まず押さえておきたいのは、「ぼうにあなる」は一般的な日本語の単語でも、正式なことわざでもないという点です。2019年の『ネプリーグ』で複数人の回答を組み合わせた結果、偶然できあがった文字列であり、番組放送後にインターネット上で広まった呼び名です。
話題になった最大の理由は、完成した文字列が「棒にアナル」とも読める、下ネタを連想させる響きになってしまったことです。松田さんが意図的にそのような回答をしたわけではありません。本人は、ことわざの意味を理解できず、「何かになる」という言い回しを想像して「な」を選んだと説明しています。
つまり、元ネタはネット上で作られた画像や動画、別の芸能人の発言ではなく、フジテレビのクイズ番組で実際に放送された一場面です。
正しいことわざ「犬も歩けば棒に当たる」の意味本来のことわざは「犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)」です。小学館の『デジタル大辞泉』や『精選版 日本国語大辞典』では、主に次の2つの意味が紹介されています。
- 災難に遭うという意味: 何か行動を起こすと、思いがけない災難に遭うこともあるという戒め。
- 幸運に出会うという意味: 積極的に行動していれば、思いがけない幸運に巡り合うこともあるという教え。
今回の『ネプリーグ』で出題されたのは、前者の「何かしようとすると、思いがけない災難もある」という意味でした。問題文そのものが、答えを導くヒントになっていたわけです。
正解の「ぼうにあたる」は、次の6文字です。
正しい回答

{#each ["ぼ","う","に","あ","た","る"] as letter,i}{letter}
{i+1}文字目
{/each}
5文字目は「た」
このたった1文字の違いが、後に長く語られる珍回答を生み出しました。
【2019年7月8日のネプリーグ】問題の内容と出演者を詳しく解説
「ぼうにあなる」が誕生したのは、2019年7月8日(月)19時から21時まで放送された『ネプリーグSP』です。
この日の放送では、月9ドラマ『監察医 朝顔』チームと欅坂46チームが対決しました。欅坂46側には、当時加入から間もない松田里奈さんも参加していました。
放送前の音楽ニュースでも、欅坂46のメンバーが上野樹里さん率いるドラマチームと常識クイズで対決することが告知されていました。番組の見どころの一つとして紹介されていたのが、6人で1文字ずつ答えを完成させる「ハイパーファイブリーグ+」です。
対決した2チームのメンバー
月9ドラマ『監察医 朝顔』チーム
出演者
- 上野樹里
- 戸次重幸
- 平岩紙
- 中尾明慶
- 名倉潤
- 林修
欅坂46チーム
出演者
- 守屋茜
- 土生瑞穂
- 尾関梨香
- 松田里奈
- 山﨑天
- 堀内健
- 原田泰造
欅坂46側にはネプチューンの堀内健さんと原田泰造さんも加わっており、アイドルと芸人が協力してクイズに挑む構成でした。
問題は「犬も歩けば○○○○○○」問題は、ことわざの続きを完成させるというものです。
何かしようとすると、思いがけない災難もある。
「犬も歩けば○○○○○○」
※ひらがな6文字で回答
6人がそれぞれ1文字ずつ担当し、全員の回答を組み合わせて正解を完成させるルールでした。
出題自体は難問ではありません。報道によると、この問題は一般正解率91%と紹介されたレベル1の問題でした。誰もが知っているはずのことわざだっただけに、回答の結果が予想外のものになったのです。
【誤答の経緯と出演者の反応】なぜ「ぼうにあなる」が完成した?
珍回答が生まれた原因は、6人のうち松田里奈さんが担当した5文字目の回答にありました。
たった1文字の間違いが珍回答に正解は「ぼ・う・に・あ・た・る」。松田さんが担当したのは、5文字目の「た」でした。
ところが、松田さんが記入したのは「な」。その結果、ほかのメンバーの回答と組み合わさり、画面には次の文字列が表示されました。
実際に完成した珍回答
{#each ["ぼ","う","に","あ","な","る"] as letter,i}{letter}
{i+1}文字目
{/each}
5文字目の「な」
正解の「た」が「な」に置き換わったことで完成した文字列
松田さんは、ことわざの答えが分からず、「何かになる」という形になるのではないかと考えたことを説明しています。本人の放送中の説明は、デイリースポーツの記事でも紹介されました。
「すみません、聞いたことないです」
この発言からも、意図的に珍しい言葉を作ろうとしたのではなく、答えが分からないなりに文字を推測していたことが分かります。
ネプチューンや上野樹里らの反応全員の回答が公開された瞬間、スタジオの空気は一変しました。
特に印象的だったのが、欅坂46チームにいた原田泰造さんの反応です。完成した文字列を見て、思わず「映さないでえ!」と声を上げました。
堀内健さんも驚き、欅坂46のメンバーも頭を抱えるような反応を見せます。対戦相手の月9チームも笑いをこらえきれず、上野樹里さんも下を向いて笑っていたと報じられています。
