麻生太郎氏は1940年9月20日生まれ。学習院大学政経学部を卒業し、1979年に衆議院議員に初当選した。第92代内閣総理大臣を務めたほか、外務大臣、財務大臣、副総理、自民党総裁などを歴任している。
2026年11月現在、自民党の公式議員情報では副総裁、選挙対策本部長代行として掲載されている。
麻生太郎のスーツスタイルを特徴づける5つの要素麻生氏の装いには、長年にわたって一貫している特徴がある。
1. ダークカラー中心の配色: 濃紺、チャコールグレー、ブラックなどを基調とする。
2. 立体的な仕立て: 肩のラインを整え、ウエストを適度に絞った構築的なシルエット。
3. 長めのクラシックな着こなし: 流行を追いすぎず、伝統的な英国紳士を思わせる雰囲気。
4. 帽子とコートの組み合わせ: 中折れハットやロングコートを使い、全身の印象を完成させる。
5. 細部へのこだわり: シャツの襟、カフス、ネクタイ、スラックスの落ち方まで整える。
2025年11月に公開されたメンズファッション専門メディア「OTOKOMAE」の特集でも、麻生氏の装いは英国調の構築的な仕立てが特徴と分析されている。
興味深いのは、帽子や小物にはイタリアのブランドを取り入れながら、スーツの基本設計は英国的な方向性を持っていることだ。イタリアンとブリティッシュの要素を組み合わせたスタイルが、独特の存在感につながっている。
ファッションが政治家としての印象にも影響する政治家の服装は、単なる個人的な趣味ではない。
テレビや新聞の写真では、演説の内容だけでなく、姿勢、襟元、ジャケットのサイズ感なども視聴者の目に入る。
2009年のJ-CASTニュースでは、ファッションデザイナーの池田ゆう氏が麻生氏の装いについて、従来の首相に比べて自信や知性を感じさせるという趣旨の評価をしていた。
同時に、細身のシルエットやトレンドを取り入れた着こなしが、首相という立場では少し華美に映るという別の見方も紹介されている。
つまり、麻生氏のファッションは、政治家に求められる無難さよりも、本人の個性や存在感を優先した装いとして受け止められてきた。
【テーラー森脇の仕立て】大学時代から続くオーダースーツの実態

麻生太郎氏のファッションを語るうえで、欠かせない存在が東京・青山の老舗紳士服店「テーラー森脇」だ。
既製品を購入するのではなく、長年同じテーラーでオーダーを続けているという点に、麻生氏の服装へのこだわりが表れている。
2009年の報道で明らかになった仕立ての実態J-CASTニュースは2009年1月30日、当時の麻生首相のスーツについて詳しく取材している。
記事によると、麻生氏は学生時代から45年間にわたりテーラー森脇に通っていた。同店の店員は、来店頻度や注文内容について次のように説明している。
3か月に1度の頻度でおいでになり、まとめて2、3着をオーダーします。
この証言から分かるのは、単に高価なスーツを購入していたということではない。定期的に同じ仕立て店を訪れ、複数着をまとめて注文するという継続的なオーダー習慣があったことだ。
同記事によると、当時のビジネス用スーツは紺色やグレーが中心。ストライプなどの柄も選び、ジャケットは3つボタンの中段がけ、サイドベンツを好んでいたという。
加えて、当時の価格は1着約30万円と報じられた。
スラックスの裾に重りを入れる独特の工夫麻生氏の仕立てで特に興味深いのが、スラックスの裾に重りを入れるという工夫だ。
2009年のJ-CASTニュースによれば、この加工にはスラックスの前側の折り目をまっすぐに保ち、後ろ姿のヒップから脚にかけてのラインを美しく見せる狙いがある。
これは単純に生地の高級さだけでは説明できない部分だ。
スーツは、立っているときだけでなく、歩いたときや椅子に座ったときにもシルエットが変化する。裾の落ち方やパンツの重心まで調整することで、全体の印象を整えている。
ただし、この重りの仕様が2026年現在のすべてのスーツにも採用されていると確認できるわけではない。2009年の取材で明らかになった当時の仕立ての特徴として理解するのが適切だ。
仕立て価格は現在いくらなのか?価格については、時期によって報道内容が異なる。
2009年のJ-CASTニュースは1着約30万円と紹介した。一方、2024年のSmart FLASHは、2018年のテレビ番組で紹介されたテーラー森脇の取材内容として、3か月に1度の来店、2~3着の注文、1着約35万円という情報を掲載している。
したがって、これらは当時の報道価格であり、2026年現在の販売価格や麻生氏本人の最新の購入価格を示すものではない。
