まずは、ベイノアの基本プロフィールを整理しておこう。
ブラックパンサー・ベイノア
BlackPanther Beynoah
- 本名:ベイ・ノア
- 生年月日:1995年8月20日
- 年齢:31歳(2026年11月現在)
- 身長:178cm
- 出身地:アメリカ・カリフォルニア州
- リーチ:183.5cm
- 主な競技:MMA・キックボクシング
リングネームの「ブラックパンサー・ベイノア」は、英語表記ではBlackPanther Beynoah。
2026年2月9日に公開されたスポンサー企業のインタビューでは、本名が「ベイ・ノア」と紹介されている。
同インタビューでは、格闘家としての活動だけでなく、子どもの頃に格闘技を始めたきっかけについても語っている。
幼少期は内気な性格で、父親が「少しでも強くなってほしい」という思いから格闘技を始めさせたという。最初から自ら望んで選んだ道ではなかったものの、練習を続けるうちに自信がつき、格闘家を志すようになった。
このエピソードは、現在の闘志あふれるファイトスタイルとは異なる一面を伝えている。
2026年現在の活動拠点と競技ベイノアは、キックボクシングで実績を残した後、2021年からMMAに挑戦している。
2025年にはアメリカの総合格闘技団体LFAに参戦し、2連勝を達成。2026年6月にはRIZINでもKO勝利を挙げた。
さらに同年9月には、キックボクシングルールで宇佐美秀メイソンと対戦している。
9月の試合後には、本人が今後についてMMAへの意欲を語り、再びアメリカへ渡る考えにも触れた。
2026年現在のベイノアを理解するうえでは、単純にキックボクサーとして見るのではなく、MMAファイターとしての成長過程にも注目する必要がある。
【RISEウェルター級王者への道】極真空手から格闘技の頂点へ

ベイノアのキャリアを語るうえで欠かせないのが、極真空手とキックボクシングで積み上げた実績だ。
極真空手で培った打撃の基礎ベイノアは幼少期から極真会館に所属し、空手を学んできた。
その後、極真会館の第35回全日本ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝を達成。空手家として国内大会で実績を残した。
極真空手で培った蹴りの技術、フィジカル、精神面の強さは、後のプロ格闘家としての活動にもつながっている。
RISE公式プロフィールでも、バックボーンとして極真空手が紹介されている。
2017年にJ-NETWORK王者、2018年にRISE王者プロキックボクシングデビューは2016年5月。
デビュー後は連勝を重ね、2017年8月20日に開催されたJ-NETWORKウェルター級王座決定戦で藤倉悠作と対戦した。
5ラウンド0分50秒、肘によるカットからのドクターストップでTKO勝利。デビューから7戦無敗で王座を獲得した。
その後、主戦場をRISEへ移す。
2018年11月17日、渡部太基とのRISEウェルター級王座決定戦に臨み、判定3-0で勝利。第2代RISEウェルター級王者となった。
このタイトル獲得は、ベイノアのキャリアにおける大きな転換点だった。
RISE王座の在位期間は約3年半ベイノアのRISEウェルター級王座の在位期間は、2018年11月17日から2022年5月28日まで。
その間、キックボクシング界の国内強豪とも対戦し、2022年にはTHE MATCH 2022で和島大海と拳を交えている。
現在は王座を保持していないが、第2代王者としての実績は公式の歴代チャンピオン記録にも残っている。
また、J-NETWORKウェルター級王者のタイトルも獲得しており、立ち技格闘技で複数の実績を持つ選手だ。
得意技はパンサーキックRISE公式プロフィールで得意技として紹介されているのが、パンサーキックだ。
ベイノアは身長178cm、リーチ183.5cmという体格を持ち、長い手足を生かした打撃を得意としている。
特に注目したいのは蹴りの破壊力だ。
2026年6月の芳賀ビラル海戦でも、左ハイキックによってKO勝利を収めている。
ただし、公式試合レポートでは決着技を左ハイキックと記載しており、それをパンサーキックと同一の技だと断定することはできない。
いずれにしても、蹴りがベイノアの大きな武器であることは、実際の試合結果からも読み取れる。
【2025〜2026年最新】ベイノアの試合結果とRIZIN戦績を徹底整理
ベイノアの現在の実力を判断するには、キックボクシングとMMAの試合結果を分けて見る必要がある。
特に2025年から2026年にかけては、海外での連勝、RIZINでのKO勝利、キックルールでの敗北という、異なる結果が続いている。
2025年はLFAで2連勝を達成2025年5月と7月、ベイノアはアメリカのMMA団体LFAに参戦した。
最初の相手はコール・ラーレン。
試合では序盤に合計3度のダウンを奪われる苦しい展開となったが、そこから立て直して判定勝利を収めた。
この試合はファイト・オブ・ザ・ナイトにも選ばれたという。
続く7月のセドリック・マヌーフ戦では、打撃だけに頼らず、テイクダウンを組み合わせた試合運びを披露。TKO勝利で連勝を飾った。
MMA専門メディアMMAPLANETのインタビューでは、本人もAKAでのトレーニングによって組みの技術や試合中の選択肢が増えたことを説明している。