また、堀内さんは回答前に「日本で一番有名なことわざだから」と松田さんを促していました。松田さんが元銀行員だったことも話題に上り、周囲からの期待と本人の苦戦とのギャップが、さらに笑いを誘いました。
この場面で重要なのは、松田さんだけが注目されたわけではないことです。ほかのメンバー、ネプチューン、対戦相手まで含めた反応が放送されたことで、珍回答そのものに加えて、スタジオ全体のリアクションも印象に残りました。
【人物・関係性まとめ】松田里奈、欅坂46、佐野瑞樹アナの関係
「ぼうにあなる」を調べる際には、2019年当時の松田さんと、現在までの活動を区別して理解することが大切です。また、番組の進行を担当するアナウンサーと、回答者である出演者も混同しないよう整理しておきましょう。
関係者・出来事の一覧松田さんは1999年10月13日生まれ、宮崎県出身です。2018年に欅坂46の二期生として加入し、2019年の放送当時は19歳でした。
佐野瑞樹アナウンサーはどんな人物?佐野瑞樹さんは、1994年にフジテレビへ入社したアナウンサーです。フジテレビの公式プロフィールでは、1971年12月9日生まれ、静岡県出身、早稲田大学人間科学部卒業と紹介されています。
『ネプリーグ』では、出演者の回答を受けて進行する「天の声」を担当していたことで知られています。つまり、松田さんのように回答席に座っていた出演者ではなく、番組進行を声で支える側の人物です。
この区別は、出演者一覧や当時の映像を探す際にも役立ちます。
【SNS反応とその後】なぜ「ぼうにあなる」は長く拡散したのか
「ぼうにあなる」が放送後も語り継がれた理由は、単に珍しい間違いだったからではありません。テレビで生まれた偶然の文字列が、視聴者の驚き、出演者の反応、本人による後日の振り返りを通じて、何度も話題に上るエピソードへ変化したからです。
2019年の放送直後にTwitterで話題に2019年7月8日の放送直後、Twitter(現在のX)では『ネプリーグ』の名前がトレンド1位に浮上しました。
デイリースポーツは、珍回答を見た視聴者から「放送事故」と驚く反応や、番組が回答をカットせず放送したことを評価する声が相次いだと報じています。
当時の反応には、主に次のような論点がありました。
- 回答が完成した瞬間の予想外の文字列に驚く反応。
- 原田泰造さんら出演者のリアクションを面白がる反応。
- 松田さんの回答を含めて放送した番組の編集を評価する反応。
- 欅坂46が番組で強烈な印象を残したことへの反応。
特定の投稿数や全視聴者の評価を示す統計はありませんが、放送当日の報道からも、番組を代表する話題の一つになったことが分かります。
2020年『しくじり先生』で本人がエピソードを披露放送から約1年後の2020年11月、松田さんはテレビ朝日系の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に出演しました。
そこで、過去のクイズ番組で経験した失敗談として、ネプリーグの珍回答を自ら振り返っています。
正解の「た」を「な」と間違えたことや、ネット上で知られるようになったことを話し、本人も恥ずかしそうにエピソードを披露しました。隣にいた出演者が、そのインパクトの大きさに驚く場面もありました。
ここで興味深いのは、本人が過去の失敗を隠すのではなく、自分のエピソードとして語ったことです。珍回答が単なる失敗映像から、本人のバラエティーでの持ちネタに近い存在へと変わっていきました。
2023年にも再び話題に2023年4月には、テレビ東京系『そこ曲がったら、櫻坂?』でも、松田さんが過去の失敗について語っています。
このとき話題になったのは、クイズの誤答をした際のマネージャーの反応でした。松田さんによると、普段は優しいマネージャーが、その回答を聞いた瞬間に真顔になり、驚いた様子を見せたといいます。
同じ収録にいた山﨑天さんも、共演者が松田さんの回答に驚いていたことを振り返りました。
こうして、2019年の放送をリアルタイムで見ていなかったファンにも、過去の珍回答が伝わる機会が生まれました。
2026年現在の松田里奈と珍回答の位置づけ松田さんのその後の活動も、このエピソードを振り返るうえで欠かせません。
2020年10月、欅坂46は櫻坂46へ改名。松田さんはグループ内で活動を続け、2021年1月には副キャプテンに就任しました。そして2022年11月10日から櫻坂46の2代目キャプテンを務めています。
加えて、2026年9月9日には、本人とグループ公式サイトから年内の活動をもって卒業することが発表されました。11月15日には、櫻坂46の「6th YEAR ANNIVERSARY LIVE」2日目に卒業セレモニーが予定されています。
2026年11月2日現在、松田さんは卒業を発表した後の活動期間にあります。2019年の珍回答は、グループ加入初期の出来事であり、約8年間の活動を振り返る際の印象的なエピソードの一つになっています。
【プロの結論】放送事故と呼ばれた理由、本当に注目すべきポイント
「ぼうにあなる」が何年も語られている理由は、単純な誤答の珍しさだけでは説明できません。番組のゲーム形式、回答の見せ方、出演者のリアクションという3つの要素が重なっていたことが大きなポイントです。
