の違和感があるか。
  • 耳の詰まりや聞こえにくさがあるか。
  • 花粉の時期や特定の場所で症状が悪化するか。
  • 点鼻薬などを使用しているか。

子どもの場合は、鼻すすりが増える時間帯や、テレビの音量、呼びかけへの反応なども観察しておくと役立ちます。

【鼻をすするに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:鼻をすする癖は病気のサインですか?
A1:必ずしも病気とは限りません。アレルギー性鼻炎、風邪、副鼻腔炎、鼻づまりなどが原因の場合もあれば、病気が治った後に動作だけが習慣として残っている場合もあります。長期間続く場合は耳鼻咽喉科で原因を確認しましょう。

Q2:鼻をすすると中耳炎になるのは本当ですか?
A2:強い鼻すすりを繰り返すと、中耳に陰圧が生じ、鼓膜の陥凹や滲出性中耳炎などに関係する場合があります。ただし、一度鼻をすすっただけで中耳炎になるわけではありません。特に子どもの慢性的な鼻すすりには注意が必要です。

Q3:鼻水をすすって飲み込んでも大丈夫ですか?
A3:通常、少量の鼻水が喉へ流れて飲み込まれても、大きな問題にはなりません。鼻水の一部は健康な人でも自然に喉へ流れています。ただし、鼻水が大量に出る状態や後鼻漏が続く場合は、原因となる鼻炎や副鼻腔炎などの確認が必要です。

Q4:鼻をすする癖をすぐにやめる方法はありますか?
A4:まず鼻水や鼻づまりがないかを確認し、鼻水があれば優しくかむ習慣をつけましょう。鼻炎が原因なら、その治療が優先です。無意識の習慣になっている場合は、鼻をすすりたくなったときにティッシュを使う、ゆっくり呼吸するなど、別の行動に置き換える方法があります。

Q5:子どもが何度も鼻をすする場合、注意したほうがよいですか?
A5:はい。鼻炎や副鼻腔炎、後鼻漏などの可能性があるほか、鼻すすりが癖になっている場合もあります。耳の聞こえにくさやテレビの音量の変化などがあれば、滲出性中耳炎の可能性も考えて耳鼻咽喉科に相談しましょう。無理に叱ってやめさせるのではなく、原因を確認することが大切です。

まとめ:鼻をすする癖は原因を見極めて正しく改善しよう

鼻をすする行為には、アレルギー性鼻炎、風邪、副鼻腔炎、鼻づまり、乾燥などの身体的な原因から、無意識の習慣や反復動作まで、さまざまな背景があります。

一時的な鼻すすりであれば大きな問題にならないこともありますが、強く繰り返す習慣は中耳に陰圧を生じさせ、耳の病気に関係する可能性があります。特に子どもでは、鼻すすりが長引いていないか、聞こえ方に変化がないかを確認が必要です。

日常生活では、鼻水を片方ずつ優しくかむ、室内の乾燥を防ぐ、花粉やハウスダストなどの刺激を減らすといった対策から始められます。鼻すすりが癖になっている場合は、鼻水がなくても繰り返してしまう場面を把握し、少しずつ別の行動へ切り替えていきましょう。

【プロの結論】

鼻をすする癖を改善するうえで最も大切なのは、動作だけを止めようとするのではなく、その動作が必要になっている原因を取り除くことです。

鼻水が出るなら鼻炎などの治療を優先し、鼻水がないのに繰り返すなら習慣や反復動作の可能性を考える。耳の聞こえ方に変化があれば、鼻だけでなく耳の状態も確認する。この3つの視点を持つことで、必要以上に不安にならず、適切な対処につなげられます。

鼻すすりを単なる癖として片づけず、体からのサインとして捉え、症状に応じたケアや受診を心がけましょう。

主な参考資料・医学的根拠

  • 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気」「幼児の鼻副鼻腔炎」
  • 学校保健ポータルサイト「児童生徒の耳・鼻・のどの健康」
  • MSDマニュアル家庭版「鼻炎」「鼻づまりと鼻水の主な原因」
  • 日本耳鼻咽喉科関連学術誌「鼻すすり・閉鎖不全耳管と耳疾患」
  • 医学書院『今日の診療』2026年版「滲出性中耳炎」
  • 日本医科大学付属病院「こんな症状に要注意」

医学的根拠の補足資料: 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の鼻疾患解説、学校保健ポータルサイトの鼻すすりと中耳炎に関する解説、MSDマニュアルの2025年7月更新情報、医学書院『今日の診療』2026年版などを参照しています。特に鼻すすりと中耳疾患の関係は、すべての人に同じリスクが生じるという意味ではなく、耳管機能や鼻の疾患によって異なります。

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黒田 亮
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スポーツ紙で15年の記者歴。試合結果と記録は球団・リーグの公式記録とNPB発表で照合し、移籍報道は球団の公式コメントが出るまで断定しません。

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