この2連勝は、ベイノアが立ち技中心の選手から総合格闘家へ変化していることを示す結果だった。
2025年12月31日:雑賀“ヤン坊”達也にKO負け2025年12月31日のRIZIN「師走の超強者祭り」では、雑賀“ヤン坊”達也と対戦。
ルールは73kg契約のMMA、5分3ラウンドだった。
試合は2ラウンド0分32秒、スタンドでのキックによるKOで雑賀が勝利。
ベイノアにとっては、LFAでの連勝を経て迎えたRIZINでの厳しい結果となった。
一方で、この試合は2026年の芳賀ビラル海戦につながる再起への過程としても重要だ。
2026年6月6日:芳賀ビラル海にKO勝利2026年6月6日の「RIZIN LANDMARK 14 in SENDAI」では、芳賀ビラル海と対戦した。
試合はRIZIN MMAルール、5分3ラウンド。
第1ラウンドからベイノアは左ハイキックでダウンを奪い、打撃の強さを見せる。しかし、芳賀も組みつきやパンチで反撃し、簡単には決着しなかった。
そして第2ラウンド。
芳賀の左フックに対してベイノアが左ハイキックを合わせ、決定的な一撃を叩き込んだ。
結果は2ラウンド0分10秒、KO勝利。
2025年大晦日の敗北から立ち直る、印象的な勝利となった。
RIZIN公式試合レポートでも、決着はスタンドでのキックによるKOと記録されている。
2026年9月10日:宇佐美秀メイソンに判定負け2026年9月10日、京セラドーム大阪で開催された「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」。
ベイノアは、第4代RISEウェルター級王者である宇佐美秀メイソンと対戦した。
この試合はMMAではなく、オープンフィンガーグローブを使用したキックボクシングルール、3分3ラウンド、71kg契約だった。
試合は序盤から宇佐美が前進して圧力をかけ、ベイノアはサークリングを使いながらローキックなどで対抗した。
第3ラウンドには宇佐美が右フックでダウンを奪い、さらに蹴り足をキャッチしての左ストレートでもダウンを奪取。
最終結果は30-25、30-25、30-25の判定3-0で宇佐美の勝利だった。
試合後、ベイノアはRIZIN公式インタビューで悔しさを率直に語っている。
本気で勝ちに行ったので悔しいですね。
また、宇佐美については現役RISE王者として実力を認め、今後の目標についてはMMAに取り組む意向を示した。
ここで重要なのは、この敗北をMMAの敗戦として数えてはいけないということだ。試合形式はあくまでキックボクシングだった。
2025〜2026年の主要試合結果一覧| 時期 | 対戦相手・大会 | 競技・結果 |
|---|---|---|
| 2025年5月 | コール・ラーレン(LFA) | MMA・判定勝利 |
| 2025年7月 | セドリック・マヌーフ(LFA) | MMA・TKO勝利 |
| 2025年12月31日 | 雑賀“ヤン坊”達也(RIZIN) | MMA・2R KO負け |
| 2026年6月6日 | 芳賀ビラル海(RIZIN) | MMA・2R 0分10秒 KO勝利 |
| 2026年9月10日 | 宇佐美秀メイソン(RIZIN) | キック・判定0-3負け |
2026年6月の芳賀戦終了時点で、RIZIN公式選手プロフィールに掲載されているMMA戦績は、8戦4勝4敗。
MMA全体では、LFAの2勝を加えると、2026年6月時点で10戦6勝4敗となる。
9月の宇佐美戦はキックボクシングルールのため、MMA戦績には含めない。
RIZINでのMMA全8試合を整理すると、次のとおりだ。
- 2021年6月:弥益ドミネーター聡志に判定負け
- 2021年11月:ロクク・ダリにKO勝利
- 2021年12月:武田光司に一本負け
- 2022年12月:宇佐美正パトリックにKO負け
- 2024年4月:井上雄策に判定勝利
- 2024年6月:ジョニー・ケースに判定勝利
- 2025年12月:雑賀“ヤン坊”達也にKO負け
- 2026年6月:芳賀ビラル海にKO勝利
この数字から分かるのは、ベイノアが単にキックボクシングの実績を持ち込んだだけの選手ではないということだ。
MMAでは勝利と敗北の両方を経験し、海外大会でも実戦経験を積んでいる。
【AKA修行と極真会館退会の理由】MMA専念を選んだ転換点
ベイノアの競技人生で大きな転換点となったのが、アメリカの名門ジムAKAでの修行と、2024年末の極真会館退会だ。
AKAで約1年間のMMA修行AKAはアメリカ・カリフォルニア州サンノゼに拠点を置く総合格闘技の名門ジム。
ハビブ・ヌルマゴメドフやダニエル・コーミエら、世界的なトップファイターとも関係の深いトレーニング環境として知られる。
ベイノアは2022年大晦日の宇佐美正パトリック戦でKO負けを喫した後、2023年から約1年間、AKAでMMAの修行を積んだ。
2024年4月の井上雄策戦前には、アメリカでの修行を経て作り上げたMMAを披露すると意気込みを語っていた。
2025年のMMAPLANETのインタビューでは、AKAでの具体的な練習内容についても明かしている。
- レスリングを重点的に練習する
- 打撃と組み技を組み合わせる