重要なのは、仕立ての価格だけではなく、長年同じ店で体型や好みに合わせて服を調整し続けてきた点だ。
【麻生太郎の愛用ブランド】ロロ・ピアーナ、ゼニア、ボルサリーノを検証
麻生氏の服装に関心が集まる理由の一つが、使用していると報じられているブランドの顔ぶれだ。
特に名前が挙がるのが、イタリアの高級服地ブランド2社と、老舗帽子ブランドである。
ロロ・ピアーナ:上質な天然素材を扱うイタリアの名門は、カシミヤや最高級ウールなどの天然素材で知られるイタリアの名門ブランドだ。
高級スーツの世界では、生地の柔らかさ、光沢、手触り、ドレープ感などが重要になる。
麻生氏のスーツにロロ・ピアーナの生地が使われているという情報は、2025年のOTOKOMAEの特集でも紹介されている。
ロロ・ピアーナの服地を選ぶメリットは、素材の質感を生かした上品な仕上がりにある。
ただし、同ブランドの生地を使用したという情報だけで、特定のスーツの品番や素材構成まで特定することはできない。
ゼニア:構築的なスーツに適した高級服地も、麻生氏のスーツに関連するブランドとして知られている。
ゼニアは、上質なウールをはじめとする高級服地の製造で世界的に知られる。
ロロ・ピアーナと同じく、単なるブランド名ではなく、生地そのものの品質がスーツの完成度に関わる。
特に、仕立ての立体感を生かすには、肩や胸元、ウエストなどの構造と生地の特性を合わせる必要がある。
麻生氏のスーツについても、OTOKOMAEはロロ・ピアーナとゼニアを代表的な服地として挙げている。
ここで押さえておきたいのは、ロロ・ピアーナとゼニアはスーツの仕立て店ではなく、服地を扱うブランドだということ。
スーツを仕立てるテーラーと、使用する生地のブランドは、役割が異なる。
ボルサリーノ:マフィア・スタイルを印象づけるハットは、1857年に創業したイタリアの帽子ブランドだ。
麻生氏のファッションを象徴するアイテムとして、たびたび取り上げられるのが中折れハットである。
黒や白系のハットにスーツやコートを合わせることで、一般的なビジネスファッションとは異なるクラシックな雰囲気が生まれる。
ボルサリーノのハットが麻生氏の愛用品として紹介されているのは、ファッション関連の報道や専門メディアでも共通している。
一方、2025年7月23日の石破茂首相との会談時に着用していた白い帽子は、報道ではパナマ帽と紹介された。個別の商品名やメーカーまで確定しているわけではない。
麻生太郎のファッションを構成するブランド・関係性一覧ここまでの情報を整理すると、次のようになる。
この関係を理解すると、麻生氏のファッションは特定の高級ブランドだけで成立しているのではなく、仕立て、服地、小物の役割分担によって完成していることが分かる。
【マフィア・スタイルの真相】麻生太郎のファッション評判は賛否両論
麻生氏のファッションを象徴する言葉として知られるのが「マフィア・スタイル」だ。
この呼び名が広く知られるようになったきっかけは、2013年2月のG20財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、モスクワへ向かった際の装いだった。
2013年のG20モスクワ訪問で世界的に話題に当時の麻生氏は、黒いソフト帽、黒のロングコート、淡いブルーのマフラーという組み合わせで成田空港に姿を見せた。
この姿を米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが「ギャングスター・スタイル」として紹介したことで、国内でも大きな話題となった。
当時の海外メディアの反応を紹介した報道では、映画『ゴッドファーザー』を連想させるという見方も取り上げられている。
ここで重要なのは、黒いコートや帽子自体が特殊な服装ではないということだ。
ヨーロッパのクラシックな紳士服では、帽子、コート、スーツを組み合わせる文化が長く続いている。
しかし、日本の政治家が公の場でこのようなスタイルを強く打ち出すことは珍しく、その視覚的なインパクトが「マフィア」という連想につながった。
朝日新聞のファッション批評は何を問題にしたのか2013年3月1日、朝日新聞デジタルには、ジャーナリストでファッション研究者の上間常正氏による「麻生太郎氏の“マフィア・スタイル”の勘違い」という論考が掲載された。
同論考は、モスクワ訪問時の服装をファッションの観点から批評したものだ。
一方、2022年のアゴラ掲載記事では、麻生氏の装いをめぐる評価として、ファッション評論家のドン小西氏による肯定的な評価も紹介されている。
ドン小西氏は2018年の週刊朝日で、麻生氏について「老いてなおオシャレ」と評価していたという。