1. 6人で答えを完成させる形式が偶然を増幅した通常のクイズなら、1人の回答が間違っていても、その人の誤答として処理されます。しかし、ハイパーファイブリーグ+は複数人の文字を組み合わせて一つの言葉を作るゲームです。
そのため、松田さんが書いた「な」だけを見ても、珍回答の全貌は分かりません。ほかの5人の正しい文字と合わさった瞬間に、意図しない言葉が完成しました。
つまり、個人の一文字の誤りが、チーム全員の回答として画面に表示されたことが、インパクトを大きくしたのです。
2. 出演者の反応が視聴者の笑いを引き出した原田泰造さんの「映さないでえ!」という反応は、視聴者が感じた驚きを代弁するようなものでした。上野樹里さんら対戦相手も笑いをこらえきれず、スタジオ全体が予想外の展開に巻き込まれました。
回答だけでなく、周囲の人々の反応まで含めて一つの完成されたバラエティーの場面になったことが、記憶に残った理由です。
3. 「放送事故」は正式な事故の意味ではないインターネットでは「ネプリーグの放送事故」と表現されることがあります。しかし、これは技術的な放送トラブルや放送中断を意味するものではありません。
実際には、クイズの誤答がそのまま放送され、予想外の言葉が完成した珍事件を、視聴者がインパクトの強い表現で呼んだものです。
また、松田さんが意図的に下ネタを回答したという話でもありません。本人は「な」を選んだ理由を、答えが「何かになる」という意味だと考えたためと説明しています。
4. 一過性の失敗を長く残るエピソードに変えた本人の姿勢もう一つ見逃せないのが、松田さん自身が後日、この出来事を笑いを交えて振り返っていることです。
アイドルにとって、テレビ番組での珍回答は必ずしも望ましい話題ではありません。しかし、松田さんは『しくじり先生』や『そこ曲がったら、櫻坂?』で自らエピソードを語りました。
失敗を自分の言葉で説明し、周囲の反応も含めて笑いに変えたことで、過去の珍回答は本人のキャラクターを知るきっかけにもなりました。
ここに、このエピソードが単なるネット上の切り抜きで終わらなかった理由があります。
【よくある質問】ぼうにあなるに関するFAQ
Q1:「ぼうにあなる」の元ネタは何ですか?
A1:2019年7月8日放送のフジテレビ系『ネプリーグ』です。欅坂46の松田里奈さんが、ことわざ「犬も歩けば棒に当たる」の5文字目を「た」ではなく「な」と答えたことで誕生しました。
Q2:「ぼうにあなる」は本当に意味のある日本語ですか?
A2:一般的な国語辞典に掲載される正式な単語やことわざではありません。クイズの回答が偶然つながってできた文字列で、音の響きが下ネタを連想させることからネット上で話題になりました。
Q3:松田里奈さんはなぜ「な」と答えたのですか?
A3:本人は、ことわざを知らず、答えが「何かになる」という形になるのではないかと考えたためと説明しています。意図的に珍しい言葉を作ろうとしたわけではありません。
Q4:ネプリーグの何というコーナーで起きたのですか?
A4:2019年7月8日放送の「ハイパーファイブリーグ+」です。6人が1文字ずつ回答し、全員の文字を組み合わせて6文字の答えを完成させる形式でした。
Q5:出演者はどんな反応をしていましたか?
A5:原田泰造さんが「映さないでえ!」と声を上げ、堀内健さんや欅坂46のメンバーも驚きました。対戦相手の上野樹里さんらも笑いをこらえきれない様子だったと報じられています。
Q6:松田里奈さんは2026年現在も櫻坂46のメンバーですか?
A6:2026年9月9日に年内の活動をもって卒業することを発表しています。11月2日現在は卒業前で、11月15日に卒業セレモニーが予定されています。
Q7:佐野瑞樹アナウンサーも珍回答に関係しているのですか?
A7:佐野瑞樹さんはフジテレビのアナウンサーで、『ネプリーグ』の天の声を担当していた人物です。松田さんのように回答を記入した出演者ではなく、番組進行側の関係者です。
まとめ:ぼうにあなるはネプリーグ史に残る偶然の珍回答
「ぼうにあなる」は、2019年7月8日の『ネプリーグ』で松田里奈さんが経験した、ことわざクイズの誤答から生まれた珍回答です。
「犬も歩けば棒に当たる」という有名なことわざに対し、松田さんが5文字目を「な」と答えたことで、6人の文字が合わさり、予想外の言葉が完成しました。
その場面では、原田泰造さんの「映さないでえ!」という反応や上野樹里さんら対戦相手の笑いも重なり、放送直後からSNSで大きな話題になりました。
加えて、松田さん本人が2020年や2023年の番組でこの出来事を振り返ったことで、一度きりの珍回答が長く記憶されるエピソードへと変わっていきました。
2026年には櫻坂46からの卒業も発表され、約8年間のアイドル活動が節目を迎えています。2019年当時の一文字の間違いは、現在の松田里奈さんの活動歴を振り返る際にも語られる、印象的なバラエティーの名場面です。
この出来事の本質は、本人が意図していなかった一文字の間違いが、チーム形式のクイズと出演者のリアクションによって、誰も予想しなかった笑いに変わったことにあります。