- グラップリングの技術を磨く
- ケージを使ったスパーリングを実施する
- 試合前はMMAに特化した練習を行う
特に興味深いのは、ベイノア自身が打撃だけで戦うのではなく、組み技を混ぜることで試合の選択肢が増えたと説明している点だ。
極真会館を退会したのはなぜ?2024年12月29日、ベイノアはSNSを通じて極真会館から退会したことを発表した。
正式な退会日は2024年12月25日。
退会理由は、MMA選手としての活動に専念するためだった。
eFightが紹介した本人の発表内容では、極真会館に19年間在籍し、プロ選手として8年半活動してきたことへの感謝も述べられている。
また、松井章奎館長や川本英児支部長をはじめとする関係者への感謝を伝え、将来的には現役を引退した後に道場生として復帰したいという考えも示した。
この退会について、押さえておきたい要点は3つある。
1. 2024年12月25日付で正式に退会した。
2. 理由はMMAへの競技専念だった。
3. 極真会館との関係を否定したわけではなく、将来的な道場復帰にも言及していた。
つまり、極真空手を捨てたというよりも、プロ選手として活動の軸を移したという理解が適切だ。
極真空手の経験は現在も生きている極真会館を退会したからといって、空手で培った技術や精神がなくなるわけではない。
2025年のLFAでの試合について、ベイノアは極真で培った精神力に加え、AKAで身につけた組み技が逆転勝利につながったと振り返っている。
これは、過去の経験と新しい技術が組み合わさった例だ。
空手を原点としながら、MMAに必要な技術を取り入れていくことが、現在のベイノアの競技スタイルを形作っている。
【ベイノアの評判とファイトスタイル】キックボクシングとMMAの実力を比較
ベイノアの実力を評価する際には、立ち技と総合格闘技を同じ基準で判断しないことが大切だ。
キックボクシングでの強みキックボクシングにおけるベイノアの強みは、極真空手を土台にした蹴りと打撃の技術だ。
RISE公式プロフィールには、構えがスイッチと記載されている。
左右の構えを使い分けられることは、相手との距離や攻撃の角度に変化をつけるうえで武器になる。
また、得意技のパンサーキックに代表される蹴りの存在感も特徴だ。
2026年9月の宇佐美戦では敗れたものの、ベイノアはローキックで相手を削り、後半に勝負を持ち込む作戦だったと試合後に説明している。
MMAでは打撃以外の技術が重要になる一方、MMAはキックボクシングとは競技の構造が異なる。
| 比較項目 | キックボクシング | MMA |
|---|---|---|
| 主な攻撃 | パンチ・キック・膝など | 打撃・組み・寝技 |
| テイクダウン | 原則なし | あり |
| 寝技 | なし | あり |
| 重要な能力 | 距離感・打撃技術 | 打撃・レスリング・グラップリング |
| ベイノアの実績 | RISE第2代王者 | RIZIN・LFAで勝利 |
ベイノアがMMAに転向してから直面した課題も、この競技特性の違いにある。
2021年の弥益ドミネーター聡志戦では判定負け。武田光司戦では腕ひしぎ十字固めによる一本負けを経験した。
宇佐美正パトリック戦でもKO負けを喫しており、立ち技だけでは勝ち切れない厳しさを味わっている。
その後、AKAで組み技を磨き、2025年のLFAで連勝。特にマヌーフ戦では打撃とテイクダウンを組み合わせた戦い方を見せた。
こうした変化は、MMAファイターとしての成長を考えるうえで重要な材料になる。
宇佐美秀メイソン戦で浮かび上がった評価の違い2026年9月の試合では、対戦相手の宇佐美秀メイソンが、ベイノアのサークリングを中心とした戦い方に不満を示した。
宇佐美は、もっと積極的に打ち合う試合を期待していたと試合後に説明している。
一方、ベイノアは相手の爆発力を警戒し、ローキックで削ってから勝負する作戦だったと語った。
ここには、両者の試合に対する考え方の違いが表れている。
- 宇佐美:積極的に打ち合い、倒すか倒されるかの勝負を望んでいた。
- ベイノア:相手の攻撃力を警戒し、技術的に削って勝利を狙っていた。
どちらの戦い方が優れているかは、競技ルールや試合の目的によって評価が変わる。
ただし、結果として宇佐美が2度のダウンを奪い、判定で勝利したことは明確だ。
ベイノアの今後を評価する3つのポイント今後の試合を観戦するなら、次の3点に注目したい。
1. 打撃から組みへの移行
打撃が得意な選手がMMAで成功するには、相手に組み技を警戒させる必要がある。LFAで見せたテイクダウンの活用が今後も継続するかが焦点だ。
2. 試合展開への対応力
KO勝利だけでなく、苦しい展開から判定まで持ち込む能力も重要になる。コール・ラーレン戦の逆転勝利は、その可能性を示す試合だった。
3. 海外でのトレーニング継続
2026年9月の試合後、ベイノアは再びアメリカへ行く考えを口にした。AKAでの経験をさらに積み重ねられるかが、MMAでの成長を左右する要素になる。
【ブラックパンサー・ベイノア】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブラックパンサー・ベイノアは2026年現在何をしている?