つまり、同じ服装でも評価するポイントが異なる。
- 肯定的な評価:年齢を重ねても自分のスタイルを持ち、細部まで気を配っている。
- 批判的な評価:政治家の公的な立場に対して、装いの個性や演出が強すぎる。
- 中立的な評価:クラシックな服飾文化を現代の政治家が取り入れた、珍しい事例である。
2025年7月23日、麻生氏は石破茂首相、岸田文雄氏、菅義偉氏との会談に出席した。
このとき麻生氏が着用していたのは、スーツと白いパナマ帽。ポケットに手を入れて歩く姿も報道され、再び「マフィア・スタイル」として話題になった。
デイリースポーツやライブドアニュースも、この日の装いに対するSNS上の反応を取り上げている。
2013年の黒いロングコートとソフト帽の組み合わせとは異なり、夏らしい白い帽子を取り入れていた点が興味深い。
色や素材は季節に合わせながら、帽子を使って独自のシルエットを作るという基本姿勢は共通している。
「マフィア・スタイル」は本当におしゃれなのか?服飾の観点から見ると、麻生氏の装いには評価できる要素がある。
最初に、スーツと帽子のバランスが取れていること。加えて、コートの丈、帽子の形、スラックスのラインなどが、クラシックな男性服の文脈に沿っていることだ。
ただし、こうした服装は着る人や場面を選ぶ。
一般的な会社員が同じようにハットを深くかぶり、ロングコートとダークスーツを組み合わせた場合、必ずしも麻生氏のような印象になるとは限らない。
麻生氏のスタイルが成立しているのは、服そのものに加え、姿勢や体格、長年の着用経験、本人のキャラクターが一体になっているためだ。
【モーニングとクールビズ】麻生太郎の礼装・夏服の着こなし
麻生氏の服装は、普段のスーツや帽子だけではない。
特別な式典でのモーニングコートや、夏のクールビズでも、装いへのこだわりが見られる。
モーニングコートは昼間の最高格式の正礼装モーニングコートは、男性が昼間に着用する洋装の中で最も格式の高い正礼装だ。
一般的なビジネススーツとは構造も目的も異なる。
主な構成は次のとおり。
- ジャケット:前裾が斜めにカットされ、後ろ側が長く伸びる。
- ベスト:黒やグレー、シルバー系などを合わせる。
- スラックス:黒とグレーの縞模様のコールパンツ。
- シャツ:白を基本とする。
- ネクタイ:シルバー系やアスコットタイなど、式典にふさわしいものを選ぶ。
麻布テーラーのフォーマルウェア解説でも、モーニングコートは昼の正礼装として紹介されている。
また、参議院が公開する国会の案内資料では、天皇陛下を迎える国会開会式において、男性の服装はモーニングコートが基本と説明されている。
麻生氏のモーニング姿については、2012年に鹿児島の三洲堂テーラーが、天皇陛下から叙任を受けた際の装いを取り上げ、立体的なシルエットや着こなしを評価している。
麻生太郎のモーニング姿で注目したいポイント麻生氏のモーニングスタイルを考える際、注目したいのは身体に対するサイズ感だ。
モーニングは、ジャケットの前裾が短く、後ろ側が長い特殊な形状をしているため、サイズが合わないと全体のバランスが崩れやすい。
特に重要なのは次の3点。
1. 肩と胸元の収まり
肩幅が適切で、胸元に不自然なシワが出ないことが大切だ。
2. ベストとパンツのバランス
ベストがジャケットから適切に見え、コールパンツが自然に落ちることが重要になる。
3. 正面と横からのシルエット
モーニングは後ろ裾の長さが特徴的なため、正面だけでなく横や後ろから見たラインも仕上がりを左右する。
高級な生地を選ぶだけでなく、体型に合った仕立てを行う必要があるという点では、麻生氏の普段のオーダースーツとも共通している。
麻生太郎のクールビズは何が違ったのか麻生氏の夏の装いも、ファッション関連の論考で取り上げられている。
2006年6月、表参道ヒルズで開催された「COOL ASIA 2006」では、当時の麻生外務大臣がクールビズのファッションショーに登場した。
シブヤ経済新聞によると、麻生氏はノーブルハウスの涼しげなスーツスタイルを披露した。
加えて、2013年の上間常正氏の論考では、麻生氏のクールビズについて、シャツの素材やボタンの外し方、色の組み合わせに工夫が見られると評価されていた。
一般的なクールビズは、ネクタイを外してジャケットを脱ぐだけの簡略化された服装になりやすい。
それに対し、麻生氏の夏の装いは、シャツそのものをコーディネートの中心に据えている点が特徴として語られてきた。
夏でも服装の個性を失わないという考え方は、普段のスーツスタイルにも通じる。
【麻生太郎ファッション2026年最新】現在も変わらない装いの軸
