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【作品概要】『どうせもう逃げられない』のあらすじと漫画全10巻の基本情報

桐島 奈緒 桐島 奈緒 • 更新: • 公開: • 読了約 22 分
目次

『どうせもう逃げられない』は、恋愛だけでなく、仕事への向き合い方や人を信じることの難しさも描いた女性向け恋愛漫画です。

作者は一井かずみ。小学館の「プチコミック」で2011年8月号から2015年7月号まで連載され、フラワーコミックスαから単行本が全10巻刊行されています。現在は完結済みで、途中で連載が止まっている作品ではありません。

あらすじ:野田蔵なほと向坂拓己の出会い

主人公の野田蔵なほは、普通のOLとして働くことを夢見る女性です。大学卒業後の就職活動がうまくいかず、派遣社員やアルバイトで生活しながら、正社員になる機会を探していました。

そんななほが、生活費を稼ぐために応募したのが、デザイン事務所「ソロ・デザイン」の短期アルバイトです。

面接に向かう途中、なほは女性と口論している男性に遭遇します。その男性は女性を追い払うため、偶然近くにいたなほを自分の彼女のように扱います。

あまりに失礼な態度に腹を立てたなほは、思わず男性を突き飛ばします。しかし、面接先の事務所に到着して驚くことになります。先ほどの男性こそ、ソロ・デザインの代表である向坂拓己だったのです。

最悪の第一印象から始まった2人の関係ですが、なほはアルバイトとして採用され、やがて正社員になります。

仕事を通して拓己の才能や人間性を知るうちに、なほは彼に惹かれていきます。一方の拓己も、まっすぐで裏表のないなほに関心を寄せるようになります。

ただし、拓己には簡単には乗り越えられない過去がありました。女性関係に奔放に見える彼が、なぜ本気の恋愛を避け続けているのか。その謎が明らかになるにつれて、物語は単純なオフィスラブから、深い喪失と再生を描く恋愛ドラマへと変化していきます。

原作漫画の基本データ
項目 内容
作品名 どうせもう逃げられない
作者 一井かずみ
出版社 小学館
掲載誌 プチコミック
レーベル フラワーコミックスα
巻数 全10巻
完結状況 完結済み
ジャンル オフィスラブ・年の差恋愛
主人公 野田蔵なほ
相手役 向坂拓己
実写化 2021年テレビドラマ化

特に注目したいのは、恋愛の進展と仕事上の成長が並行して描かれる点です。なほは拓己に恋をするだけの存在ではなく、ソロ・デザインの一員として自分の居場所を見つけていきます。

【登場人物・相関図】ソロ・デザインのメンバーと恋愛関係を整理

どうせもう逃げられない

この作品の人間関係は、なほと拓己の恋愛だけでは説明できません。ソロ・デザインの仲間、なほの過去を知る人物、拓己の家族、そして亡くなったちはるが、それぞれ異なる立場から2人の関係に影響を与えます。

ドラマ版の人物紹介とキャスト情報をもとに、主要人物の関係を整理すると次のようになります。

主要登場人物・キャスト一覧
人物 ドラマ版キャスト 人物関係・役割 野田蔵なほ 横田真悠 普通のOLを夢見る主人公。ソロ・デザインで働き、拓己に恋をする。 向坂拓己 白洲迅 ソロ・デザイン代表。元天才デザイナーで、ちはるにまつわる過去を抱える。 余雄彦 草川拓弥 ソロ・デザインのデザイナー。なほに好意を寄せる。 浦江紗耶香 石田ニコル ソロ・デザインのデザイナー兼ライター。なほを支える同僚。 深澤馨 浅香航大 事務所のカメラマン。拓己の過去を知る長年の友人。 粕谷誠一 白石隼也 なほの元上司。なほとソロ・デザインに関わる問題を起こす。 島津悟 一ノ瀬竜 なほの就職活動仲間。なほの就職活動に影響を与える人物。 向坂翼 本田望結 拓己の義妹。拓己の家族関係と過去に関わる。 向坂ちはる 小林涼子 拓己の幼なじみで兄の亡妻。拓己の心の傷の中心にいる。 向坂征己(原作では柾己) 森準人 拓己の兄。ちはるの夫だった人物。