2026年11月現在もプロ格闘家として活動している。MMAを主軸に、2026年6月には芳賀ビラル海にKO勝利。同年9月には宇佐美秀メイソンとキックボクシングルールで対戦し、判定負けを喫した。試合後はMMAへの意欲と再渡米の考えを語っている。
Q2:ベイノアの本名や年齢、身長は?
本名はベイ・ノア。1995年8月20日生まれで、2026年11月現在31歳。身長は178cm、出身地はアメリカ・カリフォルニア州だ。
Q3:ベイノアのRIZIN戦績は何勝何敗?
2026年6月の芳賀ビラル海戦終了時点で、RIZINのMMA戦績は8戦4勝4敗。LFAでの2勝を含めたMMA通算戦績は10戦6勝4敗となる。9月の宇佐美秀メイソン戦はキックボクシングルールのため、MMA戦績には含まれない。
Q4:ベイノアが極真会館を退会した理由は?
2024年12月25日付で正式に退会した。本人が公表した理由は、総合格闘技選手としての活動に専念するため。極真会館への感謝と、現役引退後に道場生として復帰したい意向も伝えている。
Q5:ベイノアの得意技は何?
RISE公式プロフィールで紹介されている得意技はパンサーキック。極真空手をバックボーンとする蹴り技が大きな武器で、2026年6月の芳賀ビラル海戦でも左ハイキックによるKO勝利を挙げている。
Q6:ベイノアは現在もキックボクシングを続けている?
2026年9月に宇佐美秀メイソンとキックボクシングルールで対戦している。ただし、本人は試合後にMMAへの意欲を示しており、現在の競技活動の中心はMMAと考えられる。
まとめ:【プロの結論】ベイノアの現在と今後の注目ポイント
ブラックパンサー・ベイノアは、極真空手を原点に、J-NETWORKとRISEで王座を獲得し、現在はMMAの舞台でも挑戦を続けている格闘家だ。
2026年11月時点で押さえておきたい事実は次のとおり。
- プロフィール: 本名ベイ・ノア、31歳、身長178cm。
- キックボクシング: 第2代RISEウェルター級王者。
- MMA: RIZINで4勝4敗、LFAで2勝。
- 2025年: LFAで2連勝した後、年末のRIZINでKO負け。
- 2026年6月: 芳賀ビラル海に2R KO勝利。
- 2026年9月: 宇佐美秀メイソンにキックルールで判定負け。
- 極真会館: 2024年12月にMMA専念を理由として退会。
ベイノアの最大の強みは、極真空手とキックボクシングで培った打撃技術だ。しかし、現在の競技人生を評価するなら、それだけでは不十分である。
注目すべきなのは、AKAで磨いたレスリングやグラップリングを実戦でどこまで使いこなせるかという点だ。
2025年のLFAでの逆転勝利や2026年6月の芳賀戦でのKO勝利は、MMAファイターとしての可能性を感じさせる結果だった。
一方、2026年9月の宇佐美戦では、キックボクシングにおける現在の課題も浮き彫りになった。
ベイノアは、RISE王者としての過去の実績だけで評価する選手ではない。MMAという新しい競技で、どこまで自身の強みを進化させられるかが今後の最大の見どころだ。
本人が示した再渡米への意欲も含め、次のMMAでどのような姿を見せるのか。2026年以降のキャリアから目が離せない。