2026年11月現在、麻生氏は自民党副総裁として活動を続けている。
自民党の2026年10月6日現在の役員情報にも、副総裁として掲載されている。
ファッション面では、2025年7月の白いパナマ帽姿が、近年の装いを象徴する報道事例の一つだ。
2026年現在も注目される理由麻生氏のファッションが長く注目される背景には、流行に左右されにくいスタイルがある。
現在のメンズファッションでは、オーバーサイズのジャケットやカジュアルなセットアップなど、多様なスタイルが存在する。
そのなかで麻生氏は、肩のラインが整ったジャケット、ダークカラー、クラシックなパンツ、帽子という基本を維持している。
また、帽子やコートを含めた全身の統一感があるため、遠くから見ても本人らしさが伝わりやすい。
これは、ファッションを単品のブランド選びではなく、全体のスタイルとして完成させているからだ。
麻生太郎の着こなしを参考にするなら何を取り入れるべきか麻生氏のスタイルを一般のビジネスパーソンが参考にするなら、すべてのアイテムを高級ブランドで揃える必要はない。
むしろ、次のポイントを意識すると取り入れやすい。
| 取り入れる要素 | おすすめの方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| スーツの色 | 濃紺・チャコールグレー | 自分の肌色や用途に合わせる |
| ジャケット | 肩とウエストのサイズを重視 | 細すぎる仕立ては避ける |
| スラックス | 適切な丈と自然な折り目 | 裾のたるみに注意 |
| シャツ | 白や淡いブルー | 襟元の清潔感を優先 |
| ハット | クラシックな中折れ帽 | 場所や服装との相性を考える |
| 素材 | ウールなど上質な天然素材 | 季節と手入れのしやすさを考慮 |
特に大切なのは、スーツを着たときの肩、胸、ウエスト、パンツの丈の4点だ。
高級ブランドの生地を使っていても、サイズが合っていなければ美しいシルエットにはならない。
麻生氏の着こなしから学べる最大の要点は、ブランド名を追いかけることではなく、自分に合う服を長く着続けることにある。
【麻生太郎ファッション】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:麻生太郎が愛用しているスーツブランドは何ですか?
麻生氏のスーツは、青山のテーラー森脇で仕立てていると報じられている。生地についてはロロ・ピアーナやゼニアが代表的な関連ブランドとして紹介されている。仕立て店と服地ブランドは別の役割を持つ点に注意したい。
Q2:麻生太郎のスーツは1着いくらですか?
2009年のJ-CASTニュースでは約30万円、2018年のテレビ取材を紹介した2024年のSmart FLASHでは約35万円と報じられている。いずれも過去の情報であり、2026年現在の購入価格は公表されていない。
Q3:麻生太郎がマフィア・スタイルと呼ばれるのはなぜですか?
2013年のG20モスクワ訪問時に、黒いソフト帽、ロングコート、ブルーのマフラーを組み合わせた姿が海外メディアで「ギャングスター・スタイル」と紹介されたためだ。2025年7月にも白いパナマ帽姿が話題になっている。
まとめ:麻生太郎のファッションは仕立て・素材・個性の三位一体
麻生太郎氏のファッションは、高級ブランドを身につけるだけの装いではない。
大学時代から通っていると報じられたテーラー森脇でのオーダー、ロロ・ピアーナやゼニアの高級服地、ボルサリーノのハット、英国調の構築的なシルエット。これらが組み合わさることで、長年にわたって一貫したスタイルが作られてきた。
2013年のG20モスクワ訪問で話題となったマフィア・スタイルも、2025年7月のパナマ帽姿も、その個性を象徴する出来事だ。
一方、モーニングコートやクールビズに見られるように、場面や季節に応じて服装を使い分けている点も見逃せない。
【プロの結論】
麻生太郎氏のファッションから学べるのは、次の3つだ。
- 仕立てを優先する: ブランドの知名度よりも、自分の身体に合った服を選ぶ。
- 素材にこだわる: 生地の質感や落ち感を理解し、服の完成度を高める。
- 自分のスタイルを持つ: 流行を追いかけるだけでなく、長く続けられる着こなしを確立する。
高級スーツを購入すれば麻生氏と同じ雰囲気になるわけではない。大切なのは、仕立て、素材、サイズ、姿勢、そして着る人自身の個性が調和することだ。
2026年以降も、麻生氏の装いは政治家のファッションを考えるうえで、クラシックな紳士服の魅力と個性の表現を示す興味深い事例であり続ける。