※ドラマ版の兄の名前は、MBSの番組あらすじでは「征己」と表記されています。原作の人物紹介では「柾己」です。

野田蔵なほ:不器用でも人を信じる主人公

なほの最大の特徴は、どんな状況でも人に対して誠実であろうとするところです。

就職活動では信頼していた島津に裏切られ、元上司の粕谷との関係でも苦労します。それでも、自分が悪かったのではないかと考えてしまうほど、人を疑うことが苦手です。

一見すると頼りなく見える性格ですが、物語が進むにつれて、彼女の優しさは単なる弱さではないことが分かります。拓己の過去を知っても簡単には諦めず、自分の気持ちを大切にする姿勢が物語を動かしていきます。

向坂拓己:仕事では天才、恋愛では臆病な男性

拓己は20代前半で数々のデザイン賞を獲得した実力者です。しかし、ある出来事を境にデザインの第一線から退き、ソロ・デザインでは代表として経営や社員のサポートを中心に担当しています。

周囲からは軽薄で女性関係にだらしない人物に見られていますが、実際には自分の感情を深く抑え込んでいます。

なほとの関係が進みそうになるたびに距離を置こうとするのも、過去の出来事が影響しているためです。

余雄彦:なほを支えるもう一人の重要人物

余は拓己を尊敬するデザイナーであり、なほに好意を寄せる人物でもあります。

拓己とは違い、なほに対して比較的ストレートに気持ちを示します。そのため、読者の間でも「余の方が幸せにしてくれそう」という見方が生まれやすいキャラクターです。

ただし、余の役割は単なる恋のライバルではありません。デザイナーとして独り立ちする過程や、拓己との師弟関係も物語の重要な要素です。

【向坂拓己の過去】なぜ恋に本気になれないのか?ちはるとの関係を解説

『どうせもう逃げられない』を理解するうえで、最も重要なのが向坂拓己の過去です。

彼が恋愛に本気になれない理由は、単純に女性に興味がないからでも、仕事を優先したいからでもありません。兄の妻だったちはるとの関係と、その後に起きた悲劇が深く関係しています。

兄嫁・ちはるとの許されない関係

拓己とちはるは、兄の柾己とともに親戚の家に引き取られた幼い頃からの知り合いです。兄弟2人はちはるに好意を抱きますが、最終的にちはるは柾己と結婚します。

その後、拓己は東京でデザイナーとして活動を始めます。そんなある日、仕事のために東京へ来たちはるが拓己のもとを訪れます。

ちはるはテレビ局で働いていましたが、子供番組を作りたいという思いを抱く一方、職場の上司から性的な関係を迫られていました。仕事から外されることを恐れ、一度関係を持ってしまったことを拓己に打ち明けます。

ちはるの苦しみを知った拓己は、彼女を慰めるために関係を持ってしまいます。兄の妻と関係を持ったという事実は、その後の拓己を強く苦しめることになります。

雪の日の事故が拓己の人生を変えた

決定的な出来事は、雪の降る日の交通事故です。

拓己が運転する車に乗っていたちはるは、事故によって命を落としてしまいます。自分が運転していた車で最愛の女性を失ったことは、拓己にとって耐え難い出来事でした。

加えて、ちはるは兄の妻でした。拓己は兄を裏切ったという罪悪感だけでなく、兄にとっても大切な人を失わせたという思いを抱えることになります。

その後、拓己はデザイナーとしての仕事でも盗作疑惑を受け、精神的に追い詰められていきます。かつての職場での嫌がらせも重なり、独立してソロ・デザインを立ち上げることになります。

つまり、彼がデザインを辞めた理由と恋愛を避ける理由は、別々の問題ではありません。ちはるを失ったことをきっかけに、仕事も恋愛も、自分が幸せになることさえ避けるようになってしまったのです。

なほの存在が拓己に与えた変化

なほは、拓己の過去を知らない段階から彼に惹かれていました。事情を知った後も、その気持ちを簡単には捨てません。

しかし、なほが彼を好きだからといって、拓己の傷がすぐに癒えるわけではありません。

拓己に必要だったのは、誰かに過去を忘れさせてもらうことではなく、自分が背負ってきた罪悪感と向き合い、もう一度幸せになることを認めることでした。

この点が、本作の恋愛描写を印象的なものにしています。なほは拓己の過去を消す存在ではなく、彼が未来へ進むためのきっかけになっていくのです。

【最終回ネタバレ】全10巻の結末は?なほと拓己は結婚する?

原作最終回のネタバレあり

原作の最終回では、なほと拓己の恋が成就します。ただし、2人が結ばれるまでには、拓己の過去、兄との関係、会社の存続という複数の問題を乗り越える必要があります。

8巻:拓己がなほを拒絶する

拓己は少しずつなほへの気持ちを認め始めます。しかし、兄の柾己から再婚することを告げられ、再びちはるを失ったときの苦しみがよみがえります。

自分だけはちはるを忘れてはいけないという思いにとらわれた拓己は、なほとの未来を諦め、彼女を突き放します。

加えて、ソロ・デザインを解散するという決断まで下します。

なほにとっては、ようやく届きそうだった恋が再び遠ざかってしまう、非常につらい展開です。

9巻:なほは余のプロポーズを断り、拓己に告白する

拓己がなほを拒絶した後、余は彼女を支えます。そして、なほに結婚を申し込みます。

余はなほを大切に思っており、安定した未来を一緒に築ける可能性もありました。

しかし、なほの気持ちは変わりません。彼女は余のプロポーズを断り、拓己への想いを貫くことを選びます。

その一方で、拓己の長年の友人である馨が、なほに拓己とちはるの過去を語ります。拓己がどれほど深く傷ついていたのか、なぜ自分を責め続けていたのかが明らかになります。

それでもなほは、自分の気持ちを伝えることを諦めません。拓己に向き合い、好きだと告白します。

10巻:拓己がなほを受け入れる

最終巻では、拓己がついに、なほの気持ちを受け入れます。

それまで自分が幸せになることを避けてきた拓己が、なほとの関係を大切にしようと決めたことは、物語における大きな転換点です。

小学館の公式電子コミックストアでも、最終巻の紹介文には次の言葉が掲載されています。

「あんたを俺に下さい」

この言葉は、拓己が自分の気持ちを認め、なほとの未来を選んだことを象徴しています。

ソロ・デザインはどうなる?

恋愛と並んで描かれるのが、会社の存続問題です。

拓己は当初、ソロ・デザインを解散し、社員たちが高田産業へ移れるように話を進めていました。

しかし、なほはソロ・デザインで働き続けたいという思いを伝えます。余も拓己のもとでさらに成長したいと希望します。

社員たちの意思を受け止めた拓己は、会社を存続させる決断をします。そして、社員たちの前でなほにプロポーズします。

なほと拓己は結婚し、物語は2人が一緒に未来を歩んでいく形で幕を閉じます。加えて、最終巻には2人のその後を描く番外編「EXTRA Trap ギフト」も収録されています。

原作はハッピーエンド

長い片想い、拒絶、別れを経験した2人が最後には結婚するため、悲恋で終わる作品ではありません。

【2021年ドラマ化】白洲迅・横田真悠のキャストと原作との違い

『どうせもう逃げられない』は、2021年9月16日にMBSのドラマ特区枠で実写ドラマの放送が始まりました。

主演は白洲迅と横田真悠。監督は河原瑶、脚本は鈴木裕那と河原瑶が担当し、制作プロダクションはテレパックです。全9話で放送されました。

白洲迅と横田真悠が演じる主人公2人

向坂拓己を演じるのは白洲迅です。

女性関係に奔放な一面と、過去を引きずる繊細さを併せ持つ拓己は、表面的な態度だけでは理解できない難しい役柄です。仕事のできる大人の男性としての魅力と、心の弱さをどう表現するかが見どころになります。

野田蔵なほを演じるのは横田真悠です。

人を疑うことが苦手で、好きになった相手にはまっすぐ向き合うなほの性格が、ドラマの恋愛部分を支えています。

白洲迅と横田真悠の組み合わせは、原作の年上男性と一途な女性という関係性を実写で表現するうえで要点です。

ドラマ版の主題歌と制作情報
項目 内容
放送開始 2021年9月16日
放送枠 MBSドラマ特区
話数 全9話
監督 河原瑶
脚本 鈴木裕那・河原瑶
制作 テレパック
オープニング曲 GARNiDELiA「春がきたよ」
エンディング曲 ももすももす「サーモクライン」

オープニングとエンディングの楽曲も、作品の雰囲気を形づくる要素です。恋愛のときめきだけでなく、登場人物が抱える切なさを含めて楽しめます。

原作とドラマ版の違いは?

最も分かりやすい違いは、物語の描き方とボリュームです。

原作は全10巻で、なほと拓己の恋愛だけでなく、余の成長、浦江の独立への思い、粕谷や島津との問題、ソロ・デザインの存続などが段階的に描かれます。

一方、ドラマは全9話という限られた時間の中で、主人公2人の恋愛と拓己の過去を中心に構成されています。

比較項目 原作漫画 実写ドラマ 作品形式 漫画全10巻 テレビドラマ全9話 物語の中心 恋愛・仕事・仲間の成長 なほと拓己の恋愛と過去 人物描写 脇役の心情や仕事上の葛藤も詳しく描写 限られた話数に合わせて再構成 過去の出来事 複数巻にわたって段階的に明らかになる 回想や会話を通じてドラマとして展開 最終盤 会社の存続、公開プロポーズ、結婚まで描く 翼からの連絡をきっかけに名古屋へ向かう展開を経て完結

特に重要なのが、最終話の展開です。

MBS公式の最終話あらすじでは、なほが拓己に「好きです」と告白し、拓己が彼女を抱きしめる場面の後、翼から「助けて」という連絡が届くことが紹介されています。

ドラマの最終回では、その連絡をきっかけに拓己が名古屋へ向かい、ちはるの死と向き合う流れが描かれます。ドラマの最終回レビューでも、なほと拓己が最終的に結婚する結末が紹介されています。

つまり、原作とドラマは基本的な恋愛の軸を共有していますが、漫画は会社や仲間たちの未来までじっくり描き、ドラマは限られた話数で過去の清算と2人の結びつきを印象づける構成です。

原作の細かな心理描写を楽しみたい人は漫画、白洲迅と横田真悠による人物表現や映像ならではの演出を楽しみたい人はドラマが向いています。

【作品の見どころ・評判】読者が惹かれる理由とおすすめできる人

『どうせもう逃げられない』は、単にイケメン社長と一途な女性が恋に落ちるだけの作品ではありません。

読み進めるほどに、タイトルが示す「逃げられない」という言葉の意味が変わっていく点が特徴です。

見どころ1:好きになってはいけない相手への片想い

なほの恋は、最初から順調ではありません。

拓己は魅力的でありながら、女性との距離感が近く、恋愛に対して責任を持とうとしないように見えます。なほが好きになればなるほど、彼の態度に傷つくことも増えていきます。

それでも、なほは自分の気持ちをごまかしません。この一途さが作品の大きな魅力です。

見どころ2:仕事を通じた人物の成長

ソロ・デザインは、個々の社員がプロとして働く小さなデザイン事務所です。

なほは最初、デザインの専門知識を持たない事務スタッフとして働き始めます。しかし、社員たちと関わるうちに、自分にできることを探し、会社にとって必要な存在になっていきます。

拓己もまた、仕事を通じて仲間との関係を見直していきます。

恋愛と職場の人間関係が互いに影響するため、社会人の読者にも感情移入しやすい構成です。

見どころ3:拓己の過去が明らかになる過程

拓己はなぜデザインを辞めたのか。なぜ女性と本気で付き合わないのか。なぜ兄と距離を置いているのか。

序盤では断片的にしか分からない情報が、物語の中盤から後半にかけて少しずつつながっていきます。

この謎解きのような構成によって、序盤の拓己の言動も、後から読み返すと違った意味を持つようになります。

読者の評判・感想は?

作品の評価を数字で見ると、コミックシーモアでは漫画の平均評価が4.3点・983件となっています。一方、ドラマのFilmarks評価は3.0点・885件です。いずれも各サービス上で確認できる評価であり、全読者・全視聴者を対象にした統計ではありません。

漫画のレビューでは、次のような感想の傾向が見られます。

- なほの一途さや健気な姿に感情移入できる。
- 拓己の過去が明らかになるにつれて、彼への見方が変わる。
- 仕事のできる男性としての拓己の描写が魅力的。
- 恋愛がなかなか進展せず、何度もすれ違う展開が苦しい。
- 余のような誠実な男性を選んだ方が幸せなのでは、と感じる。

コミックシーモアの高評価レビューでは、恋愛の苦しさを乗り越えた末のハッピーエンドに感動したという感想が確認できます。また、ソニーのReader Storeには、恋愛シーンの多さよりも仕事の描写や主人公たちの人物像を評価するレビューも掲載されています。

一方、Filmarksのドラマ評価は漫画の評価より低く、実写作品としての評価は分かれています。原作の細かな心情描写を重視する読者と、ドラマのテンポや演出を重視する視聴者では、作品の受け止め方が異なることも考えられます。

こんな人におすすめ

特におすすめしたいのは、次のような作品が好きな人です。

- 大人同士の切ない恋愛漫画が好きな人
- 仕事と恋愛の両方が描かれる物語を読みたい人
- 過去のトラウマを抱えた男性主人公に惹かれる人
- 一途なヒロインが困難を乗り越える展開が好きな人
- きちんと完結した作品を一気読みしたい人

反対に、恋愛が早く進展する作品や、ストレスの少ない甘い恋愛を求める人には、少しもどかしく感じられる可能性があります。特に拓己がなほを拒絶する展開は繰り返し登場するため、すれ違いの多い恋愛が苦手な人は注意が必要です。

【よくある質問】『どうせもう逃げられない』に関するFAQ

Q1:『どうせもう逃げられない』の漫画は全何巻で完結していますか?
A1:小学館のフラワーコミックスαから全10巻が刊行されており、完結済みです。最終巻には、なほと拓己の結婚後を描く番外編も収録されています。

Q2:向坂拓己が恋愛に本気になれない理由は何ですか?
A2:兄の妻だったちはると関係を持ち、その後、自分が運転する車の事故で彼女を亡くした過去があるためです。強い罪悪感と喪失感から、自分が幸せになることを避けていました。

Q3:なほと拓己は最終的に結婚しますか?
A3:はい。拓己は最終的になほの気持ちを受け入れ、会社の存続を決めたうえで彼女にプロポーズします。2人は結婚し、ハッピーエンドを迎えます。

まとめ:【プロの結論】『どうせもう逃げられない』は恋愛と再生を描いた完結作品

『どうせもう逃げられない』は、一井かずみが描いた全10巻完結の恋愛漫画です。

野田蔵なほと向坂拓己の出会いから始まり、仕事を通じた信頼関係、片想い、過去の傷、別れ、そして結婚までを丁寧に描いています。

特に作品の核心となるのは、拓己がちはるの死に対する罪悪感を乗り越え、なほとの未来を選べるようになることです。

なほの一途さも、単に好きな男性を追いかけるという意味ではありません。相手の過去を知り、自分の気持ちを大切にしながら、それでも一緒に未来を歩みたいと願う強さが描かれています。

2021年のドラマ版では白洲迅と横田真悠が主人公を演じ、原作の恋愛ドラマを映像作品として再構成しました。

2026年に初めて作品に触れるなら、まずは原作漫画を全10巻通して読むことをおすすめします。拓己の態度が変化する理由や、ソロ・デザインの仲間たちが果たす役割を理解するには、漫画の細かな心理描写が大きな手がかりになるからです。

そして、原作を読み終えた後にドラマ版を見ると、白洲迅と横田真悠が演じる2人の関係性や、映像ならではの表情、音楽による演出を別の角度から楽しめます。

恋愛から逃げ続けていた男性が、もう一度誰かを愛することを選ぶ。その変化こそが、この作品が最後まで読者の心を引きつける理由です。

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桐島 奈緒

芸能担当デスクとして14年。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知を一次情報として照合し、出典の確認できない話は記事にしません。

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